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公開番号2025170774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2025077331
出願日2025-05-07
発明の名称ネック組立て特徴をもつギター
出願人テイラー - リスタグ、インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス アズ テイラー ギターズ
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類G10D 3/06 20200101AFI20251112BHJP(楽器;音響)
要約【課題】弦楽器の部品を分解せずに楽器の胴体とネックとの位置ずれを矯正するための、容易で、効果的で、安価な方式を提供すること。
【解決手段】胴体と、フレット板が上に形成されたネックとを有するギターのネックを調整するための方法並びに装置であって、フレット板の下側が、無補強区間、及び胴体とネックとの間の角度が調整可能になるその間の調整手段を含む、方法並びに装置。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ネック調整特徴をもつギターであって、
第1の接続表面及び第2の接続表面を有する胴体部分であって、前記表面が、互いに対して概ね直角である、胴体部分と、
前記胴体に接続可能なネック部分であって、前記第1の表面及び前記第2の表面との整列のための第3の接続表面及び第4の接続表面を有するネック部分と
を備え、
前記第1の接続表面が、前記胴体の前表面に形成された凹部にあり、前記胴体と前記ネックとの間の接続部を作り出すように前記ネック部分の前記第3の接続表面と整列し、
前記ギターが、
前記第3の接続表面の上端部に形成された枢動部であって、前記第1の接続表面と接触するように構築及び構成されていて、前記胴体及び前記ネックがそれらの間に予め定められた角度を形成するように枢動点を中心に回転可能であるやり方で、前記ネックと前記胴体との間に前記枢動点を形成する枢動部と、
前記ネックの上表面に形成されており前記ネックの前記上表面によって支持されているフレット板であって、前記胴体を越えて延在し前記胴体によって支持されているテール部分を有するフレット板と
を備え、
前記フレット板の下側が、前記枢動点の近傍に無補強区間を含む、
ギター。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記枢動部が、頂部と、前記フレット板から離れる方向に前記頂部から延在する斜面とを含む、請求項1に記載のギター。
【請求項3】
調整可能な角度は、前記胴体と前記ネックとの間に形成された間隙が前記間隙の上端部と下端部との間の幅を増加させる第1位置と、前記間隙が前記上端部と前記下端部との間に実質的に一様な幅を維持する中間位置と、前記間隙が前記上端部と前記下端部との間の幅を減少させる第3位置とを含む、請求項2に記載のギター。
【請求項4】
調整可能な角度は、前記ネック及び前記胴体の前記枢動点を中心とした移動による、前記弦が前記フレット板の上表面の上を通ってより高い位置にある第1位置と、前記弦がより低い位置にある中間位置と、前記弦が最も低い位置にある第3位置とを含む、請求項2に記載のギター。
【請求項5】
前記枢動点を中心とした回転が、前記枢動点を中心に複数の位置のいずれかまで、前記胴体及び前記ネックを動かすように構築及び構成されている内部の調整部材で達成される、請求項4に記載のギター。
【請求項6】
前記調整部材が、前記上面に形成された響孔を介して前記胴体の内部より手の届くねじ切り締結具であり、前記ネック部分とのねじ切り関係にある、請求項5に記載のギター。
【請求項7】
保持締結具をさらに備え、前記保持締結具が、前記ネック部分とのねじ切り関係にある、請求項6に記載のギター。
【請求項8】
前記調整締結具及び前記保持締結具が、固着部材の中にねじ切りされており、前記部材が、前記第3の接続表面の後ろに前記ネック内に配設されている、請求項7に記載のギター。
【請求項9】
前記枢動部が、前記第3の接続部材の前記幅を横切って延在する、請求項2に記載のギター。
【請求項10】
前記第3の接続表面が、そこから延在する延長部を含み、前記枢動部が、その両側に形成されている、請求項2に記載のギター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ギターなどの弦楽器のネックを、その胴体に対して調整するためのシステムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
ギターは典型的に、2つの主な構成要素、ネックと胴体とを有する。音楽家は、ギターの弦で演奏される音のピッチを変更するために、弦をネック上にあるフレットに対して押圧する。したがって、ネックの設計及び弦が押し下げられ得る容易さは、ギターの性能の重要な部分である。
【0003】
長年にわたる弦の張力は、時間とともに、ネックが胴体に接合される角度をひずませる又はゆがませる傾向がある。ギターの木材は形状を変え、ギター胴体に対するネック角度は損なわれる。最も一般的に、ギターの木材におけるこの挙動は、弦の高さを上げて指板から離し、最終的には、弦高が高すぎてもはやその楽器が容易に演奏可能でなくなる。そしてネックは、楽器から取り外される必要があり、再び弦を指板に近付けるために、2つの主な構成要素間の正しい幾何形状を再確立するように組み直される必要がある。一般にネックを取り外すことは、ボルト及び高精度スペーサーを外すこと、又は接着接合部に蒸気を当てて接着剤を軟化させることのいずれかを必要とするので、現在、ネックを組み直すことは、経験豊富な専門家に任せるのが最善の精密な修理である。
【0004】
必要とされているのは、ギター胴体からネックを取り外す必要性を排除することにより、ネック組み直しを簡易化する装置及び方法である。
【発明の概要】
【0005】
本開示は概して、弦楽器の胴体とネックとの位置ずれを、楽器の部品を分解せずに矯正するための、容易で、効果的で、安価な方式を提供する。1つの実施例において、本発明は、胴体と、フレット板が上に形成されたネックとを有するギターを含み、フレット板の下側が、無補強区間、及び胴体とネックとの間の角度が調整可能になるその間の調整手段を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
アコースティック・ギターの斜視図である。
アコースティック・ギターの斜視図である。
図1及び図2のアコースティック・ギターの主要部品を示す分解図である。
ヒール及びフレット板を含むギターのネック部分の部分図であり、フレット板のすぐ下のネックにある枢動形態を示している。
ギターのネックと胴体との間の接続部構成を示す斜視図である。
本発明の理解を円滑にするために、いくつかの切断線が他の図面を指す、ギターの上面図である。
ギター・ネックと胴体との間の第1調整位置を示す、図6の線7-7に沿って取られた断面図である。
ギター・ネックと胴体との間の第2調整位置を示す、図6の線8-8に沿って取られた断面図である。
ギター・ネックと胴体との間の第3調整位置を示す、図6の線9-9に沿って取られた断面図である。
ギターのネックと胴体との間の接続部構成を示す斜視図であり、ネック部分ではなく胴体部分にある枢動形態を示している。
ギターのネックと胴体との間の接続部構成を示す斜視図であり、ネック部分が延長部を含み、枢動形態がその両側に形成されている。
ギターのネックと胴体との間の接続部構成を示す斜視図である。
調整の場所及び方法を示す切取図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1及び図2は、アコースティック・ギター100の斜視図である。ギターは、上面110を有する胴体105と、胴体に取り付けられたネック200とを含む。ネックは、胴体の第1の端部を越えて延在し、且つ上面に形成された響孔115に隣接するテール部分210と、ネック200のギター胴体105への接続を円滑にするヒール部分220とを有するフレット板205を含む。フレット板205には複数のフレット206が設置されている。ギターの弦120は、駒125において胴体105に取り付けられており、ヘッドストック225においてネック200の遠位端部に取り付けられている。ヘッドストックに装着されたチューナー207は、弦のピッチを変更するために、各弦がぴんと張られること又は緩められることを可能にする。
【0008】
図3は、図1及び図2のアコースティック・ギター100の主要部品を示す分解図である。胴体105は、その上面110に加えて、逆L字形状を有する構造部材130を含む。部材の垂直部分130aは、胴体の前表面に形成された第1の接続表面135(図3では見えない)と、部材の水平部分130bにおいて第1の接続表面135に直角に形成された第2の接続表面140とを含む。ネック200は、そのフレット板205及びヘッドストック225に加えて、第1の表面135への接続のための第3の接続表面245と、水平部分130bの第2の表面140への接続のための第4の接続表面251(図4参照)とを含む。また図3で見えているのは、本明細書で開示される2つの締結具、胴体部分105とネック部分200との間の接続を円滑にする保持締結具155と、胴体105に対するネック200の調整を円滑にする調整締結具160とである。
【0009】
図4は、ヒール220と、フレット板205と、第3の接続表面245の上端部に形成された「枢動部」250とを含むギター100のネック部分200の部分図である。図では、第4の接続表面251は、フレット板205のテール部分210の下側に配置された櫂状部265を含む。枢動部250の目的は、胴体105の第1の接続表面135の比較的平坦な表面が、ネック200に対して枢動することにより、2つの部分間の角度の変更を可能にすることである。1つの実施例では、枢動部250は、頂部252と、フレット板205から離れる方向に頂部から延在する、角度を付けられた斜面254とを含む。頂部の高さは、図7~図9に関して開示されるように、枢動部250の下に表面245と135との間に調整可能な間隙を形成しながら、枢動部250の範囲においてネック200と胴体105との間の接触を確実にする。張力のかかった弦120(図4では見えない)によって枢動部250及び第1の接続表面135に加えられる物理的な力に耐えるために、頂部は丸められている。斜面254の比較的浅い角度は、調整中のネック200に対する胴体105の実際の位置付けを円滑にする。
【0010】
図示の実施例では、枢動部250は、ギターのネック部分200の一体部品であり、したがって同じ材料で作製されている。しかしながら枢動部は、第3の接続表面245に事前形成された開口の中に嵌合するように構築された別個の片であることができると理解されよう。このやり方において、枢動部は多様な異なる材料から作製されることができる。1つの実施例では、枢動部250は、ネック部分よりも硬い木材で構築されている。別の実施例では、枢動部は、金属又は複合材料で構築されている。これらの構成及び均等な構成は、本発明の範囲内にある。
(【0011】以降は省略されています)

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