特許ウォッチ

公開番号2025104577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222476
出願日2023-12-28
発明の名称粉末含有化粧料
出願人ニベア花王株式会社
代理人弁理士法人雄渾,個人,個人
主分類A61K 8/25 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】再分散性及び使用性に優れる粉末含有化粧料を提供する。
【解決手段】本発明は、(a)微粒子シリカ、(b)粉末成分((a)微粒子シリカを除く)、(c)親水性溶剤、及び(d)ノニオン活性剤を含有し、(a)微粒子シリカの含有量が、0.25質量%以上2質量%未満であり、(a)微粒子シリカと(b)粉末成分の含有量比を示す(b)/(a)が、5以下であり、(d)ノニオン活性剤は、有機性値が1300以上であり、かつ、無機性値が1900以上である粉末含有化粧料である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（ａ）微粒子シリカ、
（ｂ）粉末成分（前記（ａ）微粒子シリカを除く）、
（ｃ）親水性溶剤、及び
（ｄ）ノニオン活性剤
を含有し、
前記（ａ）微粒子シリカの含有量が、０．２５質量％以上２質量％未満であり、
前記（ａ）微粒子シリカと前記（ｂ）粉末成分の含有量比を示す（ｂ）／（ａ）が、５以下であり、
前記（ｄ）ノニオン活性剤は、有機性値が１３００以上であり、かつ、無機性値が１９００以上である粉末含有化粧料。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
（ａ）微粒子シリカの平均一次粒径が、１ｎｍ以上１００ｎｍ以下である請求項１記載の粉末含有化粧料。
【請求項３】
（ｃ）親水性溶剤が、水及び低級アルコールの少なくとも１種を含有する請求項１記載の粉末含有化粧料。
【請求項４】
前記（ｂ）粉末成分の含有量が、５質量％以下である請求項１記載の粉末含有化粧料。
【請求項５】
前記（ｄ）ノニオン活性剤の含有量が、０．０５質量％以上１質量％以下である請求項１記載の粉末含有化粧料。
【請求項６】
（ｅ）高分子を更に含有し、前記（ｅ）高分子が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びキサンタンガムから選択される少なくとも１つである請求項１記載の粉末含有化粧料。
【請求項７】
（ｆ）水溶性塩を更に含有し、前記（ｆ）水溶性塩が、フェノールスルホン酸亜鉛及びクロルヒドロキシアルミニウムの少なくとも１つである請求項１記載の粉末含有化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、粉末含有化粧料に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
デオドラント製剤には、エタノール等の低級アルコールと粉末成分を含有する多層型粉末化粧料が広く使用されている。このような多層型粉末化粧料は、振盪により粉末成分を再分散させて使用する。低級アルコールが配合されていることにより、速乾性や清涼感を与えることができ、また、粉末成分が配合されていることにより、さらさら感を与えることができる。
しかしながら、多層型粉末化粧料は、使用後に静置しておくと、シリカ等の粉末成分が沈降して固まる、いわゆるケーキングという現象が生じる。そこで、シリカよりもさらに粒径が小さい微粒子シリカを混合することで、ケーキングを防止している。
【０００３】
例えば、特許文献１には、（ａ）６０～９５質量％の低級アルコール、（ｂ）粉末成分（但し、下記（ｃ）成分は除く）、及び（ｃ）０．００５～０．２質量％の平均一次粒径が１０～５５０ｎｍの微粒子粉末であって、シリカを母核とする微粒子粉末、を含有し、（ｂ）成分が、硫酸アルミニウムカリウム、酸化亜鉛、体質顔料、平均一次粒径が０．５５μｍを超えるシリカ、平均一次粒径が０．５５μｍを超える酸化チタンからなる群から選択される少なくとも１種を含み、静置状態で少なくとも粉末層と液状層を含む二層以上に分離する多層型粉末化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第７３１１４１６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
公知技術よりも、さらに多層型粉末化粧料の再分散性が向上すれば、使用感も安定的に良好なものが得られ、処方の幅が広がることが期待される。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、再分散性及び使用性に優れる粉末含有化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者は、粉末成分、ケーキング抑制に効果のある微粒子シリカ、及びノニオン活性剤を特定の種類及び配合量で調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
【０００７】
すなわち、本発明は、（ａ）微粒子シリカ、（ｂ）粉末成分（（ａ）微粒子シリカを除く）、（ｃ）親水性溶剤、及び（ｄ）ノニオン活性剤を含有し、（ａ）微粒子シリカの含有量が、０．２５質量％以上２質量％未満であり、（ａ）微粒子シリカと（ｂ）粉末成分の含有量比を示す（ｂ）／（ａ）が、５以下であり、（ｄ）ノニオン活性剤は、有機性値が１３００以上であり、かつ、無機性値が１９００以上である粉末含有化粧料である。
【０００８】
（ａ）微粒子シリカの平均一次粒径は、１ｎｍ以上１００ｎｍ以下であることが好ましい。
【０００９】
（ｃ）親水性溶剤は、水及び低級アルコールの少なくとも１種を含有することが好ましい。
【００１０】
（ｂ）粉末成分の含有量は、５質量％以下であることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許