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公開番号2025180717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088248
出願日2024-05-30
発明の名称点検補助具及び点検補助システム
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G03B 17/56 20210101AFI20251204BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】狭隘な点検場所に挿入して点検作業をすることができるとともに、撮影方向を容易に把握し、適切に撮影方向を変更することができる点検補助具及び点検補助システムを提供する。
【解決手段】
床下点検補助具10は、床下の外側から内側に挿入されて、床下の撮影を補助するために用いられる。床下点検補助具10は、床下を撮影するスマートフォンSPを保持する保持部11と、スマートフォンSPの撮影方向を変更するために保持部11の姿勢を変更させる姿勢操作部14と、を備え、姿勢操作部14は、近位端部151と遠位端部152を有する長尺部材であって、近位端部151を操作することによって遠位端部152を長手方向に変位させる左右の操作棒15と、左右の操作棒15のそれぞれの遠位端部152と保持部11を連結し、遠位端部152の長手方向の変位によって保持部11の方位角方向の姿勢を変更させる左右の連結回転体16と、を有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
点検場所の外側から内側に挿入されて、前記点検場所の撮影を補助するために用いられる点検補助具であって、
前記点検場所を撮影する撮影装置を保持する保持部と、
前記撮影装置の撮影方向を変更するために前記保持部の姿勢を変更させる姿勢操作部と、を備え、
前記姿勢操作部は、
近位端部と遠位端部を有する長尺部材であって、前記近位端部を操作することによって前記遠位端部を長手方向に変位させる左右の操作棒と、
左右の前記操作棒のそれぞれの前記遠位端部と前記保持部を連結し、前記遠位端部の前記長手方向の変位によって前記保持部の方位角方向の姿勢を変更させる左右の連結回転体と、を有していることを特徴とする点検補助具。
続きを表示（約 820 文字）【請求項２】
前記連結回転体は、方位角方向に回転可能な回転軸を有し、
前記操作棒は、前記回転軸の外周部において前記連結回転体と連結されていることを特徴とする請求項１に記載の点検補助具。
【請求項３】
前記点検補助具は、前記保持部の仰角方向の姿勢を変更可能な仰角回転体を有していることを特徴とする請求項１に記載の点検補助具。
【請求項４】
前記点検補助具は、前記保持部に取り付けられた可動体と、該可動体を駆動する駆動装置と、を有し、
前記駆動装置が前記可動体を駆動することにより前記可動体が前記仰角回転体を回転させることを特徴とする請求項３に記載の点検補助具。
【請求項５】
前記姿勢操作部は、近位端部と、前記保持部に連結された遠位端部と、を有し、前記近位端部を操作することによって前記仰角回転体を回転させる紐状体を有していることを特徴とする請求項３に記載の点検補助具。
【請求項６】
前記保持部は、
板状体からなる保持基板と、
前記保持基板に、前記撮影装置として用いられるスマートフォンが重ね合わせられた際に、前記保持基板と共に前記スマートフォンの周縁部を挟持する複数の挟持片と、を有することを特徴とする請求項１に記載の点検補助具。
【請求項７】
前記連結回転体は、方位角方向及び仰角方向に回転可能であることを特徴とする請求項１に記載の点検補助具。
【請求項８】
請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の点検補助具と、
前記点検場所の外側に設置されたモニタ装置と、を備え、
前記モニタ装置は、
前記撮影装置と通信し、前記撮影装置が取得した画像データを受信可能な通信器と、
前記通信器が受信した前記画像データを表示する表示器と、を有していることを特徴とする点検補助システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、点検補助具及び点検補助システムに関し、特に、床下等の狭隘な場所を点検するために用いられる点検補助具及び点検補助システムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、住宅の床下の基礎や土台、配管等の状態を確認するために、床下点検が行われている。具体的には、点検作業者が住宅の床下に潜入し、基礎に発生する亀裂、土台のシロアリ被害、配管の水漏れ等を目視で点検する作業が行われている。
しかしながら、床下点検作業は、狭い床下空間内を移動しなければならないため、作業負担が大きく、また事前に住人の立ち合いが必要なため、点検作業の日程調整が困難な場合があった。
【０００３】
特許文献１には、人間が容易に近づけない狭隘部の機器の点検を遠隔で行うことを可能とする挿入式の遠隔点検システムが開示されている。具体的には、照明とＣＣＤカメラを有する点検ヘッドを狭隘部に挿入し、点検ヘッドが取得した映像を、イメージファイバを介して接続された遠隔のモニタに表示させる。これにより、人間が狭隘部に潜入することなく狭隘部の機器の点検を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００１－２８１３８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載された挿入式遠隔点検システムによれば、狭い床下空間を点検作業者が移動しながら点検を行う必要がないため、作業負担の軽減を実現することができる。また、住民が不在であっても、屋外から床下に点検ヘッドを挿入して床下点検を行うことができるため、住人の立ち合いは必要なく、点検作業の日程調整が不要となる。しかしながら、以下に説明するように更なる改善が求められていた。すなわち、挿入式遠隔点検システムは、コイル状のガイドパイプによって点検ヘッドを案内していたため、点検ヘッドの位置や撮影方向を把握することが難しく、点検ヘッドを的確に制御することが難しかった。
【０００６】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、狭隘な点検場所に挿入して点検作業をすることができるとともに、撮影方向を容易に把握し、適切に撮影方向を変更することができる点検補助具及び点検補助システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題は、本発明の点検補助具によれば、点検場所の外側から内側に挿入されて、前記点検場所の撮影を補助するために用いられる点検補助具であって、前記点検場所を撮影する撮影装置を保持する保持部と、前記撮影装置の撮影方向を変更するために前記保持部の姿勢を変更させる姿勢操作部と、を備え、前記姿勢操作部は、近位端部と遠位端部を有する長尺部材であって、前記近位端部を操作することによって前記遠位端部を長手方向に変位させる左右の操作棒と、左右の前記操作棒のそれぞれの前記遠位端部と前記保持部を連結し、前記遠位端部の前記長手方向の変位によって前記保持部の方位角方向の姿勢を変更させる左右の連結回転体と、を有していることにより解決される。
【０００８】
上記構成によれば、撮影装置を保持部に保持させて、左右の操作棒の近位端部を前後方向に操作することによって、保持部に保持された撮影装置の方位角方向の姿勢を変更することができる。これにより、撮影装置を狭隘な点検場所に挿入して点検作業をすることができるとともに、撮影装置の撮影方向を左右の操作棒によって変更することができるため、撮影方向を容易に把握し、適切に撮影方向を変更することが可能となる。
【０００９】
また、前記連結回転体は、方位角方向に回転可能な回転軸を有し、前記操作棒は、前記回転軸の外周部において前記連結回転体と連結されているとよい。
上記構成によれば、操作棒は回転軸の外周部において連結回転体と連結されているため、操作棒が連結回転体と干渉することなく保持部の方位角方向の姿勢を変更することが可能となる。
【００１０】
また、前記点検補助具は、前記保持部の仰角方向の姿勢を変更可能な仰角回転体を有しているとよい。
上記構成によれば、保持部によって保持された撮影装置の撮影方向を仰角方向に変更することが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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