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公開番号2025176024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2025132557,2023098189
出願日2025-08-07,2018-08-02
発明の名称抗CD33抗体及びその使用方法
出願人アレクトル エルエルシー
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20251126BHJP(有機化学)
要約【課題】望ましくないCD33活性に関連する疾患、障害、及び状態を処置するための治療用抗CD33抗体、および医薬組成物を提供する。
【解決手段】CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、HVR-H1~3及びHVR-L1~3がそれぞれ特定のアミノ酸配列からなる配列の組み合わせを含む抗体が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、
式I:GX





TDYNX

H(配列番号152)の配列を含むHVR-H1、ここで、X

は、Y、A、またはVであり、X

は、TまたはAであり、X

は、F、E、またはHであり、X

は、L、F、Y、またはNであるもの、
式II:FIYPX

NX

IX

G(配列番号153)の配列を含むHVR-H2、ここで、X

は、SまたはAであり、X

は、G、Q、R、またはVであり、X

は、TまたはRであるもの、及び、
式III:SX

VDYFDX

(配列番号154)の配列を含むHVR-H3、ここで、X

は、T、D、F、またはSであり、X

は、Y、D、またはLであるものを含む前記抗体であり、
GYTFTDYNLH(配列番号105)の配列を含むHVR-H1、FIYPSNGITG(配列番号115)の配列を含むHVR-H2、及びSTVDYFDY(配列番号121)の配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域を含む抗体ではない、前記抗体。
続きを表示(約 6,100 文字)【請求項2】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記軽鎖可変領域が、
式IV:X



SQX

VX



STYSYMH(配列番号155)の配列を含むHVR-L1、ここで、X

は、RまたはKであり、X

は、A、G、またはVであり、X

は、SまたはDであり、X

は、S、G、またはHであり、X

は、TまたはAであるもの、
式V:YX









S(配列番号156)の配列を含むHVR-L2、ここで、X

は、A、V、またはEであり、X

は、S、V、またはFであり、X

は、N、A、Y、またはFであり、X

は、LまたはVであり、X

は、E、G、またはNであるもの、及び、
式VI:X

HSX





PLX

(配列番号157)の配列を含むHVR-L3、ここで、X

は、QまたはEであり、X

は、WまたはEであり、X

は、EまたはAであり、X

は、IまたはLであり、X

は、TまたはEであるものを含む前記抗体であり、
RASQSVSTSTYSYMH(配列番号127)の配列を含むHVR-L1、YASNLES(配列番号135)の配列を含むHVR-L2、及びQHSWEIPLT(配列番号146)の配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域を含む抗体ではない、前記抗体。
【請求項3】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、
式I:GX





TDYNX

H(配列番号152)の配列を含むHVR-H1、ここで、X

は、Y、A、またはVであり、X

は、TまたはAであり、X

は、F、E、またはHであり、X

は、L、F、Y、またはNであるもの、
式II:FIYPX

NX

IX

G(配列番号153)の配列を含むHVR-H2、ここで、X

は、SまたはAであり、X

は、G、Q、R、またはVであり、X

は、TまたはRであるもの、及び、
式III:SX

VDYFDX

(配列番号154)の配列を含むHVR-H3、ここで、X

は、T、D、F、またはSであり、X

は、Y、D、またはLであるものを含み、前記軽鎖可変領域が、
式IV:X



SQX

VX



STYSYMH(配列番号155)の配列を含むHVR-L1、ここで、X

は、RまたはKであり、X

は、A、G、またはVであり、X

は、SまたはDであり、X

は、S、G、またはHであり、X

は、TまたはAであるもの、
式V:YX









S(配列番号156)の配列を含むHVR-L2、ここで、X

は、A、V、またはEであり、X

は、S、V、またはFであり、X

は、N、A、Y、またはFであり、X

は、LまたはVであり、X

は、E、G、またはNであるもの、及び、
式VI:X

HSX





PLX

(配列番号157)の配列を含むHVR-L3、ここで、X

【請求項4】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、抗体AB-14.1、AB-14.2、AB-14.3、AB-14.4、AB-14.5、AB-14.6、AB-14.7、AB-14.8、AB-14.9、AB-14.10、AB-14.11、AB-63.4、AB-63.5、AB-63.8、AB-63.9、AB-63.10、AB-63.11、AB-63.12、AB-63.13、AB-63.14、AB-63.15、AB-63.16、AB-63.17、AB-63.18、AB-64.1、AB-64.3、AB-64.4、AB-64.5、AB-64.6、AB-64.7、AB-64.8、AB-64.1.1、AB-64.1.2、AB-64.1.3、AB-64.1.4、AB-64.1.5、AB-64.1.6、AB-64.1.7、AB-64.1.8、AB-64.1.9、AB-64.1.10、AB-64.1.11、AB-64.1.12、AB-64.1.13、AB-64.1.14、またはAB-64.1.15のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表9A~9Cに示す通り)を含む、前記抗体。
【請求項5】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記軽鎖可変領域が、抗体AB-14.3、AB-14.4、AB-14.6、AB-14.7、AB-14.8、AB-14.9、AB-14.10、AB-14.11、AB-63.6、AB-63.7、AB-63.8、AB-63.9、AB-63.10、AB-63.11、AB-63.12、AB-63.14、AB-63.15、AB-63.16、AB-63.17、AB-63.18、AB-64.2、AB-64.3、AB-64.4、AB-64.5、AB-64.6、AB-64.7、またはAB-64.8のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表10A~10Cに示す通り)を含む、前記抗体。
【請求項6】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、抗体AB-14.1、AB-14.2、AB-14.3、AB-14.4、AB-14.5、AB-14.6、AB-14.7、AB-14.8、AB-14.9、AB-14.10、AB-14.11、AB-63.4、AB-63.5、AB-63.8、AB-63.9、AB-63.10、AB-63.11、AB-63.12、AB-63.13、AB-63.14、AB-63.15、AB-63.16、AB-63.17、AB-63.18、AB-64.1、AB-64.3、AB-64.4、AB-64.5、AB-64.6、AB-64.7、AB-64.8、AB-64.1.1、AB-64.1.2、AB-64.1.3、AB-64.1.4、AB-64.1.5、AB-64.1.6、AB-64.1.7、AB-64.1.8、AB-64.1.9、AB-64.1.10、AB-64.1.11、AB-64.1.12、AB-64.1.13、AB-64.1.14、またはAB-64.1.15のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表9A~9Cに示す通り)を含み、前記軽鎖可変領域が、抗体AB-14.3、AB-14.4、AB-14.6、AB-14.7、AB-14.8、AB-14.9、AB-14.10、AB-14.11、AB-63.6、AB-63.7、AB-63.8、AB-63.9、AB-63.10、AB-63.11、AB-63.12、AB-63.14、AB-63.15、AB-63.16、AB-63.17、AB-63.18、AB-64.2、AB-64.3、AB-64.4、AB-64.5、AB-64.6、AB-64.7、またはAB-64.8のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表10A~10Cに示す通り)を含む、前記抗体。
【請求項7】
CD33タンパク質に結合する抗体であって、HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む重鎖可変領域ならびにHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む軽鎖可変領域を含み、抗体AB-14.1、AB-14.2、AB-14.3、AB-14.4、AB-14.5、AB-14.6、AB-14.7、AB-14.8、AB-14.9、AB-14.10、AB-14.11、AB-63.4、AB-63.5、AB-63.6、AB-63.7、AB-63.8、AB-63.9、AB-63.10、AB-63.11、AB-63.12、AB-63.13、AB-63.14、AB-63.15、AB-63.16、AB-63.17、AB-63.18、AB-64.1、AB-64.2、AB-64.3、AB-64.4、AB-64.5、AB-64.6、AB-64.7、AB-64.8、AB-64.1.1、AB-64.1.2、AB-64.1.3、AB-64.1.4、AB-64.1.5、AB-64.1.6、AB-64.1.7、AB-64.1.8、AB-64.1.9、AB-64.1.10、AB-64.1.11、AB-64.1.12、AB-64.1.13、AB-64.1.14、またはAB-64.1.15の前記HVR-H1、HVR-H2、HVR-H3、HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表9A~9C及び表10A~10Cに示す通り)を含む、前記抗体。
【請求項8】
前記重鎖可変領域が、VH FR1、VH FR2、VH FR3、及びVH FR4から選択される1、2、3、または4つのフレームワーク領域を含み、
VH FR1は、式VII:QVQLVQSGAEVKKPGX

SVKX

SCKAS(配列番号158)の配列を含み、ここで、X

は、AまたはSであり、X

は、VまたはIであり、
VH FR2は、配列番号5の配列を含み、
VH FR3は、式VIII:X

AX









RX

TX

TVDX


10

11
STX
12
YMELSSLRSEDTAVYYCAR(配列番号159)の配列を含み、ここで、X

は、YまたはSであり、X

は、QまたはEであり、X

は、KまたはDであり、X

は、FまたはDであり、X

は、Q、F、E、またはTであり、X

は、G、D、またはHであり、X

は、VまたはAであり、X

は、MまたはLであり、X

は、T、N、またはQであり、X
10
は、SまたはPであり、X
11
は、TまたはAであり、X
12
は、VまたはAであり、
VH FR4は、式IX:WGQGTLX

TVSS(配列番号160)の配列を含み、ここで、X

は、VまたはLであり、及び/または
前記軽鎖が、VL FR1、VL FR2、VL FR3、及びVL FR4から選択される1、2、3、または4つのフレームワーク領域を含み、
VL FR1は、式X:X

IX



TQSPX

SLX



SX

GX

RX

TIX
10
C(配列番号161)の配列を含み、ここで、X

は、DまたはGであり、X

は、QまたはVであり、X

は、MまたはLであり、X

【請求項9】
前記重鎖可変領域が、VH FR1、VH FR2、VH FR3、及びVH FR4から選択される1、2、3、または4つのフレームワーク領域を含み、
VH FR1は、配列番号2~4からなる群から選択される配列を含み、
VH FR2は、配列番号5の配列を含み、
VH FR3は、配列番号6~19からなる群から選択される配列を含み、
VH FR4は、配列番号20~21からなる群から選択される配列を含み、及び/または、
前記軽鎖が、VL FR1、VL FR2、VL FR3、及びVL FR4から選択される1、2、3、または4つのフレームワーク領域を含み、
VL FR1は、配列番号22~26からなる群から選択される配列を含み、
VL FR2は、配列番号27~28からなる群から選択される配列を含み、
VL FR3は、配列番号29~31からなる群から選択される配列を含み、
VL FR4は、配列番号32~33からなる群から選択される配列を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項10】
配列番号34~72からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号77~101からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年8月3日出願の米国仮特許出願第62/541,024号及び2018年5月4日出願の米国仮特許出願第62/667,388号の利益を主張し、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,900 文字)【0002】
ASCIIテキストファイルの配列表の提出
ASCIIテキストファイルでの以下提出物の内容は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる:配列表のコンピュータ可読形式(CRF)(ファイル名称:735022001740SEQLIST.TXT、記録日:2018年8月2日、サイズ:185KB)。
【0003】
発明の分野
本開示は、抗CD33抗体及びかかる抗体の治療的使用に関する。
【背景技術】
【0004】
骨髄細胞表面抗原CD33前駆体(CD33)は、Siglec-3としても知られ、未成熟及び成熟骨髄細胞、樹状細胞、ならびにミクログリア細胞を含めた免疫細胞及び造血細胞上で発現される1型免疫グロブリン様膜貫通タンパク質である(Crocker et al.(2007)Nat Rev Immunol.7:255-266、McMillan and Crocker(2008)Carbohydr Res.343:2050-2056、Von Gunten and Bochner(2008)Ann NY Acad Sci.1143:61-82、Handgretinger et al.(1993)Immunol Lett.37:223-228、及びHernandez-Caselles et al.(2006)J Leukoc Biol.79:46-58)。CD33は、Ig様C2型(免疫グロブリン様)及びIg様V型(免疫グロブリン様)細胞外ドメイン、加えてその細胞質ドメインに2つのITIM様モチーフを含む。CD33の3つの選択的スプライシング型(アイソフォーム)が同定されており、これはCD33Mという名称の高分子量バリアントならびにIg様V型ドメイン(リガンド結合部位)、及びVドメインとCドメインを連結させるジスルフィド結合を欠いているより小さなアイソフォームCD33mを含む。
【0005】
拡大されたコホート(例えば、数千個体)で実施されたゲノムワイド関連解析(GWAS)で、CD33の一塩基多型(SNP)rs3865444
CC
(rs3826656としても知られる)及びrs3865444
AA
が、遅発性アルツハイマー病(AD)に対するリスクの遺伝子調節因子として同定された。腫瘍学では、CD33の発現の減少をもたらすCD33バリアントは、小児急性骨髄性白血病(AML)からの生存率の改善と関連することが示されている。寛解からの3年全生存率は、バリアントrs35112940
GG
を持つ患者では84%+/-8%であり、これは、CD33の完全長発現低下と関連するrs3865444
AA
バリアントとの強い連鎖不均衡にある。非保護対立遺伝子の寛解率は68%+/-15%である。保護対立遺伝子の保因者もまた、再発のリスクが低く、無病生存率が高い。同様に、完全長CD33の発現が46%以上低いrs12459419のより少ないバリアント対立遺伝子(TT)のホモ接合体患者は、バリアントCC及びCTの保因者よりも疾患の転帰が良好である可能性が高く(52%対31%)、特徴的な芽球のCD33発現が他の遺伝子型より有意に低い。これは、抗CD33抗体及び毒性カリケアマイシン-ガンマ誘導体での治療を受けている患者でさえも見られる症例である(Mortland et al.,(2013)Clin Cancer Res、1-8)。完全長CD33の発現に25%超の減少を示す2459419
TT
対立遺伝子の保因者ならびにrs12459419
CT
対立遺伝子の保因者もまた、アルツハイマー病のリスクの低さを示す(Malik M.et al.(2015)Human Molecular Genetics,1-14)。このことは、CD33の発現または機能の減少が、アルツハイマー病及びがんに有益であり得るということを示唆する。
【0006】
従って、望ましくないCD33活性に関連する疾患、障害、及び状態を処置するための治療用抗CD33抗体が必要である。
【0007】
特許、特許出願、及び特許公報を含む、本明細書で引用されるすべての参考文献は、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、概して、ヒトCD33に特異的に結合する抗体、例えば、モノクローナル、キメラ、ヒト化抗体、抗体断片などを含む組成物、及びかかる組成物を用いる方法に関する。
【0009】
本開示のある特定の態様は、少なくとも一部は、例えば、ヒト初代免疫細胞における細胞表面のCD33レベルを低下させる能力の改善及び/または向上、及び/または結合反応速度の改善及び/または向上を含め、(例えば、配列番号103の配列を含む重鎖可変領域及び配列番号104の配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体に対して)機能特性が改善及び/または向上された抗CD33抗体の特定に基づいている。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、ヒトCD33に対するK

が、配列番号34のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号77のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも9倍低い。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、ヒトCD33に対するK

が、配列番号40のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号86のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも3倍低い。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、ヒトCD33に対するK

が、配列番号52のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号86のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも3倍低い。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、細胞表面のCD33レベルをインビトロにおいて、配列番号34のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号77のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも約50%低いEC
50
で低下させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、細胞表面のCD33レベルをインビトロにおいて、配列番号40のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号86のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも約10%低いEC
50
で低下させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、細胞表面のCD33レベルをインビトロにおいて、配列番号52のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号86のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも約10%低いEC
50
で低下させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD33抗体は、細胞表面のCD33レベルをインビトロにおいて、フローサイトメトリーで測定して、配列番号103のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号104のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を有する抗CD33抗体より少なくとも約10倍低いEC
50
で低下させる。有利には、該抗CD33抗体は、約151.1pM~約4.1pMの範囲の半数効果濃度(EC
50
)で、インビトロでのCD33の細胞レベルを低下させ、ヒト細胞(例えば、ヒト初代樹状細胞)に結合し、ヒトCD33に対して、約8.57nM~約202pMの範囲の解離定数(K

)を有する。
【0010】
従って、1つの態様では、本開示は、CD33タンパク質に結合する抗体に関し、該抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、該重鎖可変領域は、式I:GX





TDYNX

H(配列番号152)の配列を含むHVR-H1、ここで、X

は、Y、A、またはVであり、X

は、TまたはAであり、X

は、F、E、またはHであり、X

は、L、F、Y、またはNであるもの、式II:FIYPX

NX

IX

G(配列番号153)の配列を含むHVR-H2、ここで、X

は、SまたはAであり、X

は、G、Q、R、またはVであり、X

は、TまたはRであるもの、及び、式III:SX

VDYFDX

(配列番号154)の配列を含むHVR-H3、ここで、X

は、T、D、F、またはSであり、X

は、Y、D、またはLであるものを含み、該抗体は、GYTFTDYNLH(配列番号105)の配列を含むHVR-H1、FIYPSNGITG(配列番号115)の配列を含むHVR-H2、及びSTVDYFDY(配列番号121)の配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域を含む抗体ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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