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公開番号
2025172086
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2025142047,2022573465
出願日
2025-08-28,2021-06-01
発明の名称
TIGITに対する抗体
出願人
アーカス バイオサイエンシズ インコーポレイティド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20251113BHJP(有機化学)
要約
【課題】TIGITに対する抗体を提供すること。
【解決手段】本開示は、TIGITに特異的に結合する抗体を提供する。抗体は、CD155へのTIGITの結合を阻害することによって、T細胞及びナチュラルキラー細胞を実質的に活性化する能力を有する。抗体は、他の用途の中でも、がん及び感染性疾患の治療に使用できる。本明細書で提供されるのは、とりわけ、TIGITに特異的に結合する抗体、並びに、他の用途の中でも、がん及び感染性疾患の治療のためのその使用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書で提供されるのは、とりわけ、TIGITに特異的に結合する抗体、並びに、他の用途の中でも、がん及び感染性疾患の治療のためのその使用である。
続きを表示(約 5,300 文字)
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月2日に出願された米国特許仮出願第63/033,609号の優先権を主張するものであり、この開示は、あらゆる図面を含むその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
配列表の組み込み
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる配列表を含む。050658_531001WO_Sequence_Listing_ST25と名付けられた添付の配列表テキストファイルは、2021年5月31日に作成され、143KBである。
【背景技術】
【0004】
腫瘍では、T細胞及びNK細胞の機能が細胞表面チェックポイント受容体によって調節され、がん細胞が免疫系を回避することを可能にする高度に抑制性の微小環境が存在する。細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)及びプログラム細胞死1(PD-1)などの抑制性チェックポイント受容体の機能的遮断は、患者にとって有望な結果をもたらしており、潜在的な干渉標的として作用し得る更なる共抑制性分子の探索において大きな関心が生じている。
【0005】
TIGIT(Ig及びITIMドメインを有するT細胞免疫受容体)は、細胞質側末端において免疫受容体チロシン系阻害モチーフ(ITIM)を有する免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーであり、制御性T細胞(Treg)、活性化T細胞、及びナチュラルキラー(NK)細胞によって発現される共阻害受容体である。いくつかのグループが、様々な腫瘍において、CD8
+
腫瘍浸潤リンパ球(TIL)及びTregでTIGIT発現が上昇したことを報告している。また、血液におけるHIV感染、及びリンパ組織におけるSIV感染中のエフェクターCD8
+
T細胞が、より高いレベルのTIGITを示すことも報告されている。更に、TIGITの遮断は、ヒトT細胞培養物における活性化活性、及び異なる腫瘍の動物モデルにおける治療的利益を示した。したがって、TIGITは、抗腫瘍免疫において重要な役割を果たし、がん並びに他の様々な疾患及び状態の管理に対する有望な治療標的として機能する可能性がある。したがって、有益な治療目的のためTIGIT結合を妨げ得る分子が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、とりわけ、抗TIGIT抗体に関する。
【0007】
本明細書で提供されるのは、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片であって、(a)配列番号36に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖(HC)相補性決定領域(CDR)1、配列番号37に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号38に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号39に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖(LC)CDR1、配列番号40に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号41に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(b)配列番号42に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号43に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号44に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号45に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号46に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号47に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(c)配列番号48に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号49に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号50に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号51に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号52に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号53に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(d)配列番号54に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号55に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号56に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号57に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号58に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号59に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(e)配列番号60に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号61に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号62に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号63に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号64に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号65に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(f)配列番号60に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号66に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号67に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号63に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号68に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号65に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(g)配列番号69に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号55に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号70に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号71に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号68に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号65に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、(h)配列番号72に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号73に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号67に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号63に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号68に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号65に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、又は、(i)配列番号74に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR1、配列番号75に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR2、及び配列番号67に対して少なくとも80%の配列同一性を有するHC-CDR3を含む、重鎖可変領域;並びに、配列番号63に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR1、配列番号68に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR2、及び配列番号65に対して少なくとも80%の配列同一性を有するLC-CDR3を含む、軽鎖可変領域、を含む、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片である。
【0008】
いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片は、(a)配列番号1に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(b)配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号4に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(c)配列番号5に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号6に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(d)配列番号7に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号8に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(e)配列番号9に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号10に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(f)配列番号11に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号12に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(g)配列番号13に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号14に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(h)配列番号15に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号16に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(i)配列番号17に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号12に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(j)配列番号76に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号77に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(k)配列番号78に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号77に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、(l)配列番号76に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号79に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、又は、(m)配列番号78に対して少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域、及び配列番号79に対して少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域、を含む。
【0009】
本明細書に提供されるのは、TIGITの次のアミノ酸残基、すなわち、配列番号80のT55、Q56、N58、E60、D72、S80、及びK82のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体は、少なくともTIGITの次のアミノ酸残基、すなわち、配列番号80のD72、並びに配列番号80のT55、Q56、N58、E60、S80、及びK82のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体は、少なくともTIGITの次のアミノ酸残基、すなわち、配列番号80のE60及びD72、並びに任意選択的に配列番号80のT55、Q56、N58、S80、及びK82のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体は、少なくともTIGITの次のアミノ酸残基、すなわち、配列番号80のD72及びK82、並びに任意選択的に配列番号80のT55、Q56、N58、E60、及びS80のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体は、少なくともTIGITの次のアミノ酸残基、すなわち、配列番号80のE60、D72、及びK82、並びに任意選択的に配列番号80のT55、Q56、N58、及びS80のうちの少なくとも1つを含むエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に記載のCDRの構造的特徴及び可変配列を有する。
【0010】
本開示の抗TIGIT抗体は、単離された抗体であり得る。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片は、モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片は、キメラ抗体、ヒト化抗体、又はベニア化抗体である。いくつかの実施形態では、キメラ抗体は、ヒトIgG1/カッパFab定常ドメインを含む。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片は、ヒト抗体である。いくつかの実施形態では、抗TIGIT抗体又はその抗原結合断片は、TIGITのCD155への結合を阻害する。
(【0011】以降は省略されています)
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