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公開番号2025175071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2025148451,2021069818
出願日2025-09-08,2021-04-16
発明の名称偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251120BHJP(光学)
要約【課題】高温環境下における単体透過率の低下の抑制効果に優れる偏光フィルムを提供す
ること。
【解決手段】画像表示セルを有する画像表示装置を構成する偏光フィルムであって、前記
偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルムを有し、前
記機能層は、前記偏光膜の画像表示セル側に隣接しており、かつ水溶性のラジカル捕捉剤
を含み、前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設けられてい
る偏光フィルム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
画像表示セルを有する画像表示装置を構成する偏光フィルムであって、
前記偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルムを有し、
前記機能層は、前記偏光膜の画像表示セル側に隣接しており、かつ水溶性のラジカル捕捉剤を含み、
前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設けられていることを特徴とする偏光フィルム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記機能層は、ポリビニルアルコール系樹脂を含むことを特徴とする請求項1記載の偏光フィルム。
【請求項3】
前記水溶性のラジカル捕捉剤が、ニトロキシラジカル、またはニトロキシド基を有する化合物であることを特徴とする請求項1または2記載の偏光フィルム。
【請求項4】
前記機能層の厚みが10μm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項5】
前記偏光膜の厚みが15μm以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項6】
前記接着剤層を形成する接着剤が、水系接着剤であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項7】
前記機能層および前記接着剤層の合計の厚みが0.2μm以上11μm以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項8】
前記偏光膜の画像表示セル側の反対面に、第2の透明保護フィルムが設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の偏光フィルムが光学層に貼り合わされていることを特徴とする積層偏光フィルム。
【請求項10】
画像表示セルと、請求項1~8のいずれかに記載の偏光フィルム、または請求項9記載の積層偏光フィルムを有することを特徴とする画像表示パネル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置に
関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いる偏光膜としては
、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料
等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。当該偏
光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムに、浴中にて、例えば、膨潤、染色、架橋、延
伸等の各処理を施した後に、洗浄処理を施してから、乾燥することにより製造される。ま
た前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルム
が接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
上記の各種画像表示装置は、通常、液晶セルや有機EL素子等の画像表示セルと、該画
像表示セルの視認側に配置された視認側偏光フィルムと、該画像表示セルの視認側と反対
側(バックライト側)に配置された背面側偏光フィルムと、を備える(特許文献1-2)
。また、前記偏光フィルムは、必要に応じ、他の光学層を積層して積層偏光フィルム(光
学積層体)として用いられ、さらに、前記偏光フィルムあるいは前記積層偏光フィルム(
光学積層体)は、上記の画像表示セルに貼り合わされた画像表示パネルとして用いられる
(特許文献3)。
【0004】
近年、このような各種画像表示装置は、携帯電話やタブレット端末等のモバイル機器に
加えて、カーナビゲーション装置やバックモニター等の車載用の画像表示装置としても使
用される等、その用途は広がっている。これに伴い、前記偏光フィルムや前記積層偏光フ
ィルムには、従来要求されてきたよりも、より過酷な環境下(例えば、高温環境下)にお
ける高い耐久性が求められており、そのような耐久性を確保することを目的とした偏光フ
ィルムや画像表示装置が提案されている(特許文献4-5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-227731号公報
特開2019-128430号公報
特開2014-102353号公報
特表2012-516468号公報
特開2018-101117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の車載用の画像表示装置では、近年の自動運転技術の発展により、ディスプレイデ
ザインの異形化や大型化が進んでいる。このようなディスプレイデザインの変化に伴い、
偏光フィルムにおいて、高温環境下における耐久性をさらに向上させる手段が求められて
いる。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明は、高温環境下における単体透過率の低下の抑制効果
に優れる偏光フィルムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、上記の偏光フィルムを用いた積層偏光フィルム、画像表示パネル、お
よび画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、画像表示セルを有する画像表示装置を構成する偏光フィルムであ
って、前記偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルム
を有し、前記機能層は、前記偏光膜の画像表示セル側に隣接しており、かつ水溶性のラジ
カル捕捉剤を含み、前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設
けられている偏光フィルムに関する。
【0010】
また、本発明は、前記偏光フィルムが光学層に貼り合わされている積層偏光フィルムに
関する。
(【0011】以降は省略されています)

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