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公開番号
2025169311
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2025132326,2022167315
出願日
2025-08-07,2022-10-19
発明の名称
洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物用の原液
出願人
化研テック株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C11D
7/50 20060101AFI20251105BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】本発明は、フラックス洗浄性及び取り扱い性に優れ、且つ金属影響及び揮発性有機化合物(VOC)が低減された洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物用の原液を提供することを目的とする。
【解決手段】親水性グリコールエーテル化合物と、有機酸と、第1化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、前記第1化合物は、親水性含窒素有機化合物及び/又は親水性第4級アンモニウム塩であり、前記水の含有率は、20質量%以上であり、前記有機酸に対する前記第1化合物のモル比は、1以上35以下である、洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
親水性グリコールエーテル化合物と、有機酸と、第1化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、
前記第1化合物は、親水性含窒素有機化合物及び/又は親水性第4級アンモニウム塩であり、
前記水の含有率は、20質量%以上であり、
前記有機酸に対する前記第1化合物のモル比は、1以上35以下である、洗浄剤組成物。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記洗浄剤組成物のpHは8.0以上12.0以下である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記有機酸の含有率は、0.1質量%以上4.0質量%以下であり、
前記第1化合物の含有率は、1質量%以上20質量%以下である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記洗浄剤組成物は、25℃及び50℃の条件下で外観上均一である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
前記有機酸は、1分子中に1つ以上のカルボキシ基を有する有機酸、又は1分子中に1つ以上のホスホン酸基を有する有機酸である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記親水性グリコールエーテル化合物は、式(1)で表され、且つ20℃の環境下において、水の溶解度が50質量%を超える化合物、又は式(2)で表され、且つ20℃の環境下において、水の溶解度が50質量%を超える化合物である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
TIFF
2025169311000010.tif
70
114
(式(1)中、R
1
、R
2
及びR
3
は、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基を示し、R
4
は、炭素数1~11の鎖状及び/又は環状の炭化水素基を示し、前記炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-に置き換わっていてもよく、式(2)中、R
5
及びR
6
は、それぞれ独立に水素原子又はメトキシ基を示し、前記R
5
及び前記R
6
のいずれかはメトキシ基であり、R
7
は水素原子又はメチル基を示す。)
【請求項7】
前記親水性グリコールエーテル化合物は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、2-メトキシブタノール、3-メトキシブタノール、3-メトキシ-3-メチルブタノール、及びプロピルセロソルブからなる群より選択される少なくとも1種の化合物である、請求項6に記載の洗浄剤組成物。
【請求項8】
前記有機酸は、親水性酸及び/又は疎水性酸であり、
前記親水性酸は、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸、プロピオン酸、2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、グリシン、フィチン酸、1H-ベンゾトリアゾール-4-カルボン酸、1H-ベンゾトリアゾール-5-カルボン酸、及びp-トルエンスルホン酸からなる群より選択される少なくとも1種の親水性酸であり、
前記疎水性酸は、ジエチレントリアミン五酢酸、ビシン、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、アレンドロン酸、及び1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸からなる群より選択される少なくとも1種の疎水性酸である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項9】
前記親水性含窒素有機化合物は、式(3)で表され、且つ20℃の環境下において、水の溶解度が50質量%を超える化合物、又は式(4)で表され、且つ20℃の環境下において、水の溶解度が50質量%を超える化合物であり、
前記親水性第4級アンモニウム塩は、式(5)で表され、且つ20℃の環境下において、水の溶解度が50質量%を超える化合物である、請求項1又は請求項2に記載の洗浄剤組成物。
TIFF
2025169311000011.tif
111
114
(式(3)中、R
8
は、-CH
2
CH
2
OH基、-CH
2
CH(OH)CH
3
基、-CH
2
CH
2
CH
2
NH
2
基、又は炭素数1~4の鎖状炭化水素基を示し、R
9
は、水素原子、-CH
2
CH
2
OH基、-CH
2
CH
2
CH
2
NH
2
基、又は-CH
2
CH(OH)CH
3
基を示し、R
10
は、水素原子、-CH
2
CH
2
OH基、又はメチル基を示し、式(4)中、R
15
、R
16
、R
17
は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示し、式(5)中、R
11
、R
12
、R
13
、R
14
は、それぞれ独立に炭素数1~2の炭化水素基を示す。)
【請求項10】
前記親水性含窒素有機化合物は、モノイソプロパノールアミン、3,3’-ジアミノ-N-メチルジプロピルアミン、3,3’-ジアミノジプロピルアミン、N-エチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、N-n-ブチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、及び2-メチルイミダゾールからなる群より選択される少なくとも1種の親水性含窒素有機化合物であり、
前記親水性第4級アンモニウム塩は、水酸化テトラエチルアンモニウムである、請求項9に記載の洗浄剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物用の原液に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、集積回路(IC)及びコンデンサ等の電子部品をプリント基板、カメラモジュール部品等にはんだ付けする際に、ソルダペーストからフラックスが飛散し、電極の周囲に残渣として付着することが知られている(以下、上述のフラックスの残渣を「フラックス残渣」という場合がある。)。
【0003】
フラックス残渣は、はんだ接合部における腐食等の原因となるほか、ワイヤボンディングを行う工程での接合不良及び、樹脂封止をする工程におけるモールド樹脂との密着不良等の原因となりうる。そのため、フラックス残渣は洗浄剤で除去する必要があり、従来から種々の洗浄剤が提案されている(特許文献1、特許文献2、及び特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平05-105899号公報
特開2002-201492号公報
特開平05-043897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、洗浄剤組成物において、フラックス残渣の洗浄性及び取り扱い性の向上が求められている。また、環境への安全性の観点から、洗浄剤組成物において、揮発性有機化合物(VOC)の低減が求められている。しかしながら、従来の洗浄剤組成物においては、フラックス残渣の洗浄性及び取り扱い性の向上と、揮発性有機化合物(VOC)の低減とを兼備することが困難な場合があった。また、フラックス残渣の洗浄性及び取り扱い性に優れ、揮発性有機化合物(VOC)が低減されている場合であっても、洗浄剤組成物に含まれる有機酸によって、洗浄対象物に含まれる金属(例えば、亜鉛(Zn)、鉄(Fe))の腐食(言い換えれば「金属影響」)を生じ易い場合があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フラックス洗浄性及び取り扱い性に優れ、且つ金属影響及び揮発性有機化合物(VOC)が低減された洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物用の原液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る洗浄剤組成物は、親水性グリコールエーテル化合物と、有機酸と、第1化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、
該第1化合物は、親水性含窒素有機化合物及び/又は親水性第4級アンモニウム塩であり、
該水の含有率は、20質量%以上であり、
該有機酸に対する該第1化合物のモル比は、1以上35以下である。
【0008】
本開示の一態様に係る洗浄剤組成物用の原液は、上記の洗浄剤組成物用の原液であって、
該親水性グリコールエーテル化合物の含有率は、40質量%以上98.8質量%以下であり、
該有機酸の含有率は、0.1質量%以上20質量%以下であり、
該第1化合物の含有率は、1.1質量%以上40質量%以下であり、
水で1.1倍以上20倍以下に希釈して用いられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フラックス洗浄性及び取り扱い性に優れ、且つ金属影響及び揮発性有機化合物(VOC)が低減された洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物用の原液を提供することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の洗浄剤組成物は、
親水性グリコールエーテル化合物と、有機酸と、第1化合物と、水とを含む洗浄剤組成物であって、
前記第1化合物は、親水性含窒素有機化合物及び/又は親水性第4級アンモニウム塩であり、
前記水の含有率は、20質量%以上であり、
前記有機酸に対する前記第1化合物のモル比は、1以上35以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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