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公開番号
2025176685
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-04
出願番号
2025071313
出願日
2025-04-23
発明の名称
ポリイソシアネート組成物、混合物、塗料組成物、塗膜、及び生分解性ポリウレタン硬化物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/10 20060101AFI20251127BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】塗膜としたときの生分解性及び機械特性に優れるポリイソシアネート組成物の提供。
【解決手段】(A)、(C)及び(D)から誘導されるアロファネート基を有するポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物であって、(A)は、脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選択される少なくとも1種類のジイソシアネートであり、(C)は、ポリエステルポリオールまたはポリカプロラクトンポリオールであり、数平均分子量Mnが500以上4,000以下であり、且つ、2官能又は3官能であり、(D)は、親水成分であり、ポリイソシアネート組成物の総質量に対して、(C)の含有率が50質量%超85質量%以下であり、(D)の含有率が0.1質量%以上20質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アロファネート基を有するポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物であって、
前記ポリイソシアネートは、(A)、(C)及び(D)から誘導され、
前記(A)は、脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選択される少なくとも1種類のジイソシアネートであり、
前記(C)は、ポリエステルポリオールまたはポリカプロラクトンポリオールであり、数平均分子量Mnが500以上4,000以下であり、且つ、2官能又は3官能であり、
前記(D)は、親水成分であり、
前記ポリイソシアネート組成物の平均イソシアネート官能基数が、1.8以上3.2以下であり、
前記ポリエステルポリオールは、ポリオール単位と、炭素数8以下のジカルボン酸単位と、から構成され、
前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記(C)の含有率が、50質量%超85質量%以下であり、
前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記(D)の含有率が、0.1質量%以上20質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記ポリイソシアネートが、前記(A)、前記(C)及び前記(D)に加えて(B)から誘導され、前記(B)は、炭素数が1以上20以下のアルコールである、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項3】
前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対するイソシアネート基の含有率が1質量%以上13質量%以下である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項4】
前記(C)の数平均分子量Mnが1,000以上4,000以下である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記ポリエステルポリオールを構成するポリオール単位が脂肪族ポリオールである、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項6】
前記ジカルボン酸単位がコハク酸またはアジピン酸である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項7】
前記脂肪族ポリオールがジエチレングリコールまたはトリエチレングリコールである、請求項5に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項8】
前記(D)が、1つの水酸基を有し、3以上25以下のエチレンオキサイド繰返単位からなるノニオン性親水成分である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項9】
前記(B)が、2-エチルヘキサノールである、請求項2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項10】
塗料組成物又はポリウレタンビーズ組成物用の硬化剤である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソシアネート組成物、混合物、塗料組成物、塗膜、及び生分解性ポリウレタン硬化物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境への負荷が少ない生分解性を有する樹脂の需要が高まっており、ポリイソシアネートにおいても生分解性の需要がある。しかしながら、高機能ウレタン組成物は、耐久性と耐加水分解性に優れるため、環境中に放出された場合も、分解せずにそのまま残留する場合がある。高機能ウレタン組成物に生分解性を付与するためには、まず微生物由来の酵素が触媒する加水分解により樹脂粒形を細分化させることが必要である。
【0003】
例えば、特許文献1には、カルボン酸としてコハク酸を、アルコールとしてトリエチレングリコールを必須成分としたポリエステルポリオールに、ジイソシアネートを付加したポリイソシアネートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5263644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のポリイソシアネートは、塗膜としたときの生分解性と塗膜としたときの機械強度とを両立させる観点から改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、塗膜としたときの生分解性及び機械特性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]アロファネート基を有するポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物であって、前記ポリイソシアネートは、(A)、(C)及び(D)から誘導され、前記(A)は、脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選択される少なくとも1種類のジイソシアネートであり、前記(C)は、ポリエステルポリオールまたはポリカプロラクトンポリオールであり、数平均分子量Mnが500以上4,000以下であり、且つ、2官能又は3官能であり、前記(D)は、親水成分であり、前記ポリイソシアネート組成物の平均イソシアネート官能基数が、1.8以上3.2以下であり、前記ポリエステルポリオールは、ポリオール単位と、炭素数8以下のジカルボン酸単位と、から構成され、前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記(C)の含有率が、50質量%超85質量%以下であり、前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記(D)の含有率が、0.1質量%以上20質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
[2]前記ポリイソシアネートが、前記(A)、前記(C)及び前記(D)に加えて(B)から誘導され、前記(B)は、炭素数が1以上20以下のアルコールである、[1]に記載のポリイソシアネート組成物。
[3]イソシアネート基含有率が、ポリイソシアネート組成物の総質量に対して1質量%以上13質量%以下である、[1]又は[2]に記載のポリイソシアネート組成物。
[4]前記(C)の数平均分子量Mnが1,000以上4,000以下である、[1]~[3]のいずれか一つに記載のポリイソシアネート組成物。
[5]前記ポリエステルポリオールを構成するポリオール単位が脂肪族ポリオールである、[1]~[4]のいずれか1つにポリイソシアネート組成物。
[6]前記ジカルボン酸単位がコハク酸またはアジピン酸である、[5]に記載のポリイソシアネート組成物。
[7]前記脂肪族ポリオールがジエチレングリコールまたはトリエチレングリコールである、[5]に記載のポリイソシアネート組成物。
[8]前記(D)が、1つの水酸基を有し、3以上25以下のエチレンオキサイド繰返単位からなるノニオン性親水成分である、[1]~[7]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[9]前記(B)が2-エチルヘキサノールである、[2]~[8]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[10]塗料組成物又はポリウレタンビーズ組成物用の硬化剤である、[1]~[9]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[11][1]~[10]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を含む、混合物。
[12]ポリオールと、硬化剤とを含む塗料組成物であり、前記硬化剤として[1]~[10]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を含む、塗料組成物。
[13][12]に記載の塗料組成物を硬化させてなる、塗膜。
[14][1]~[10]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を単独、またはアクリルポリオールとともに硬化させてなる、生分解性ポリウレタン硬化物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、塗膜としたときの生分解性及び機械特性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0010】
なお、本明細書において、「ポリオール」とは、一分子中に2つ以上のヒドロキシ基(-OH)を有する化合物を意味する。
また、本明細書において、「ポリイソシアネート」とは、2つ以上のイソシアネート基(-NCO)を有する単量体化合物が複数結合した反応物を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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