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公開番号
2025179026
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-09
出願番号
2025084488
出願日
2025-05-21
発明の名称
液晶媒体
出願人
メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
,
Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
代理人
個人
主分類
C07C
25/18 20060101AFI20251202BHJP(有機化学)
要約
【課題】液晶媒体を提供する。
【解決手段】本発明は、正の誘電率異方性を有する液晶(LC:liquid-crystalline)媒体と、これらの媒体を含む液晶ディスプレイ(LCD:liquid-crystal display)と、特にアクティブマトリクスによりアドレスされるディスプレイと、特にはTN、PS-TN、STN、TN-TFT、OCB、IPS、PS-IPS、FFS、HB-FFS、XB-FFS、PS-FFS、SA-HB-FFS、SA-XB-FFS、ポリマー安定化SA-HB-FFS、ポリマー安定化SA-XB-FFS、正VAまたは正PS-VAタイプの液晶ディスプレイとに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式Iの化合物。
TIFF
2025179026000282.tif
26
166
(式中、
R
11
およびR
12
は、同一または異なって、H、それぞれ1~15個のC原子を有する直鎖状のアルキルもしくはアルコキシ、それぞれ2~15個のC原子を有する直鎖状のアルケニルもしくはアルケニルオキシまたはそれぞれ3~15個のC原子を有する分岐状のアルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシを表し、ただし、これらの基における1個以上のCH
2
基は、O原子が互いに直接連結しないようにして、
TIFF
2025179026000283.tif
22
127
-CH=CH-、-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-O-、-CO-O-または-O-CO-で、それぞれ互いに独立に置き換えられてよく、ただし、1個以上のH原子はハロゲンで置き換えられてよく;
L
11
、L
12
、L
13
、L
14
は、同一または異なって、H、F、Cl、CH
3
、CF
3
またはCHF
2
を表し、ただし、L
11
、L
12
、L
13
、L
14
の少なくとも1個は、F、Cl、CH
3
、CF
3
またはCHF
2
を表す。)
続きを表示(約 5,100 文字)
【請求項2】
1個または2個の基L
11
、L
12
、L
13
およびL
14
はFを表し、残りの基L
11
、L
12
、L
13
、L
14
はHを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の1種類以上の化合物を含む、液晶媒体。
【請求項4】
式IIおよびIIIの化合物の群から選択される1種類以上の化合物を含む、請求項3に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000284.tif
61
120
(式中、
R
2
およびR
3
は互いに独立に、H、それぞれ1~15個のC原子を有する直鎖状のアルキルもしくはアルコキシ、それぞれ2~15個のC原子を有する直鎖状のアルケニルもしくはアルケニルオキシまたはそれぞれ3~15個のC原子を有する分岐状のアルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシを表し、ただし、これらの基における1個以上のCH
2
基は、O原子が互いに直接連結しないようにして、
TIFF
2025179026000285.tif
22
127
-CH=CH-、-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-O-、-CO-O-または-O-CO-で、それぞれ互いに独立に置き換えられてよく、ただし、1個以上のH原子はハロゲンで置き換えられてよく;
TIFF
2025179026000286.tif
35
163
は、互いに独立に、
TIFF
2025179026000287.tif
57
137
を表し、
L
21
、L
22
、L
31
およびL
32
は、それぞれ互いに独立にHまたはFを表し、
Y
2
およびY
3
は、同一または異なってHまたはCH
3
を表し、
X
2
およびX
3
は、それぞれ互いに独立に、ハロゲン、1~3個のC原子を有するハロゲン化アルキルもしくはハロゲン化アルコキシまたは2個もしくは3個のC原子を有するハロゲン化アルケニルもしくはハロゲン化アルケニルオキシを表し、
Z
3
は、-CH
2
CH
2
-、-CF
2
CF
2
-、-COO-、トランス-CH=CH-、トランス-CF=CF-、-CH
2
O-または単結合を表し、および
l、m、nおよびoは、それぞれ互いに独立に、0または1である。)
【請求項5】
式II-1、II-2およびII-3の化合物から選択される1種類以上の式IIの化合物を含む、請求項3または4に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000288.tif
89
127
(式中、
L
23
およびL
24
は、HまたはFを表し、
および、L
21
、L
22
、R
2
、X
2
ならびに環要素A
22
およびA
23
は、請求項4において式IIで与えられる意味を有する。)
【請求項6】
式III-1およびIII-2の化合物から選択される1種類以上の式IIIの化合物を含む、請求項3~5のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000289.tif
56
126
(式中、R
3
、X
3
、L
31
、L
32
、環要素A
31
、A
32
およびA
33
ならびにnおよびoは、請求項4において式IIIで与えられる意味を有する。)
【請求項7】
式Y、B、BC、CR、PH-1およびPH-2から成る群より選択される1種類以上の化合物を含む、請求項3~6のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000290.tif
250
166
(式中、
R
Y1
、R
Y2
、R
B1
、R
B2
、R
CR1
、R
CR2
、R
P1
およびR
P2
は、それぞれ互いに独立に、H、それぞれ1~15個のC原子を有する直鎖状のアルキルもしくはアルコキシ、それぞれ2~15個のC原子を有する直鎖状のアルケニルもしくはアルケニルオキシまたはそれぞれ3~15個のC原子を有する分岐状のアルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシを表し、ただしこれらの基において1個以上のCH
2
基はO原子が互いに直接連結しないようにして、それぞれ互いに独立に、
TIFF
2025179026000291.tif
22
126
-CH=CH-、-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-O-、-CO-O-または-O-CO-で置き換えられてよく、ただし1個以上のH原子はハロゲンで置き換えられてよく;
TIFF
2025179026000292.tif
17
127
は、それぞれの出現で互いに独立に、
a)1,4-シクロヘキセニレンまたは1,4-シクロヘキシレン基、ただし1個または2個の隣接しないCH
2
基は-O-または-S-で置き換えられてよく、
b)1,4-フェニレン基、ただし1個または2個のCH基はNで置き換えられてよく、または
c)スピロ[3.3]ヘプタン-2,6-ジイル、1,4-ビシクロ[2.2.2]-オクチレン、ナフタレン-2,6-ジイル、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル、フェナントレン-2,7-ジイルおよびフルオレン-2,7-ジイルの群から基
を表し、
ただし、基a)、b)およびc)は、ハロゲン原子で一置換または多置換されてよく、
Z
x
、Z
y
は、同一または異なって、-CH
2
CH
2
-、-CH=CH-、-CF
2
O-、-OCF-、-CH
2
O-、-OCH
2
-、-CO-O-、-O-CO-、-C
2
F
4
-、-CF=CF-、-CH=CH-CH
2
O-または単結合、好ましくは単結合を表し、
Z
1
は、それぞれの出現で互いに独立に、-CO-O-、-O-CO-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH
2
O-、-OCH
2
-、-CH
2
-、-CH
2
CH
2
-、-(CH
2
)
4
-、-CH=CH-CH
2
O-、-C
2
F
4
-、-CH
2
CF
2
-、-CF
【請求項8】
1種類以上の式VIIの化合物を含む、請求項3~7のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000293.tif
17
117
(式中、
R
71
およびR
72
は、H、F、1~15個のC原子を有する直鎖状のアルキルもしくはアルコキシ、2~15個のC原子を有する直鎖状のアルケニルもしくはアルケニルオキシまたはそれぞれ3~15個のC原子を有する分岐状のアルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルケニルオキシを表し、ただしこれらの基において1個以上のCH
2
基はO原子が互いに直接連結しないようにして、それぞれ互いに独立に、
TIFF
2025179026000294.tif
22
126
-C≡C-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH=CH-、-O-、-CO-O-または-O-CO-で置き換えられてよく、ただし1個以上のH原子はハロゲンで置き換えられてよく、
X
71
、X
72
、X
73
、X
74
、X
75
およびX
76
は、同一または異なってHまたはFを表し、
Z
71
およびZ
72
は、同一または異なってCH
2
CH
2
または単結合を表す。)
【請求項9】
1種類以上の式IVの化合物を含む、請求項3~8のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000295.tif
15
139
(式中、
R
11
は、1~12個のC原子を有する直鎖状のアルキルまたはアルコキシ基または3~12個のC原子を有する分岐状もしくは環状のアルキル基または2~12個のC原子を有する直鎖状のアルケニル基または3~12個のC原子を有する分岐状のアルケニル基または5~12個のC原子を有する環状のアルケニル基を表し、ただし1個以上のH原子はフッ素で置き換えられてよく、
R
12
は、1~12個のC原子を有する直鎖状のアルキルもしくはアルコキシ基または3~12個のC原子を有する分岐状もしくは環状のアルキルもしくはアルコキシ基または2~12個のC原子を有する直鎖状のアルケニル基または3~12個のC原子を有する分岐状のアルケニル基または5~12個のC原子を有する環状のアルケニル基を表し、ただし1個以上のH原子はフッ素で置き換えられてよい。)
【請求項10】
1種類以上の式IVaおよび/またはIVbの化合物を含む、請求項3~9のいずれか1項に記載の液晶媒体。
TIFF
2025179026000296.tif
45
169
(式中、
R
41
およびR
42
は、それぞれ互いに独立に、12個までのC原子を有する直鎖状のアルキル、アルコキシ、アルケニル、アルコキシアルキルまたはアルケニルオキシ基を表し、
TIFF
2025179026000297.tif
26
139
を表し、
Z
4
は、単結合、-CH
2
CH
2
-、-CH=CH-、-CF
2
O-、-OCF
2
-、-CH
2
O-、-OCH
2
-、-COO-、-OCO-、-C
2
F
4
-、-C
4
H
8
-または-CF=CF-を表す。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は正の誘電率異方性を有する液晶(LC:liquid-crystalline)媒体と、これらの媒体を含む液晶ディスプレイ(LCD:liquid-crystal display)と、特にアクティブマトリクスによりアドレスされるディスプレイと、特にはTN、PS-TN、STN、TN-TFT、OCB、IPS、PS-IPS、FFS、HB-FFS、PS-HB-FFS、SA-HB-FFS、ポリマー安定化SA-HB-FFS、正VAまたは正PS-VAタイプの液晶ディスプレイとに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD:liquid-crystal display)は、情報を表示するために多くの分野で使用される。LCDは、直視型ディスプレイおよび投射型ディスプレイの両方に使用される。使用される電気光学的モードは例えば、ツイストネマチック(TN:twisted nematic)、超ツイストネマチック(STN:super twisted nematic)、光学的補償ベンド(OCB:optically compensated bend)および電気的制御複屈折(ECB:electrically controlled birefringence)モードと共に、それらの様々な改良型である。これらのモードは全て、基板および液晶層に対し実質的に垂直に生成される電界を利用する。
【0003】
これらのモード以外にも、基板および液晶層に実質的に平行な電界を利用する電気光学的モードもある。例えば国際公開第91/10936号(特許文献1)には、電界が液晶層に平行な成分を持つように電気信号が生成される液晶ディスプレイが開示されており、これ以降、面内スイッチ(IPS:in-plane switching)ディスプレイとして知られるようになった。そのようなディスプレイの動作原理は例えば、R.A.Soref著、Journal of Applied Physics、第45巻、第12号、第5466~5468頁(1974年)(非特許文献1)に記載される。
【0004】
IPSディスプレイは平面的に配置された2枚の基板の間にLC層を含み、2個の電極が2枚の基板のうちの一方のみに配置され、好ましくは相互に噛み合った櫛形の構造を有する。電極に電圧を印加すると、LC層に有意に平行な成分を持つ電界が電極間に発生する。これにより、層面内でLC分子の再配向が起きる。
【0005】
欧州特許第0 588 568号明細書(特許文献2)には例えば、電極の設計やIPSディスプレイをアドレスするための様々な可能性が開示されている。独国特許出願公開第198 24 137号明細書(特許文献3)にも同様に、そのようなIPSディスプレイの様々な実施形態が記載されている。
【0006】
このタイプのIPSディスプレイのための液晶材料は例えば、独国特許出願公開第195 28 104号明細書(特許文献4)に記載されている。
【0007】
更に、所謂「フリンジ場スイッチ」(FFS:fringe-field switching)ディスプレイが報告されており(特に、S.H.Jungら、Jpn.J.Appl.Phys.、第43巻、第3号、2004年、第1028頁(非特許文献2)参照)、該ディスプレイは同一基板上に2個の電極を含み、その一方は櫛状に構造化され、他方は構造化されていない。これにより強力な所謂「フリンジ電界」、即ち、電極の端の近くで強い電界と、セル全体では強い垂直成分および強い水平成分の両者を持つ電界とが発生する。FFSディスプレイは、コントラストの視野角依存性が小さい。FFSディスプレイは通常、正の誘電率異方性を持つLC媒体と、LC媒体の分子に平面的な配向を与える通常はポリイミドの配向層とを含む。
【0008】
IPSおよびFFS電気光学的モードの液晶ディスプレイは、最新のデスクトップモニター、テレビセットおよびマルチメディア用途での使用に、また携帯電話およびタブレットPCなどにも特に適している。本発明による液晶媒体は好ましくは、このタイプのディスプレイにおいて使用される。一般にFFSディスプレイでは、むしろ低い値の誘電異方性を有する誘電的に正の液晶媒体が使用されるが、場合によっては僅か約3またはそれ以下の誘電異方性を有する液晶媒体もIPSディスプレイにおいて使用される。
【0009】
所謂HB-FFSモードにより、更なる改良が達成されてきた。HB-FFSモードの特徴は従来のFFS技術とは対照的に、より高い透過が可能であり、より少ないエネルギー消費でパネルを稼働させることができる。
【0010】
LCD、特にFFSおよびIPSディスプレイに適する液晶組成物は例えば、特開平07-181439号公報(特許文献5)、欧州特許第0 667 555号明細書(特許文献6)、欧州特許第0 673 986号明細書(特許文献7)、独国特許発明第195 09 410号明細書(特許文献8)、独国特許発明第195 28 106号明細書(特許文献9)、独国特許発明第195 28 107号明細書(特許文献10)、国際公開第96/23 851号(特許文献11)および国際公開第96/28 521号(特許文献12)から既知である。しかしながら、これらの組成物は一定の欠点を有する。他の欠陥の中でも、それらの殆どは不利に長いアドレス時間をもたらし、不適切な値の抵抗率を有し、および/または過度に高い動作電圧を必要とする。本明細書においては、動作特性および保存性の両者において改良が必要である。
(【0011】以降は省略されています)
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