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公開番号2025177498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084378
出願日2024-05-23
発明の名称画像形成装置並びに交換部品損傷度判定方法及びプログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20251128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】画像形成装置の交換部品の状態を適切に管理する。
【解決手段】画像形成装置は、外部を撮像するカメラを有し、外部における交換部品12の暴露状態を計測する計測部と、計測部の計測結果に基づいて、機械学習モデルを用いて暴露率を算出し、交換部品12の損傷度を判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいてリフレッシュモードを実行し、交換部品12の損傷を回復させる制御を行う回復制御部と、備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
外部における交換部品の暴露状態を計測する計測部と、
前記計測部の計測結果に基づいて、前記交換部品の損傷度を判定する判定部と、
を備える画像形成装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記計測部は、外部を撮像するカメラを有し、外部における前記交換部品の画像を取得する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記交換部品の露出状態の指標である暴露率を検出する暴露検出部を備え、
前記暴露検出部は、前記交換部品の画像に対し、機械学習モデルを用いて前記暴露率を算出する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記計測部は、外部の照度を計測する照度計を有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記計測部は、外部の湿度を計測する湿度計を有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記暴露率と照度及び/又は湿度とを用いて前記損傷度を判定する請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記損傷度を判定した時点からその交換部品が装着される時点までの経過時間に応じて前記損傷度を補正する判定補正部を備える請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判定部の判定結果に基づいて、前記交換部品の損傷を回復させる回復制御部、
を更に備える請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記回復制御部は、前記損傷度に応じた回数だけ、前記交換部品を回復させる動作を繰り返し実行する請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記損傷度に応じて前記交換部品の交換時期を補正して通知する交換時期通知部を備える、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、交換部品の損傷度を判定する画像形成装置並びに交換部品損傷度判定方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置の制御技術は、主に内部センサからの情報に依存していた。このアプローチは、画像形成装置の外部環境や、ユーザの操作に関連する多様な外部要因、例えば室内の照明条件、湿度、粉塵の存在、作業時の騒音や気圧の変化、設置や準備段階での振動や衝撃などを十分に考慮できないという問題があった。これらの外部要因は、画像形成装置の消耗部品にダメージを与え、予期せぬ画像品質の低下を引き起こす可能性がある。特に、光照射による光疲労は、感光体の電荷発生層の化学構造を変化させ、電荷発生能力を低下させ、感光体電位に影響を及ぼすことが知られている。このため、点検や修理等の作業は、感光体が暴露されないように注意して行われる。例えば引用文献1には、感光体ドラムユニットが画像形成装置本体から取り外されたことを検出し、所定時間が経過したときに警告を発する画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-185351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
交換作業において、光疲労による感光体ドラムの劣化は、感光体ドラムが保護シートで保護されている状態を前提としており、通常は交換時に長時間の光照射が発生することは想定外である。しかし、交換作業時にユニットを開梱した際に、室内照明に晒されることがある。特に作業員が経験不足により保護シートを外した状態で、感光体ドラムが長時間照明に晒されると、光疲労によって電荷発生層の発生効率が劣化する。これにより、画像形成装置に感光体ドラムを挿入した後に周期的な濃度ムラを引き起こす原因となる。また、外部影響の一つである湿度も、光疲労と同様に、空気中の水分が感光体ドラムの電荷供給層に影響を及ぼし、電荷供給量の低下などの類似の問題を引き起こすことが有り得る。しかし、保護シートが取り外されている時間だけでは、交換部品である感光体ドラムの暴露状態を正確に把握することができず、適切に損傷度を判定できない。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置の交換部品の損傷度を適切に判定する画像形成装置または、交換部品損傷度判定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置並びに交換部品損傷度判定方法及びプログラムは次の(1)から(13)の構成を備える。
(1)外部における交換部品の暴露状態を計測する計測部と、前記計測部の計測結果に基づいて、前記交換部品の損傷度を判定する判定部と、を備える画像形成装置。
(2)前記計測部は、外部を撮像するカメラを有し、外部における前記交換部品の画像を取得する(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記交換部品の露出状態の指標である暴露率を検出する暴露検出部を備え、前記暴露検出部は、前記交換部品の画像に対し、機械学習モデルを用いて前記暴露率を算出する(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記計測部は、外部の照度を計測する照度計を有する(1)に記載の画像形成装置。
(5)前記計測部は、外部の湿度を計測する湿度計を有する(1)に記載の画像形成装置。
(6)前記判定部は、前記暴露率と照度及び/又は湿度とを用いて前記損傷度を判定する(3)に記載の画像形成装置。
(7)前記損傷度を判定した時点からその交換部品が装着される時点までの経過時間に応じて前記損傷度を補正する判定補正部を備える(1)に記載の画像形成装置。
(8)前記判定部の判定結果に基づいて、前記交換部品の損傷を回復させる回復制御部、を更に備える(1)から(7)の何れかに記載の画像形成装置。
(9)前記回復制御部は、前記損傷度に応じた回数だけ、前記交換部品を回復させる動作を繰り返し実行する(8)に記載の画像形成装置。
(10)前記損傷度に応じて前記交換部品の交換時期を補正して通知する交換時期通知部を備える、(1)から(7)の何れかに記載の画像形成装置。
(11)前記損傷度に応じた対策を報知する対策報知部を備える、(1)から(7)の何れかに記載の画像形成装置。
(12)外部における交換部品の暴露状態を計測するステップ、前記交換部品の暴露状態に基づいて、前記交換部品の損傷度を判定するステップ、を含む交換部品損傷度判定方法。
(13)コンピュータに、外部における交換部品の暴露状態を計測する手順、前記交換部品の暴露状態に基づいて、前記交換部品の損傷度を判定する手順、を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画像形成装置の交換部品の損傷度を適切に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る画像形成装置の概略を例示する側面図である。
本実施形態に係る画像形成装置の概略を例示する平面図である。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構成図である。
第1実施形態に係る画像形成装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。
第1実施形態に係る制御部の機能構成を例示するブロック図である。
暴露率100%に対応する交換部品の画像情報を示す図である。
暴露率0%に対応する交換部品の画像情報を示す図である。
暴露率50%に対応する交換部品の画像情報を示す図である。
暴露率50%に対応する交換部品の画像情報を示す図である。
計測部のカメラで取得された交換部品の画像情報を示す図である。
画像情報に暴露率をラベリングした教師データを学習する処理のフローチャートである。
暴露率を出力する処理のフローチャートである。
損傷度の判定基準の一例を示す図である。
第1実施形態に係る交換部品の損傷回復方法のフローチャートである。
第2実施形態に係る制御部の機能構成を例示するブロック図である。
第2実施形態に係る画像形成装置の制御方法のフローチャートである。
交換時期の通知画面を示す図である。
第3実施形態に係る制御部の機能構成を例示するブロック図である。
第3実施形態に係る画像形成装置の制御方法のフローチャートである。
交換部品の損傷に対する対策を報知する画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
[本実施形態]
本実施形態に係る画像形成装置1について図1Aと図1Bと図1Cを参照しながら説明する。画像形成装置1は、電子写真技術により画像形成を行う装置であり、例えば複写機や複合機である。図1Aと図1Bと図1Cは、後記する第1から第3実施形態の画像形成装置1に共通する部分を示している。
【0009】
図1Aと図1Bに例示するように、画像形成装置1は、計測部20と、判定部33と、判定補正部34と、補助記憶装置53と、通信インタフェース54と、画像形成部10と、給紙トレイ191,192を備えている。判定部33及び判定補正部34は、画像形成装置1を制御する制御部30の一部である。制御部30は、ハードディスク等の補助記憶装置53や通信インタフェース54と共に、開閉自在の作業扉18で覆われた画像形成装置1の内部に配置されている。計測部20が有するカメラ22、照度計24及び湿度計26は、画像形成装置1の外面に配置されている。また、作業扉18を開けると、画像形成部10の一部が露出し、交換部品12を交換可能である。
【0010】
図1Cに例示するように、画像形成装置1は、その内部に給紙部19と、搬送部17と、画像形成部10と、定着部15とを備える。以下、画像形成装置1の各構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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