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公開番号2025170420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-18
出願番号2025146224,2024232861
出願日2025-09-03,2019-12-31
発明の名称ビデオ処理方法、ビデオ処理装置および符号ストリーム生成方法
出願人エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド,SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H04N 19/52 20140101AFI20251111BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化復号操作を簡略化するビデオ処理方法、ビデオ処理装置および符号ストリーム生成方法を提供する。
【解決手段】双方向予測プロセスにおいて走査しなければならない参照フレームリストの数を制限することによって、符号化復号操作を簡略化することができるビデオ処理方法であって、現在ブロックの時間動きベクトルを決定することと、時間動きベクトルに基づいて現在ブロックのサブブロックの動き情報を決定することと、現在ブロックのサブブロックの動き情報に基づいて現在ブロックに対してフレーム間予測を行うことと、を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ビデオ処理方法であって、
現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、
双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを走査することと、
前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、
前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を含む、ビデオ処理方法。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のビデオ処理方法であって、
前記時間動きベクトルに基づいて参照フレームにおける前記現在ブロックの対応ブロックを決定することと、
前記参照フレームにおける前記現在ブロックの前記対応ブロックに基づいて、前記現在ブロックのサブブロックの動き情報を決定することと、を更に含む、ビデオ処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックの前記特定位置における前記空間隣接ブロックは、前記現在ブロックの左ブロック、上ブロック、又は左上ブロックである、ビデオ処理方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックの予測ブロックを決定することと、
前記現在ブロックの初期ブロックと前記予測ブロックとに基づいて、前記現在ブロックの残差ブロックを計算することと、を更に含む、ビデオ処理方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックの予測ブロックと残差ブロックとを決定することと、
前記現在ブロックの前記予測ブロックと前記残差ブロックとに基づいて、前記現在ブロックの再構成ブロックを計算することと、を更に含む、ビデオ処理方法。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックのサブブロックの動き情報に基づいて、サブブロック単位で前記現在ブロックに対するフレーム間予測を実行することと、を更に含む、ビデオ処理方法。
【請求項7】
請求項1に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックの候補リストに候補を挿入することと、前記候補は、前記時間動きベクトルを用いて前記現在ブロックのサブブロックの動き情報を決定することを示し、
前記現在ブロックの前記候補リストに継承するアフィン候補を挿入することと、
前記候補リスト内の候補数が設定値より少ないことに応答して、前記候補リストに構築するアフィン候補を挿入することと、前記構築するアフィン候補は、前記現在ブロックの隣接ブロックの動き情報を組み合わせて得られ、
前記構築するアフィン候補を挿入した後、前記候補リスト内の候補数が前記設定値より少ないことに応答して、ゼロベクトルを前記候補リストに挿入することと、を更に含む、ビデオ処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載のビデオ処理方法であって、
前記現在ブロックの前記候補リストに前記継承するアフィン候補を挿入することは、前記現在ブロックの隣接ブロックの制御点動きベクトルを、前記現在ブロックの前記アフィン候補として前記現在ブロックの前記候補リストに挿入することを含む、ビデオ処理方法。
【請求項9】
ビデオ処理装置であって、
コードを記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶された前記コードを実行するように構成されたプロセッサとを含み、前記プロセッサが、
現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、
双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを走査することと、
前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、
前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を実行するよう構成されている、ビデオ処理装置。
【請求項10】
符号ストリーム生成方法であって、
現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、
双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを先に走査することと、
前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、
前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、
別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を含む、符号ストリーム生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
著作権に関する声明
本特許文書が開示する内容は、著作権保護を受ける資料を含む。この著作権は著作権所有者が所有する。著作権所有者は、いかなる人が、特許商標局の公式記録および書類の中に存在するこの特許文書もしくはこの特許開示を複製することにも反対しない。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
本願はビデオ符号化復号の分野に関し、かつ、より具体的には、ビデオ処理方法、ビデオ処理装置および符号ストリーム生成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ビデオ符号化プロセスはフレーム間予測プロセスを含む。フレーム間予測のモードはmergeモードと非mergeモードとを含む。mergeモードでは通常、まず、mergeモードの動きベクトル候補リストを構築するとともに、mergeモードの動きベクトル候補リストの中から現在ブロックの動きベクトルを選び取らなければならない。現在ブロックは、現在符号化ユニット(coding unit,CU)と称してもよい。
【0004】
符号化技術が発展するのに伴い、フレーム間予測方式に代替/高度時間動きベクトル予測(alternative/advanced temporal motion vector prediction,ATMVP)技術が導入されている。ATMVP技術では、現在ブロックが複数のサブブロックに区分され、サブブロックの動き情報を計算する。ATMVP技術は、サブブロックレベルの動きベクトル予測を導入することで、ビデオの全体的符号化性能を向上させることを目的とする。
【0005】
ATMVP技術を利用して現在ブロックのサブブロックの動き情報を探すプロセスは比較的複雑であり、いくつかの冗長な操作が存在しており、このプロセスには改良の余地が依然としてある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、符号化復号操作を簡略化することができるビデオ処理方法、ビデオ処理装置および符号ストリーム生成方法を提供する。
【0007】
第1の態様では、現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを走査することと、前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を含む、ビデオ処理方法を提供する。
【0008】
第2の態様では、コードを記憶するためのメモリと、前記メモリに記憶された前記コードを実行するように構成されたプロセッサとを含み、前記プロセッサが、現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを走査することと、前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を実行するよう構成されている、ビデオ処理装置を提供する。
【0009】
第3の態様では、現在ブロックの特定位置における空間隣接ブロックの動きベクトルを決定することと、双方向予測のために、まず、前記現在ブロックの現在の参照方向における参照フレームリストを先に走査することと、前記現在の参照方向における前記現在ブロックの前記空間隣接ブロックの動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックのコロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの動きベクトルを時間動きベクトルとして決定することと、前記現在の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、別の参照方向における参照フレームリストの走査を継続することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと同じである場合、前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、別の参照方向における前記空間隣接ブロックの前記動きベクトルの前記参照フレームが前記現在ブロックの前記コロケーテッドフレームと異なる場合、ゼロ動きベクトルを前記時間動きベクトルとして決定することと、を含む、符号ストリーム生成方法を提供する。
【0010】
第4の態様では、コードを記憶するためのメモリと、前記メモリに記憶されたコードを実行することで、第1の態様、第2の態様または第3の態様における方法を実行するためのプロセッサと、を含むビデオ処理装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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