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公開番号
2025175941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-03
出願番号
2025003396
出願日
2025-01-09
発明の名称
感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂膜、ディスプレイ装置、および感光性樹脂膜の製造方法
出願人
三星エスディアイ株式会社
,
SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人
弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類
G03F
7/032 20060101AFI20251126BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温でも十分に硬化し、かつ透明で、カラーフィルタとの接着力に優れ、現像性および微細パターン性に優れた感光性樹脂組成物を提供することを課題の一つとする。
【解決手段】感光性樹脂膜は、(A)1.66以上の屈折率を有する高分子樹脂、(B)光重合性単量体、(C)光重合開始剤、および(D)溶媒を含み、前記高分子樹脂は繰り返し構造単位を有し、前記構造単位は、酸二無水物から誘導された残基を含む。構造単位は、硫黄原子を1つ以上含む残基をさらに含んでもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)1.66以上の屈折率を有する高分子樹脂、
(B)光重合性単量体、
(C)光重合開始剤、および
(D)溶媒を含み、
前記高分子樹脂は繰り返し構造単位を有し、
前記構造単位は酸二無水物から誘導された残基を含む、感光性樹脂組成物。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記構造単位は、硫黄原子を1つ以上含む残基をさらに含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項3】
前記硫黄原子を1つ以上含む残基は、下記化学式1~化学式3で表される構造を含む、請求項2に記載の感光性樹脂組成物。
JPEG
2025175941000051.jpg
24
107
化学式1
TIFF
2025175941000052.tif
52
170
化学式2
TIFF
2025175941000053.tif
30
145
化学式3
前記化学式1~化学式3中、
Xは
*
-S-
*
または
*
-S(=O)
2
-
*
であり、
R
1
は置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基または置換もしくは非置換の炭素数6~20のアリール基であり、
L
1
~L
6
はそれぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキレン基または置換もしくは非置換の炭素数6~20のアリーレン基である。
【請求項4】
前記硫黄原子を1つ以上含む残基は、下記化学式1-1、化学式1-2、化学式2-1、および化学式3-1からなる群より選択される少なくとも一つ以上の構造を含む、請求項2に記載の感光性樹脂組成物。
JPEG
2025175941000054.jpg
23
143
化学式1-1
JPEG
2025175941000055.jpg
38
143
化学式1-2
JPEG
2025175941000056.jpg
43
104
化学式2-1
JPEG
2025175941000057.jpg
22
72
化学式3-1
【請求項5】
前記酸二無水物から誘導された残基は、下記化学式4-1または化学式4-2で表される構造を含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
JPEG
2025175941000058.jpg
33
94
化学式4-1
JPEG
2025175941000059.jpg
32
94
化学式4-2
前記化学式4-1および化学式4-2中、
Yは単結合または
*
-C(=O)-
*
である。
【請求項6】
前記高分子樹脂内繰り返し構造単位は、下記化学式5~化学式8のうちのいずれか一つで表される、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
JPEG
2025175941000060.jpg
64
153
化学式5
JPEG
2025175941000061.jpg
62
153
化学式6
JPEG
2025175941000062.jpg
58
134
化学式7
JPEG
2025175941000063.jpg
58
126
化学式8
【請求項7】
前記高分子樹脂は、前記感光性樹脂組成物の総量を基準にして10重量%~30重量%で含まれる、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項8】
前記高分子樹脂は20,000g/mol~80,000g/molの重量平均分子量を有する、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項9】
前記感光性樹脂組成物は、前記感光性樹脂組成物の総量に対して
前記(A)高分子樹脂10重量%~30重量%、
前記(B)光重合性単量体3重量%~15重量%、
前記(C)光重合開始剤0.1重量%~5重量%、および
前記(D)溶媒残部量を含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項10】
前記感光性樹脂組成物は、マロン酸、3-アミノ-1,2-プロパンジオ-ル、シラン系カップリング剤、レベリング剤、界面活性剤、重合禁止剤またはこれらの組み合わせの添加剤をさらに含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂膜、ディスプレイ装置、および前記感光性樹脂膜の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
最近、VR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)、およびMR(Mixed Reality)機器に適用されるディスプレイパネルとして、自ら光を出す自発光型(Emissive)マイクロOLEDディスプレイパネルに対する関心が高まっている。
【0003】
一般的なOLEDディスプレイパネルに比べてピクセル大きさが10倍程度小さいマイクロOLEDディスプレイパネルの場合、既存のFMM(Fine Metal Mask)技術では赤(R)/緑(G)/青(B)発光層を精巧に形成しにくい。即ち、VR、ARなどの機器に既存の液晶ディスプレイを適用するにはカラーフィルタのパターンサイズが大きくて解像度を高めるのに無理がある。
【0004】
よって、最近になって、4000ppi以上の高い解像度を実現するためにOLEDos(OLED on Silicon)技術が導入されている。当該技術は、シリコンウェハー(silicon wafer)の上に蒸着されたOLEDをバックライト(back light)にしてその上にカラーフィルタをパターニングする。既存の液晶ディスプレイに用いたカラーフィルタはガラス(glass)に100μm程度のパターンが載せられ露光と230℃以上の高温でポストベーク(post bake)工程を経て硬化される反面、OLEDosの上に載せられるカラーフィルタはOLEDのために高温工程を経ることができなくて低温硬化が可能でなければならず、解像度を高めるために微細パターニングされることも重要である。VR、AR、MR機器の特性上、大きさも小さいのでその内で所望の解像度を実現するためには微細パターニングが必須である。
【0005】
但し、低温(100℃以下)でのみ硬化が行われるので、既存の材料から作られたカラーフィルタは現像性およびパターン性が不足するという問題がある。したがって、低温硬化可能な透明素材として、カラーフィルタ接着力だけでなく、現像性および微細パターン性に優れた素材に対する研究が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
韓国公開特許第2016-0000102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施形態は、低温でも十分に硬化し、かつ透明で、カラーフィルタとの接着力に優れ、現像性および微細パターン性に優れた感光性樹脂組成物を提供する。
【0008】
本発明の他の一実施形態は、前記感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜を提供する。
【0009】
本発明のさらに他の一実施形態は、前記感光性樹脂膜を含むディスプレイ装置を提供する。
【0010】
本発明のさらに他の一実施形態は、前記感光性樹脂膜の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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