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公開番号
2025179802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2025065526
出願日
2025-04-11
発明の名称
共役ジエン系重合体、ゴム組成物、防振ゴム、伝動ベルト、コンベアベルト、靴底、工業材料、及びタイヤ
出願人
日本エラストマー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
36/04 20060101AFI20251203BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低温下での圧縮永久歪と耐久性のバランスに優れたゴム組成物が得られる共役ジエン系重合体、及び前記共役ジエン系重合体を用いたゴム組成物を提供する。
【解決手段】ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定における分子量分布が1.5未満であり、分子量分布曲線における最も分子量の低いピーク(A)のピークトップ分子量が30万以上であり、示差走査熱量(DSC)測定におけるガラス転移温度Tgのピークが一つであり、当該Tgピークが-92℃以下であり、窒素含有量が80ppm以上である、共役ジエン系重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定における分子量分布が1.5未満であり、分子量分布曲線における最も分子量の低いピーク(A)のピークトップ分子量が30万以上であり、
示差走査熱量(DSC)測定におけるガラス転移温度Tgのピークが一つであり、当該Tgピークが-92℃以下であり、
窒素含有量が80ppm以上である、
共役ジエン系重合体。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記ピーク(A)よりも高分子量側にあるピーク群をピーク群(B)としたとき、
前記ピーク(A)の面積と前記ピーク群(B)の面積の合計に対する前記ピーク群(B)のピーク面積比が、下記の関係を満たす、
請求項1に記載の共役ジエン系重合体。
ピーク面積比:5%≦B/(A+B)≦15%
【請求項3】
変性率が70%以上である、
請求項1に記載の共役ジエン系重合体。
【請求項4】
芳香族ビニル単量体単位の含有量が1質量%以上である、
請求項1に記載の共役ジエン系重合体。
【請求項5】
芳香族ビニル単量体ブロックの含有量が、1質量%以上7質量%以下である、
請求項4に記載の共役ジエン系重合体。
【請求項6】
前記共役ジエン系重合体中の芳香族ビニル単量体単位が全てブロック状態の芳香族ビニル単量体ブロックを構成する、
請求項5に記載の共役ジエン系重合体。
【請求項7】
前記芳香族ビニル単量体ブロックが、前記共役ジエン系重合体の重合開始末端に存在する、
請求項6に記載の共役ジエン系重合体。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の共役ジエン系重合体と、
天然ゴムと、
を含有するゴム組成物。
【請求項9】
請求項8に記載のゴム組成物を含有する、防振ゴム。
【請求項10】
請求項8に記載のゴム組成物を含有する、伝動ベルト。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、共役ジエン系重合体及びゴム組成物、防振ゴム、伝動ベルト、コンベアベルト、靴底、工業材料、及びタイヤに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車や電車等の防振部材を構成する防振ゴムは、小さい圧縮永久歪や低い動倍率が求められている材料であり、従来から天然ゴムを含有するゴム材料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。天然ゴムは優れた動倍率、機械的強度を有しており、防振ゴム用途においては必須の材料の一つと言え、その他の要求特性に合わせてハイシスブタジエンゴムやスチレンブタジエンゴム等をブレンドして使用することも多い。
【0003】
一方、近年においては防振ゴムに関する要求特性も変化しており、幅広い温度領域、特に低温下での圧縮永久歪の改良や、ゴム製品の耐久性(耐オゾン性)の向上が求められる傾向にある。特に耐久性(耐オゾン性)に関して天然ゴムは劣化しやすいゴムであることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/198647号
【非特許文献】
【0005】
日本ゴム協会誌 1980年 第53巻 第8号 53~62頁「熱及びオゾン劣化」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、防振ゴムの主剤でもある天然ゴムは、ガラス転移温度(Tg)が-60℃付近にあり、低温下での圧縮永久歪において未だ十分ではなく改善の余地があるという問題点を有している。また、天然ゴムは、防振ゴムに一般的に用いられているアミン系の老化防止剤との相溶性も悪く、経時的に防振ゴム表面に老化防止剤がブリードして消耗することによって防振ゴムの耐久性の低下を招来する、という問題点を有している。
【0007】
そこで本発明においては、天然ゴムとブレンドした際に、低温下での圧縮永久歪に優れ、耐久性の高いゴム組成物が得られる共役ジエン系重合体、及び前記共役ジエン系重合体を用いたゴム組成物を提供することを目的とする。
なお、前述の低温下での圧縮永久歪に関しては、具体的には、0℃での圧縮永久歪の改善を目的としており、耐久性の改善に関しては、ゴム組成物製造後1年後の耐オゾン性の改善を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上述した従来技術の課題を解決するため鋭意検討した結果、分子量分布、分子量分布曲線における最も分子量の低いピーク(A)のピークトップ分子量、ガラス転移温度のピーク数、及び前記ガラス転移温度のピーク、及び窒素含有量が特定の範囲内である共役ジエン系重合体を用いることで、天然ゴムと混合したゴム組成物とした際に、低温下の圧縮永久歪と耐久性のバランスに優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定における分子量分布が1.5未満であり、分子量分布曲線における最も分子量の低いピーク(A)のピークトップ分子量が30万以上であり、
示差走査熱量(DSC)測定におけるガラス転移温度Tgのピークが一つであり、当該Tgピークが-92℃以下であり、
窒素含有量が80ppm以上である、
共役ジエン系重合体。
〔2〕
前記ピーク(A)よりも高分子量側にあるピーク群をピーク群(B)としたとき、
前記ピーク(A)の面積と前記ピーク群(B)の面積の合計に対する前記ピーク群(B)のピーク面積比が、下記の関係を満たす、
前記〔1〕に記載の共役ジエン系重合体。
ピーク面積比:5%≦B/(A+B)≦15%
〔3〕
変性率が70%以上である、
前記〔1〕又は〔2〕に記載の共役ジエン系重合体。
〔4〕
芳香族ビニル単量体単位の含有量が1質量%以上である、
前記〔1〕乃至〔3〕のいずれか一に記載の共役ジエン系重合体。
〔5〕
芳香族ビニル単量体ブロックの含有量が、1質量%以上7質量%以下である、
前記〔4〕に記載の共役ジエン系重合体。
〔6〕
前記共役ジエン系重合体中の芳香族ビニル単量体単位が全てブロック状態の芳香族ビニル単量体ブロックを構成する、
前記〔5〕に記載の共役ジエン系重合体。
〔7〕
前記芳香族ビニル単量体ブロックが、前記共役ジエン系重合体の重合開始末端に存在する、
前記〔6〕に記載の共役ジエン系重合体。
〔8〕
前記〔1〕乃至〔7〕のいずれか一に記載の共役ジエン系重合体と、
天然ゴムと、
を含有するゴム組成物。
〔9〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、防振ゴム。
〔10〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、伝動ベルト。
〔11〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、コンベアベルト。
〔12〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、靴底。
〔13〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、工業材料。
〔14〕
前記〔8〕に記載のゴム組成物を含有する、タイヤ。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低温下での圧縮永久歪と耐久性のバランスに優れたゴム組成物が得られる共役ジエン系重合体、及び前記共役ジエン系重合体を用いたゴム組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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