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公開番号
2025172216
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2025156269,2024021269
出願日
2025-09-19,2018-07-12
発明の名称
スズキ目魚類の寄生虫駆除剤及び駆除方法
出願人
株式会社ニッスイ
,
共立製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/4184 20060101AFI20251113BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】扁形動物門多後吸盤類ヘテラキシネ科ヘテロセルカの経口投与薬剤による駆除方法を提供する。
【解決手段】ベンゾイミダゾール系化合物を有効成分として含有する魚類に寄生した扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ・ヘテロセルカの駆除剤である。ベンゾイミダゾール系化合物は、アルベンダゾール、フェバンテル、フェンベンダゾール、オクスフェンダゾール、メベンダゾール、フルベンダゾール、オキシベンダゾール、トリクラベンダゾール、リコベンダゾール及びチアベンダゾールから選択される1種又は2種以上の化合物が好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ベンゾイミダゾール系化合物を有効成分として含有する魚類に寄生した扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ・ヘテロセルカの駆除剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚類(特に、養殖魚)の寄生虫の駆除剤及び寄生虫駆除方法に関する。詳細には、ブリ類に寄生する単生類であるヘテラキシネ・ヘテロセルカの寄生を経口投与により駆除する薬剤及び駆除方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
魚類養殖において寄生虫症は安定した生産の妨げとなるために、非常に大きな問題となっている。寄生虫症の中でもとりわけ扁形動物門単生綱に属する単生虫は多くの養殖魚で発生し最も大きな問題の一つとされる感染症である。単生虫では一般的にハダムシと呼ばれているものとエラムシと呼ばれているものがある。
ブリ類に寄生するエラムシと呼ばれている単生虫の1つが、扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ科ヘテロセルカ(
Heteraxine
heterocerca
)である。現場での症状としては、鰓の退色、魚の貧血、肥満度の低下などが挙げられる。また、生簀網に体をこすりつけるような異常遊泳が頻繁に見られる場合もある。生簀網などに体をこすりつけることから体表のスレ部位から病原菌の感染機会が増えるため、被害が拡大することもある。本虫の寄生が確認された場合は、過酸化水素水浴を行うことによって駆虫できる。しかし、魚の移し変え等処理に要する労力及び魚に与えるストレスが大きいため、経口投与できる薬剤による治療が強く望まれている。
【0003】
単生虫に対する経口投与用駆虫剤は、一般名プラジカンテル(特許文献1)がブリ類の体表に寄生するベネデニア・セリオレ(Benedenia seriolae)の駆除剤として、一般名フェバンテル(ベンズイミダゾール化合物)(特許文献2)がフグ目魚類の鰓に寄生するヘテロボツリウム・オカモトイの駆除薬として、販売されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-92309号
WO02/005649
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブリ類に寄生するエラムシである、扁形動物門多後吸盤類ヘテラキシネ科ヘテロセルカの経口投与薬剤による駆除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
経口投与時にブリ類の食欲を低下させることなくブリ類の養殖において重要な問題となっているヘテラキシネ・ヘテロセルカ駆虫に有効な経口投与薬剤を求めて、既存の動物用各種抗寄生虫薬や天然物由来物質等を探索した。その結果、動物用抗寄生虫薬として販売されているアルベンダゾールがブリの食欲を低下させることなく経口投与でき且つ駆虫効果が認められることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本願発明は、下記の(1)~(7)の扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ・ヘテロセルカの駆除剤を要旨とする。
【0008】
(1)ベンゾイミダゾール系化合物を有効成分として含有する魚類に寄生した扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ・ヘテロセルカの駆除剤。
(2)ベンゾイミダゾール系化合物がアルベンダゾール、フェバンテル、フェンベンダゾ
ール、オクスフェンダゾール、メベンダゾール、フルベンダゾール、オキシベンダゾール、トリクラベンダゾール、リコベンダゾール及びチアベンダゾールから選択される1種又は2種以上の化合物である(1)の駆除剤。
(3)魚類がスズキ目魚類である(1)又は(2)の駆除剤。
(4)スズキ目魚類がブリ類の魚類である(3)の駆除剤。
(5)ブリ類の魚類が、ブリ(Seriola quinqueradiata)、カンパチ(Seriola dumerili)、ヒラマサ(Seriola lalandi)、ヒレナガカンパチ(Seriola rivoliana)、Seriola carpenteri、Seriola fasciata、ミナミカンパチ(Seriola hippos)、Seriola peruana、Seriola zonataである(4)の駆除剤。
(6)ベンゾイミダゾール系化合物が10~600mg/kg/日の投与量で投与される(1)ないし(5)のいずれかに記載の駆除剤。
(7)投与期間が3日以上である(1)ないし(6)のいずれかに記載の駆除剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ブリ類に寄生するヘテラキシネ・ヘテロセルカを経口投与で駆除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の対照となる、扁形動物門多後吸盤類ヘテラキシネ科ヘテロセルカ(
Heteraxine
heterocerca
)は、ブリ類などの鰓に寄生することから、エラムシとも呼ばれている。
本発明の対象となる海産魚類は、ヘテラキシネ科ヘテロセルカが寄生する魚類である。そのような海産魚類としては、スズキ目に属する魚類が挙げられ、例えば、スズキ目アジ科ブリ属に属する魚類である。
ブリ属に属する魚種としては、ブリ(Seriola quinqueradiata)、カンパチ(Seriola dumerili)、ヒラマサ(Seriola lalandi)、ヒレナガカンパチ(Seriola rivoliana)、Seriolacarpenteri、Seriola fasciata、ミナミカンパチ(Seriola hippos)、Seriola peruana、Seriola zonataが例示される。好ましい態様において、本発明の治療剤又は寄生虫駆除剤は、特に多く養殖されているブリ、カンパチ、ヒラマサ、ヒレナガカンパチなどに用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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