特許ウォッチ

公開番号2025176541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2024082766
出願日2024-05-21
発明の名称乳化組成物
出願人ニベア花王株式会社
代理人個人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20251127BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
ラムノースを構成単糖に有する多糖類を用いて、比較的低粘度でありながら安定性に優れ、化粧料としての感触にも優れた乳化組成物を提供する。
【解決手段】
成分(A)、(B)及び(C):
(A)ラムノースを構成単糖に有する多糖類
(B)極性油が40%以上を占める油剤 1質量%以上
(C)20℃で固形又は半固形状の界面活性剤 0質量%を超えて2質量%未満を含有し、
静置時粘度(Vs)と攪拌後粘度(Va)の比率Va/Vsが0.95未満である、乳化組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項１】
成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：
（Ａ）ラムノースを構成単糖に有する多糖類
（Ｂ）極性油が４０％以上を占める油剤１質量%以上
（Ｃ）２０℃で固形又は半固形状の界面活性剤０質量％を超えて２質量%未満
を含有し、
静置時粘度（Ｖｓ）と攪拌後粘度（Ｖａ）の比率Ｖａ／Ｖｓが０．９５未満である、
乳化組成物。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
ミクロゲルを実質的に含有しない、請求項１に記載の乳化組成物。
【請求項３】
ゲル化促進剤又は架橋剤である塩類を実質的に含有しない、請求項１又は２に記載の乳化組成物。
【請求項４】
成分（Ａ）がジェランガムである、請求項１又は２に記載の乳化組成物。
【請求項５】
成分（Ａ）の含有量が０質量％を超えて０．３質量％未満である、請求項１又は２に記載の乳化組成物。
【請求項６】
日焼け止め化粧料、スキンケア化粧料又はメイクアップ化粧料である、請求項１又は２に記載の乳化組成物。
【請求項７】
請求項１又は２に記載の乳化組成物をスプレー容器に充填してなるミスト型化粧料。
【請求項８】
請求項１又は２に記載の乳化組成物の製造方法であって、
成分（Ａ）を均一に溶解させた水相を調製する工程、及び
水相に成分（Ｂ）を油相として添加し混合する工程を包含し、
添加混合を行う前の水相又は油相の少なくとも一方は成分（Ｃ）が含まれてなる、
製造方法（但し、成分（Ａ）を含むミクロゲルを形成する工程を包含する製造方法を除く）。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、乳化組成物に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【０００２】
化粧料等の成分としてラムノースを構成単糖に有する多糖類が知られており、その例としてジェランガムが挙げられる。
【０００３】
例えば、特許文献１には、ネイティブジェランガムと糖類又は多価アルコール類とを配合することにより、べとつきがなく、サッパリした使用感触が得られる化粧料が開示されている。また、特許文献２には、ネイティブジェランガムを含有し、化粧料内部に気泡が安定的に分散されてなり、独特の良好な感触が得られる化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第3802227号公報
特許第3652549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、ラムノースを構成単糖に有する多糖類を用いて、比較的低粘度でありながら安定性に優れ、化粧料としての感触にも優れた乳化組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の発明者は、ラムノースを構成単糖に有する多糖類に、極性油を主体とする油剤の特定量と、固形又は半固形状の界面活性剤の特定量とを組み合わせ、特定の粘度特性を備えるようにした乳化組成物とすることで、所望の効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
本発明は、以下の構成によって把握される。
［１］成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：
（Ａ）ラムノースを構成単糖に有する多糖類
（Ｂ）極性油が４０％以上を占める油剤１質量%以上
（Ｃ）２０℃で固形又は半固形状の界面活性剤０質量％を超えて２質量%未満
を含有し、
静置時粘度（Ｖｓ）と攪拌後粘度（Ｖａ）の比率Ｖａ／Ｖｓが０．９５未満である、
乳化組成物。
【０００８】
［２］ミクロゲルを実質的に含有しない［１］に記載の乳化組成物。
【０００９】
［３］ゲル化促進剤又は架橋剤である塩類を実質的に含有しない［１］又は［２］に記載の乳化組成物。
【００１０】
［４］成分（Ａ）がジェランガムである［１］～［３］のいずれか１つに記載の乳化組成物。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許