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公開番号
2025172112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2025144523,2023214689
出願日
2025-09-01,2019-06-20
発明の名称
粘膜下流体クッションとしての細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲル
出願人
ユニバーシティ オブ ピッツバーグ - オブ ザ コモンウェルス システム オブ ハイヤー エデュケイション
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61L
31/14 20060101AFI20251113BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被験体の臓器の領域由来の固有筋層から粘膜および粘膜下組織を解離するための方法を提供すること。
【解決手段】被験体の臓器の領域由来の固有筋層から粘膜および粘膜下組織を解離するための方法であって、臓器が食道ではない、方法が開示される。一部の実施形態では、臓器は胃腸管におけるものである。これらの方法は、被験体の臓器に、細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルを含む医薬組成物を粘膜下注射して、臓器の領域における粘膜下組織とその下にある固有筋層との間にクッションを形成するステップであって、ECMヒドロゲルは、以下の特徴:a)約37℃の温度において30分未満の50%ゲル化までの時間、b)臓器への注入に好適な流動粘度、およびc)約10~約400パスカル(Pa)の剛性を有する、ステップを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
被験体の臓器の領域由来の固有筋層から粘膜および粘膜下組織を解離するための方法における使用のための細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルを含む医薬組成物であって、前記方法が、
前記被験体の前記臓器に、前記医薬組成物を粘膜下注射して、前記臓器の前記領域における前記粘膜下組織とその下にある前記固有筋層との間にクッションを形成するステップであって、前記ECMヒドロゲルは、以下の特徴:
a)約37℃の温度において30分未満の50%ゲル化までの時間、
b)前記臓器への注入に好適な流動粘度、
c)約10~約400パスカル(Pa)の剛性、および
d)前記ヒドロゲルにおける、約4mg/ml~約20mg/mlのECM濃度
を有する、ステップと、
それによって前記粘膜および前記粘膜下組織を、その下にある前記固有筋層から解離し、前記被験体における前記臓器の前記領域の炎症を抑制するステップであって、前記臓器が前記被験体の胃腸管におけるものであるが、食道ではない、ステップと
を含む、医薬組成物。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記50%ゲル化までの時間が、(i)約37℃において約2~約30分である、(ii)約37℃において約2~約10分である、または(iii)約3~約10分である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記流動粘度が、
(i)約0.1/sの剪断速度において約0.1~約100Pa
*
s、かつ1000/sの剪断速度において約0.01~約0.2Pa
*
s、または
(ii)1/sの剪断速度において約0.1~約30Pa
*
s、かつ約100/sの剪断速度において約0.02~約0.8Pa
*
s
から選択される、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記ECMヒドロゲルが10~300Paの剛性を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記ECMヒドロゲルが食道ECMヒドロゲルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記ヒドロゲルにおける前記ECM濃度が、(i)8mg/ml~約12mg/ml、(ii)8mg/ml~16mg/ml、(iii)8mg/ml~20mg/ml、(iv)4mg/ml~16mg/ml、または(v)4mg/ml~12mg/ml、から選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記医薬組成物が、内視鏡的にまたはカテーテルを介して投与されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記ECMヒドロゲルが、不活化酸性プロテアーゼおよび酵素的に消化された食道ECMを含み、7.2~7.8の間のpHを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記酸性プロテアーゼが、ペプシン、トリプシン、またはそれらの組合せである、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記医薬組成物が、前記被験体への投与前、25℃または25℃未満に維持される、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2018年6月21日に出願された米国仮出願第62/688,198号の利益を主張する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【0002】
これは、内視鏡的切除、詳細には、食道ではない臓器の領域由来の固有筋層から粘膜および粘膜下組織を解離するための粘膜下クッションとしての細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
内視鏡検査は、内視鏡と呼ばれる器具によって、侵襲性の外科手術を用いることなく身体の中空臓器の内部または空洞の検査を可能にする手技である。内視鏡検査は、出血している血管の焼灼、ポリープ、腺腫、および小さな腫瘍を除去すること、生検を実施すること、または異物を除去すること等の外科的手技のために使用することができる。内視鏡的手技は、胃腸管、気道、耳、尿路、女性の生殖器系において、ならびに小さな切開部を介して通常では閉じている体腔、例えば、腹腔または骨盤腔(腹腔鏡検査)、関節の内部(関節鏡検査)、および胸部の臓器(胸腔鏡検査および縦隔鏡検査)において実施することができる。内視鏡検査は、上部胃腸管または下部胃腸管において実施することができる。内視鏡は、診断または治療を目的として中空臓器または中空部分(例えば、膀胱、食道、胃、または腸)の内部を可視化するための、光源付き、通例光ファイバーの、可撓性または剛性の管状の器具であり、典型的には器具(例えば、鉗子、電気メス、内視鏡用注射針、もしくは剪刀)の通過を可能にするかまたは生検試料の取り出しを容易にする1つまたは複数のワーキングチャネルを有する。内視鏡は、遠位部に好適なランプと撮像デバイスとを備え、口、肛門、耳、鼻等の身体の生来存在する開口部、または小さな外科的切開部を介して挿入することができる。内視鏡的手技によって検査することができる多種多様な身体の臓器または体腔を考慮すると、例えば、喉頭鏡、胸腔鏡、血管鏡、結腸鏡、腸鏡、S状結腸鏡、直腸鏡、直腸肛門鏡(proctoscope)、肛門鏡、関節鏡、鼻鏡、腹腔鏡、子宮鏡、脳鏡、腎盂鏡、食道鏡、気管支鏡、胃鏡、羊水鏡、膀胱鏡等の数種類の特殊化した内視鏡が存在する。
【0004】
内視鏡的手技は、上部および下部胃腸管を含む胃腸管において広く適用される。例えば、内視鏡的手技は、胃腸腔に広がる粘膜を検査するため、ならびに小さなおよび大きな病理学的病変、例えば、炎症組織、ポリープ、偽ポリープ、鋸歯状病変、腺腫、潰瘍、異形成、前新生物および新生物形成、ならびに腫瘍を検出するために使用することができる。内視鏡的手技は、病理的病変(ポリープ、腺腫、異形成、前新生物および新生物形成、腫瘍)の生検および除去のために使用することができる。外科的介入には、胃腸内視鏡検査において病理学的病変を除去するために一般的に使用される2種類の内視鏡的切除手技:内視鏡的粘膜切除術(EMR)および内視鏡的粘膜下層解離術(ESD)が含まれる。これらの2つの技法は、胃腸ポリープ、腺腫、異形成、およびリンパ節転移の最小のリスクを伴う早期がんの最小侵襲処置を可能にする。これらの手技において有用な薬剤の必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
被験体の臓器の領域由来の固有筋層から粘膜および粘膜下組織を解離するための方法であって、臓器が食道ではない、方法が本明細書に開示される。これらの方法は、被験体の臓器に、細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルを含む医薬組成物を粘膜下注射して、臓器の領域における粘膜下組織とその下にある固有筋層との間にクッションを形成するステップであって、ECMヒドロゲルは、以下の特徴:
a)約37℃の温度において30分未満の50%ゲル化までの時間、
b)臓器への注入に好適な流動粘度、および
c)約10~約400パスカル(Pa)の剛性
を有する、ステップと
それによって粘膜および粘膜下組織を、その下にある固有筋層から解離し、臓器の領域の炎症を抑制するステップとを含む。
【0006】
他の実施形態では、これらの方法は、被験体の臓器に細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルを含む医薬組成物を粘膜下注射して、臓器の領域の粘膜下組織とその下にある固有筋層との間にクッションを形成するステップと、それによって粘膜および粘膜下組織を、その下にある固有筋層から解離し、臓器の領域の炎症を抑制するステップとを含む。
【0007】
臓器は、上部または下部胃腸管を含む胃腸管の臓器であり得る。例示的な臓器としては、これらに限定されないが、胃、小腸、大腸(横行、上行、もしくは下行結腸を含む結腸)、または直腸が挙げられる。
【0008】
一部の実施形態では、解離する方法は、内視鏡的粘膜切除術または内視鏡的粘膜解離術を含む。
【0009】
本発明の前述および他の特色および利点は、添付の図面を参照して行われる以下のいくつかの実施形態の詳細な説明から、より明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A~1Eは、粘弾性特性を示す図である。ELEVIEW(商標)および食道(eECM)12mg/mLの粘度プロファイルを、10℃において剪断速度を増加させながら(0.1~1000 1/s)試験した(A)。温度を37℃まで急速に上昇させて、ゲル化を誘導し、最大貯蔵(G’)および損失弾性率(G”)を測定した(B)。時間掃引の代表的なグラフがELEVIEW(商標)(C)および12mg/mLのeECMヒドロゲル(D)に関して示される。50%ゲル化までの時間は、eECM 12mg/mLに関しては測定したが、ELEVIEW(商標)に関しては、ELEVIEW(商標)がゲル化しなかった(時間掃引試験中G”>G’)ため、測定することができなかった(E)。
同上。
同上。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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