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公開番号2025175845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024082148
出願日2024-05-20
発明の名称ドライアイス貯留部、及び船舶
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B65D 88/72 20060101AFI20251126BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】より容易かつ安価に二酸化炭素を貯留することが可能なドライアイス貯留部、及び船舶を提供する。
【解決手段】ドライアイス貯留部は、貯留部本体と、貯留部本体内に粉状ドライアイスを供給可能な供給部と、貯留部本体内から粉状ドライアイスを搬出可能な搬出部と、貯留部本体内の粉状ドライアイスの流動性を向上させる流動性向上部と、を備える。これにより、固体の状態で二酸化炭素を貯留部本体に貯留することができる。これにより、単位体積当たりの貯留量が上がるとともに、貯留部本体内を加圧する必要がなくなるため、管理コストや輸送コストを低廉化することが可能となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
貯留部本体と、
前記貯留部本体内に粉状ドライアイスを供給可能な供給部と、
前記貯留部本体内から前記粉状ドライアイスを搬出可能な搬出部と、
前記貯留部本体内の前記粉状ドライアイスの流動性を向上させる流動性向上部と、
を備えるドライアイス貯留部。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記供給部は、
外部で予め生成された前記粉状ドライアイスを搬送する固体搬送ラインと、
前記固体搬送ライン内に搬送ガスを供給するガス供給部と、
を有する請求項1に記載のドライアイス貯留部。
【請求項3】
前記供給部は、
液化二酸化炭素を搬送する液体搬送ラインと、
前記貯留部本体内に設けられ、前記液化二酸化炭素を前記貯留部本体内に噴射することで断熱膨張によって前記粉状ドライアイスを生成するノズル部と、
を有する請求項1に記載のドライアイス貯留部。
【請求項4】
前記流動性向上部は、
前記貯留部本体内の前記粉状ドライアイスに対して撹拌ガスを供給することで、前記粉状ドライアイスの流動性を向上させる請求項1から3のいずれか一項に記載のドライアイス貯留部。
【請求項5】
前記貯留部本体内の前記粉状ドライアイスが気化することで生じる気化成分を抽出する抽出部をさらに備え、
前記流動性向上部は、前記気化成分を前記撹拌ガスとして用いる請求項4に記載のドライアイス貯留部。
【請求項6】
前記流動性向上部は、前記貯留部本体内の温度を上げることが可能な加熱部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のドライアイス貯留部。
【請求項7】
前記流動性向上部は、
前記貯留部本体の内面に設けられ、滑り性を向上させるコーティング層を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のドライアイス貯留部。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか一項に記載のドライアイス貯留部と、
前記ドライアイス貯留部を収容する船体と、
を備える船舶。
【請求項9】
前記貯留部本体の外側を覆う断熱空間を形成する外殻と、
前記貯留部本体内の前記粉状ドライアイスが気化することで生じる気化成分を抽出する抽出部と、
をさらに備え、
前記抽出部は、前記断熱空間内に前記気化成分を供給する請求項8に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ドライアイス貯留部、及び船舶に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素を貯留する場合、液化させた成分を大型の圧力容器としてのタンク等に充填することが一般的である(例えば下記特許文献1)。下記特許文献1に係るタンクでは、タンク本体の外壁が二重殻となっており、殻同士の間の空間に断熱材が充填されている。これにより、タンク内の低温が保たれ、液化した状態を維持できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-4406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、液化した状態で二酸化炭素を貯留したり運搬したりする場合、上述の圧力容器が必要となる。圧力容器はその構造上、容易には大型化することができない。したがって、タンクの設置面積当たりの貯留量を十分に確保することができない、といった課題が生じていた。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より容易かつ安価に大量の二酸化炭素を貯留することが可能なドライアイス貯留部、及び船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係るドライアイス貯留部は、貯留部本体と、前記貯留部本体内に粉状ドライアイスを供給可能な供給部と、前記貯留部本体内から前記粉状ドライアイスを搬出可能な搬出部と、前記貯留部本体内の前記粉状ドライアイスの流動性を向上させる流動性向上部と、を備える。
【0007】
本開示に係る船舶は、上記のドライアイス貯留部と、前記ドライアイス貯留部を収容する船体と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、より容易かつ安価に二酸化炭素を貯留することが可能なドライアイス貯留部、及び船舶を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第一実施形態に係るドライアイス貯留部を備えるバリューチェーンの一例を示す説明図である。
本開示の第一実施形態に係るドライアイス貯留部の構成を示す断面図であって、ドライアイス注入時の状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係るドライアイス貯留部の構成を示す断面図であって、ドライアイス排出時の状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係るドライアイス貯留部の変形例を示す断面図であって、ドライアイス注入時の状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶の船首-船尾方向から見た断面図であって、ドライアイス注入時の状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶の船首-船尾方向から見た断面図であって、ドライアイス排出時の状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶の変形例を示す図であって、二酸化炭素の排出時の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態に係るドライアイス貯留部16を備える二酸化炭素のバリューチェーン1について、図1から図3を参照して説明する。このバリューチェーン1は、二酸化炭素を回収してから、輸送のための船舶18に搭載するまでの経路を示すものである。
(【0011】以降は省略されています)

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