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公開番号2025172101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2025143562,2024039617
出願日2025-08-29,2011-09-08
発明の名称ドライアイの治療用医薬組成物
出願人ウニヴェルスィダッド ミゲル エルナンデス デ エルチェ,UNIVERSIDAD MIGUEL HERNANDEZ DE ELCHE,コンセジョ スペリアー デ インヴェスティガシオネス シンティフィカス,CONSEJO SUPERIOR DE INVESTIGACIONES CIENTIFICAS
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/167 20060101AFI20251113BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱症候群から選択される疾患の治療用又は予防用医薬品の提供。
【解決手段】例えばエチル3-(p-メンタン-3-カルボキサミド)、(-)-イソプレゴール、(+)-シス及び(-)-トランスp-メンタン-3,8-ジオール、(-)-クベボール、イシリン、5-メチル-4-(1-ピロリジニル)-3-[2H]-フラノン、4,5-ジメチル-3-(1-ピロリジニル)-2[5H]-フラノン、4-メチル-3-(1-ピロリジニル)-2[5H]-フラノン、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチル-エチル酸)-アミド、2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸(4-メトキシフェニル)アミド等から選択されるTRPM8アゴニストにより上記疾患の治療を行う。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
眼球乾燥症を患う対象において、結膜の持続的乾燥の治療又は軽減に使用するための、治療上有効量のTRPM8アゴニストであるWS-12
TIFF
2025172101000018.tif
49
60
を含む、眼科用医薬組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
眼球乾燥症の治療又は軽減を必要とする対象において、眼球乾燥症の治療又は軽減に使用するための、治療上有効量のTRPM8アゴニストであるWS-12
TIFF
2025172101000019.tif
47
58
を含む、眼科用医薬組成物。
【請求項3】
眼球乾燥症の治療又は軽減を必要とする対象において、眼球乾燥症の治療又は軽減に使用するための、TRPM8アゴニスト又はその組み合わせを含む眼科用医薬組成物であって、前記TRPM8アゴニストが、
TIFF
2025172101000020.tif
48
62
である、眼科用医薬組成物。
【請求項4】
前記眼科用医薬組成物が、1日に可変の回数投与されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項5】
前記眼科用医薬組成物が、1日に1~4回投与されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項6】
前記対象が、ビタミンA欠乏、シェーグレン症候群、リウマチ様疾患、化学火傷もしくは熱傷を患っているか、又は前記対象が、アテノロール、クロロフェニラミン、ヒドロクロロチアジド、イソトレチノイン、ケトロラック、ケトチフェン、レボカバスチン、レボフロキサシン、オキシブチニン、もしくはトルテロジンを用いた治療を受けている、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項7】
前記眼科用医薬組成物は、少なくとも1種の追加のTRPM8アゴニストを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項8】
前記眼科用医薬組成物は、眼球乾燥症の治療に有用な少なくとも1種の追加の薬物を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項9】
前記眼科用医薬組成物は、コルチコイド、ビタミンA、ピロカルピン、カルボマー、シクロスポリン、グリセロール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、ひまし油、及びミネラルオイルからなる群より選択される少なくとも1種の追加の化合物を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
【請求項10】
前記眼科用医薬組成物は、医薬として許容されるビヒクルを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科用医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライアイの治療のための治療組成物、より具体的にはTRPM8受容体ア
ゴニストリガンドを含む組成物に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
眼表面及び他の露出粘膜の湿潤は、外分泌腺によって生成される連続的な水性液分泌に
よって維持される。この過程の妨害は、特に高齢の人々の間で高度に蔓延している眼、口
及び膣の乾燥症候群をもたらす(Moss,S.E.ら著、2008年、Optom.Vi
s.Sci. 85:668―674(非特許文献1);Barker,K.E.及びSav
age,N. W.著、2005年、Aust.Dent.J.50:220―223(非特
許文献2);Leiblum,S.R.ら著、2009年、J.Sex Med 6:242
5-2433(非特許文献3))。眼では、基礎涙流量を環境条件及び瞬きの速度の変化
に合わせて調整する。感情刺激又は外因性刺激原の刺激(「基礎」涙液分泌)の欠如で生
じる涙流は、環境条件及び瞬きの速度の変化に合わせて調整される(Dartt,D.A.
著、2009年、Prog. Retin. Eye Res. 28:155―177(非特
許文献4))。また、流涙は眼表面上の刺激を著しく増加する(Acosta,M.C.ら
著、2004年、Invest Ophthalmol.Vis.Sci. 45:2333
―2336(非特許文献5))。刺激性の刺激は、傷害性機械力、有害な熱及び刺激性化
学物質に対して感受性である三叉神経終末の機械侵害受容器及びポリモーダル侵害受容器
により検出され、痛み(Belmonte, C.ら著、2004年、Exp.Eye Re
s. 78:513-525(非特許文献6))及び刺激誘発性流涙を誘発する。しかしな
がら、眼表面の乾燥を感知し基礎流涙量を調節するのに帰する神経構造は依然として明ら
かにされていない。
【0003】
眼球乾燥症すなわちドライアイ症候群は、結膜の持続的乾燥及び角膜の混濁によって特
徴付けられる疾患である。
【0004】
年配の人々により一般的な複数の原因が眼球乾燥症をもたらし得る。眼球乾燥症を引き
起こす疾患の中で、次のものが分かっている:ビタミンA欠乏、シェーグレン症候群、関
節リウマチ及び他のリウマチ様疾患、化学火傷又は熱傷、アテノロール、クロロフェニラ
ミン、ヒドロクロロチアジド、イソトレチノイン、ケトロラック、ケトチフェン、レボカ
バスチン、レボフロキサシン、オキシブチニン、トルテロジンのような薬物。
【0005】
眼球乾燥症を治療するのに用いられる治療法としては、疾患の初期段階で有用であり得
るコルチコステロイド、ビタミンAサプリメント、及び涙の生成を増加させる薬物である
ピロカルピンである。乾燥を改善する調合剤(人工涙液)の中でも、結膜に適用するヒプ
ロメロース溶液及びカルボマーゲルを用いる。しかしながら、これらの治療法は、その有
効性及び毒性に関して明らかな制限を有する。従って、眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱
症候群に改善した新たな治療法を提供する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Moss,S.E.ら著、2008年、Optom.Vis.Sci. 85:668―674
Barker,K. E.及びSavage,N. W.著、2005年、Aust.Dent.J.50:220―223
Leiblum,S. R.ら著、2009年、J.Sex Med 6:2425-2433
Dartt,D.A.著、2009年、Prog. Retin. Eye Res. 28:155―177
Acosta,M. C.ら著、2004年、Invest Ophthalmol.Vis.Sci.45:2333―2336
Belmonte, C.ら著、2004年、Exp.Eye Res. 78:513-525
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一態様では、本発明は、眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱症候群から選択される疾患
の治療用又は予防用医薬品を製造するためのTRPM8アゴニスト又はそれらの組み合わ
せの使用に関する。
【0008】
第二態様では、本発明は、少なくとも1種のTRPM8アゴニストと、眼球乾燥症、膣
乾燥及び口腔灼熱症候群から選択される疾患の1又は2以上の治療に有用な少なくとも1
種の薬物と、必要に応じて医薬として許容されるビヒクルとを含む組成物に関する。
【0009】
第三態様では、本発明は、流涙症の治療用医薬品を製造するためのTRPM8アンタゴ
ニストの使用に関する。
【0010】
別の態様では、本発明は、少なくとも1種のTRPM8アンタゴニストと、流涙症の治
療に有用な少なくとも1種の薬物と、必要に応じ、医薬として許容されるビヒクルとを含
む組成物に関する。
[1]
眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱症候群から選択される疾患の治療用又は予防用医薬品
を製造するためのTRPM8アゴニスト又はその組み合わせの使用。
[2]
前記疾患が眼球乾燥症である、[1]の使用。
[3]
前記アゴニストがTRPM8活性化により冷感受性線維による涙液分泌の刺激を増加さ
せる、[2]の使用。
[4]
前記TRPM8アゴニストが表1に記載されたアゴニストから選択される、[1]~[3]の
いずれかの使用。
[5]
前記TRPM8アゴニストがWS-5(エチル3-(p-メンタン-3-カルボキサミ
ド))、CPS369、CPS368、CPS125、フレスコラートMGA-2異性体
、クーリングエージェント10、(-)-イソプレゴール(クールアクトP(登録商標))、
比率約62:38の(+)-シス及び(-)-トランスp-メンタン-3,8-ジオール(ク
ールアクト38D(登録商標))、(-)-クベボール、ハセガワ製冷却化合物、IFF製新
GRAS冷却物質、イシリン、5-メチル-4-(1-ピロリジニル)-3-[2H]-フラ
ノン、4,5-ジメチル-3-(1-ピロリジニル)-2[5H]-フラノン、4-メチル-
3-(1-ピロリジニル)-2[5H]-フラノン、N-エチル-p-メンタン-3-カルボ
キサミド、WS-11(2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸(2
-ヒドロキシ-1,1-ジメチル-エチル酸)-アミド)、WS-12(2-イソプロピル
-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸(4-メトキシフェニル)-アミド)、WS-1
4(2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸tert-ブチルアミド
)、WS-23(2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブチルアミド)、WS-3
0(2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキサンカルボン酸エステル2,3-ジヒド
ロキシ-プロピル)、WS-148(1-(ジ-sec-ブチル-ホスフィノイル)-へプ
タン)、メントール、ゲラニオール、リナロール、ユーカリプトール、ヒドロキシル-シ
トロネラール、PMD-38(p-メンタン-3,8-ジオール)、TRPM8特異的ア
ゴニスト抗体、及び構成的に活性なTRPM8変異体から選択される、[4]の使用。
[6]
少なくとも1種のTRPM8アゴニストと、眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱症候群か
ら選択される1又は2以上の疾患の治療に有用な少なくとも1種の薬物と、必要に応じ、
医薬として許容されるビヒクルと、を含む組成物。
[7]
眼球乾燥症、膣乾燥及び口腔灼熱症候群から選択される1又は2以上の疾患の治療用医
薬品を製造するための[6]の組成物の使用。
[8]
前記TRPM8アゴニストが表1に示すTRPM8アゴニストから選択される、[6]又
は[7]の組成物又は使用。
[9]
前記TRPM8アゴニストがTRPM8アゴニスト及び/又はメントール若しくはその
誘導体でないアゴニストから選択される、[6]の組成物又は[7]若しくは[8]の使用。
[10]
前記TRPM8アゴニストがWS-5(エチル3-(p-メンタン-3-カルボキサミ
ド))、CPS369、CPS368、CPS125、フレスコラートMGA-2異性体
、クーリングエージェント10、(-)-イソプレゴール(クールアクトP(登録商標))、
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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