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公開番号2025171232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076352
出願日2024-05-09
発明の名称温度制御装置、温度制御システム、温度制御方法、およびプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F24F 11/64 20180101AFI20251113BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】冷却器の発停回数を制限しながら、倉庫を効率よく冷却することができる温度制御装置を提供する。
【解決手段】温度制御装置は、倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索する探索部と、倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得する取得部と、前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定する決定部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索する探索部と、
倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得する取得部と、
前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定する決定部と、
を備える温度制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記探索部は、複数の熱負荷それぞれについて制約条件を満たし、かつ評価値が最もよい発停テーブルを探索し、探索した発停テーブルと熱負荷とを対応付けてストレージに記憶し、
前記決定部は、前記ストレージに記憶された熱負荷毎の前記発停テーブルの中から、前記対象期間の熱負荷に対応する発停テーブルを選択する、
請求項1に記載の温度制御装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記倉庫の冷却に要する電力消費量が最小となる発停テーブル、または前記倉庫の冷却に要する電力コストが最小となる発停テーブルを、評価値が最も良い発停テーブルとする、
請求項1に記載の温度制御装置。
【請求項4】
前記物理モデルに入力される前記熱負荷は、前記倉庫の外気温に応じた前記倉庫の壁面からの入熱を示す熱負荷と、前記対象期間における前記倉庫への入出庫量に応じて外部から前記倉庫内に流入する空気による熱負荷と、前記対象期間に前記倉庫へ入庫する製品の温度による熱負荷とを含む、
請求項1に記載の温度制御装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の温度制御装置と、
前記発停テーブルと、前記倉庫の庫内温度とに基づいて、前記冷却器の運転を制御する監視制御装置と、
を備える温度制御システム。
【請求項6】
倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索するステップと、
倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得するステップと、
前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定するステップと、
を有する温度制御方法。
【請求項7】
倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索するステップと、
倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得するステップと、
前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定するステップと、
を温度制御装置に実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、温度制御装置、温度制御システム、温度制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
冷凍倉庫では、電力料金が比較的高価な昼間に冷凍機を停止する、または冷凍機の運転時間を低減するために、夜間に冷凍機を運転して十分に倉庫内を冷却(過冷却)する運用を行っている。例えば、特許文献1には、冷凍倉庫内の保管物が蓄熱材として機能することを考慮して、保管物の量に応じて、電力料金が安価な夜間における冷却時間と、夜間と昼間との温度差を設定し、トータルの電力料金を低減する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6995225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷凍倉庫の冷凍機および倉庫内の冷却器(ファンコイルユニット;FCU)は、倉庫内の温度が上限温度を超えると運転を開始し、設定温度に到達すると運転を停止する自動制御が行われている。従来の技術では、消費電力量や電力料金(電力コスト)のみを考慮して、冷却器の発停を許容上限値に近い高い設定温度で運転制御を行うと、冷却器の発停に伴い庫内温度、ならびにCO2圧力が変動し、冷凍機や冷却器の運転開始および停止(発停)が高頻度で発生する場合がある。発停頻度が大きくなるほど、冷凍機や冷却器が劣化し、故障が生じる可能性が高くなる。
【0005】
本開示の目的は、冷却器の発停回数を制限しながら、倉庫を効率よく冷却することができる温度制御装置、温度制御システム、温度制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、温度制御装置は、倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索する探索部と、倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得する取得部と、前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定する決定部と、を備える。
【0007】
本開示の一態様によれば、上述の温度制御装置と、前記発停テーブルと、前記倉庫の庫内温度とに基づいて、前記冷却器の運転を制御する監視制御装置と、を備える。
【0008】
本開示の一態様によれば、温度制御方法は、倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索するステップと、倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得するステップと、前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定するステップと、を有する。
【0009】
本開示の一態様によれば、プログラムは、倉庫の熱負荷を入力とし、前記倉庫の冷却に要する消費電力を出力とする物理モデルを用いたシミュレーションを行い、前記倉庫を冷却する冷却器の運転時間を定めた発停テーブルであって、入力された前記熱負荷において、前記倉庫の温度および前記冷却器の発停回数を定めた制約条件を満たす発停テーブルを探索するステップと、倉庫の温度を制御する期間を示す対象期間の熱負荷を取得するステップと、前記対象期間の熱負荷において前記制約条件を満たす発停テーブルのうち、前記倉庫の冷却に関する評価値が最もよいテーブルを前記対象期間に採用する発停テーブルとして決定するステップと、を温度制御装置に実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、冷却器の発停回数を制限しながら、倉庫を効率よく冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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