TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025177193
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024083794
出願日
2024-05-23
発明の名称
電池製造方法および電池
出願人
FDK株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H01M
6/08 20060101AFI20251128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電池内部でガスが発生することを抑制する。
【解決手段】電池製造方法は、電池を製造する方法であり、水酸化カリウムKOHと酸化亜鉛ZnOとが溶解している酸化亜鉛溶解電解液をろ過することと(ステップS3)、酸化亜鉛溶解電解液がろ過されることにより生成された不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛ZnOが析出するように、不純物除去後電解液を冷却して水で希釈することと(ステップS4、ステップS5)、不純物除去後電解液が冷却されて水で希釈されることにより生成された酸化亜鉛析出電解液をゲル状負極がさらに含有するように、ゲル状負極を作製すること(ステップS6、ステップS7)とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
正極と、
亜鉛を含有する負極と、
前記正極と前記負極とが浸漬される電解液
とを備える電池
を製造する電池製造方法であり、
水酸化カリウムと酸化亜鉛とが溶解している酸化亜鉛溶解電解液から固体の物質を除去することと、
前記酸化亜鉛溶解電解液から前記物質が除去されることにより生成された不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛が析出するように、前記不純物除去後電解液を処理することと、
前記不純物除去後電解液が処理されることにより生成された酸化亜鉛析出電解液を前記負極がさらに含有するように、前記負極を作製すること
とを備える電池製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記不純物除去後電解液は、前記酸化亜鉛溶解電解液がろ過されることにより生成されたろ液である
請求項1に記載の電池製造方法。
【請求項3】
前記酸化亜鉛溶解電解液は、前記酸化亜鉛溶解電解液の温度が第1温度より高いときに、前記物質が除去され、
前記第1温度より低い第2温度より前記不純物除去後電解液の温度が低くなるように前記不純物除去後電解液を冷却することにより、前記不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛を析出させる
請求項1に記載の電池製造方法。
【請求項4】
前記酸化亜鉛溶解電解液は、前記酸化亜鉛溶解電解液における水酸化カリウムの濃度が第1濃度より大きいときに、前記物質が除去され、
前記第1濃度より小さい第2濃度より前記不純物除去後電解液における水酸化カリウムの濃度が小さくなるように前記不純物除去後電解液を水で希釈することにより、前記不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛を析出させる
請求項1に記載の電池製造方法。
【請求項5】
前記酸化亜鉛溶解電解液は、前記酸化亜鉛溶解電解液の温度が第1温度より高いときで、かつ、前記酸化亜鉛溶解電解液における水酸化カリウムの濃度が第1濃度より大きいときに、前記物質が除去され、
前記第1温度より低い第2温度より前記不純物除去後電解液の温度が低くなるように前記不純物除去後電解液を冷却することにより、かつ、前記第1濃度より小さい第2濃度より前記不純物除去後電解液における水酸化カリウムの濃度が小さくなるように前記不純物除去後電解液を水で希釈することにより、前記不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛を析出させる
請求項1に記載の電池製造方法。
【請求項6】
正極と、
負極と、
前記正極と前記負極とが浸漬される電解液とを備え、
前記負極は、
亜鉛と、
水酸化カリウム水溶液と、
前記水酸化カリウム水溶液の酸化亜鉛の溶解度より多くの酸化亜鉛とを含有し、
前記負極に含有される鉄粉の量を、前記負極に含有される固体の酸化亜鉛の量で除算することにより算出される値は、前記負極を作製するときに用いられる酸化亜鉛原料に含有される鉄粉の量を、前記酸化亜鉛原料に含有される酸化亜鉛の量で除算することにより算出される値より小さい
電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、電池製造方法および電池に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
負極に酸化亜鉛ZnOが添加されているアルカリマンガン乾電池が知られている(特許文献1~特許文献4)。このようなアルカリマンガン乾電池は、誤使用により充電されたときに、電池内部でガスが発生することを抑制することができ、電解液またはガスが正極缶の外部に漏れ出る漏液が発生することを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-156158号公報
国際公開第2010/140295号
特開昭30-31328号公報
特開2018-142516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
負極が作製されるとき用いられる酸化亜鉛の原料には、不純物として鉄粉Feが混入していることがあり、このとき、負極には、鉄粉Feが混入することがある。アルカリマンガン乾電池は、負極に鉄粉Feが混入しているときに、充電されなくても、電池内部でガスが発生することがあり、漏液が発生することがある。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、電池内部でガスが発生することを抑制する電池製造方法および電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電池製造方法は、正極と、亜鉛を含有する負極と、前記正極と前記負極とが浸漬される電解液とを備える電池を製造する電池製造方法であり、水酸化カリウムと酸化亜鉛とが溶解している酸化亜鉛溶解電解液から固体の物質を除去することと、前記酸化亜鉛溶解電解液から前記物質が除去されることにより生成された不純物除去後電解液に固体の酸化亜鉛が析出するように、前記不純物除去後電解液を処理することと、前記不純物除去後電解液が処理されることにより生成された酸化亜鉛析出電解液を前記負極がさらに含有するように、前記負極を作製することとを備えている。
【発明の効果】
【0007】
開示の電池製造方法および電池は、電池内部でガスが発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の電池を示す断面図である。
図2は、実施形態の電池製造方法における負極作製工程を示すフローチャートである。
図3は、比較例1の電池製造方法における負極作製工程を示すフローチャートである。
図4は、4直1逆試験で用いられる電気回路を示す回路図である。
図5は、比較例2の電池製造方法における負極作製工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願が開示する実施形態にかかる電池製造方法および電池について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0010】
[実施形態の電池]
実施形態の電池1は、アルカリマンガン乾電池であり、図1に示されているように、電池ケース2と正極3とゲル状負極5(負極)と集電棒6とセパレータ7とを備えている。図1は、実施形態の電池1を示す断面図である。電池ケース2は、正極缶11と負極端子板12と封口ガスケット14とを備えている。正極缶11は、金属に例示される導体から形成されている。正極缶11は、有底円筒形に形成され、側面部分15と底面部分16とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
FDK株式会社
電池
19日前
FDK株式会社
電池
1か月前
FDK株式会社
基板
2か月前
FDK株式会社
駆動装置
2か月前
FDK株式会社
圧着端子
2か月前
FDK株式会社
全固体電池
2か月前
FDK株式会社
リチウム電池
2か月前
FDK株式会社
アルカリ電池
2か月前
FDK株式会社
容量計測装置
1か月前
FDK株式会社
アルカリ電池
2か月前
FDK株式会社
アルカリ蓄電池
4日前
FDK株式会社
リチウムイオン電池
3か月前
FDK株式会社
リチウムイオン電池
3か月前
FDK株式会社
固体電解質及び固体電池
3か月前
FDK株式会社
組電池及びその作製方法
29日前
FDK株式会社
電池製造方法および電池
4日前
FDK株式会社
全固体電池及びその製造方法
2か月前
FDK株式会社
全固体電池及びその製造方法
2か月前
FDK株式会社
故障判定装置およびプログラム
1か月前
FDK株式会社
電極、電池及び電極の製造方法
2か月前
FDK株式会社
ニッケル水素電池及びニッケル水素電池の製造方法
3か月前
APB株式会社
蓄電セル
1か月前
東ソー株式会社
絶縁電線
1か月前
日機装株式会社
加圧装置
4日前
マクセル株式会社
電源装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
端子台
1か月前
日新イオン機器株式会社
イオン源
1か月前
日新イオン機器株式会社
イオン源
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
2か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
2か月前
太陽誘電株式会社
コイル部品
2か月前
株式会社ホロン
冷陰極電子源
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
27日前
続きを見る
他の特許を見る