TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025153743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056361
出願日2024-03-29
発明の名称熱転写シートの洗浄方法およびリサイクル原料の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 1/66 20060101AFI20251002BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】良好な洗浄性と、良好な低起泡性と、を両立した熱転写シートの洗浄方法を提供する。
【解決手段】熱転写シートの洗浄方法は、上記熱転写シートの破砕片を準備する準備工程と、複数の上記破砕片を、中性の水系洗浄液を用いて洗浄処理する洗浄処理工程と、を有し、上記熱転写シートの厚さは、3.5μm以上、12μm以下であり、上記水系洗浄液は、少なくともノニオン性界面活性剤を含む洗浄剤と、水と、を含有し、上記洗浄処理工程は、上記複数の破砕片を、上記水系洗浄液である第1水系洗浄液を用いて洗浄処理する第1洗浄処理と、上記第1洗浄処理の後に、上記複数の破砕片を、上記水系洗浄液である第2水系洗浄液を用いて洗浄処理する第2洗浄処理と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱転写シートの洗浄方法であって、
前記熱転写シートの洗浄方法は、前記熱転写シートの破砕片を準備する準備工程と、複数の前記破砕片を、中性の水系洗浄液を用いて洗浄処理する洗浄処理工程と、を有し、
前記熱転写シートの厚さは、3.5μm以上、12μm以下であり、
前記水系洗浄液は、少なくともノニオン性界面活性剤を含む洗浄剤と、水と、を含有し、
前記洗浄処理工程は、
前記複数の破砕片を、前記水系洗浄液である第1水系洗浄液を用いて洗浄処理する第1洗浄処理と、
前記第1洗浄処理の後に、前記複数の破砕片を、前記水系洗浄液である第2水系洗浄液を用いて洗浄処理する第2洗浄処理と、
を有する、熱転写シートの洗浄方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第1水系洗浄液における前記ノニオン性界面活性剤の濃度、および、前記第2水系洗浄液における前記ノニオン性界面活性剤の濃度は、それぞれ、1.0質量%以下である、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項3】
前記第2水系洗浄液は、前記洗浄剤としてカチオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項4】
前記第2水系洗浄液において、前記ノニオン性界面活性剤および前記カチオン性界面活性剤の合計に対する、前記カチオン性界面活性剤の割合が、1質量%以上、80質量%以下である、請求項3に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項5】
前記第2水系洗浄液は、前記洗浄剤として消泡剤を含有し、
前記ノニオン性界面活性剤および前記カチオン性界面活性剤の合計に対する、前記カチオン性界面活性剤の割合が、20質量%以上、60質量%以下である、請求項3に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項6】
前記第2水系洗浄液は、前記洗浄剤として消泡剤を含有せず、
前記ノニオン性界面活性剤および前記カチオン性界面活性剤の合計に対する、前記カチオン性界面活性剤の割合が、5質量%以上、10質量%以下である、請求項3に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項7】
前記第1水系洗浄液は、界面活性剤の主成分として、前記ノニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項8】
前記第1水系洗浄液は、前記洗浄剤として消泡剤を含有する、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項9】
前記第1水系洗浄液は、前記洗浄剤として消泡剤を含有しない、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
【請求項10】
前記熱転写シートは、基材層と、色材層および保護層の少なくとも一方と、を有する、請求項1に記載の熱転写シートの洗浄方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱転写シートの洗浄方法およびリサイクル原料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
環境問題への取り組みの一つとして、資源の再利用が挙げられる。例えば、特許文献1には、プラスチックフィルム層と、プラスチックフィルム層、蒸着膜層及び金属箔層から選ばれる層と、を少なくとも有する積層フィルムの分離回収方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7239070号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、使用済みの熱転写シートを、資源として再利用する場合、リサイクル先が制限されないように、熱転写シートを洗浄処理する洗浄処理工程が必要となる。洗浄処理工程では、通常、熱転写シートの破砕片に洗浄液を加えて、破砕片に含まれる色材を脱色したり、破砕片の汚れを落としたりする。熱転写シートの破砕片は、薄く、かつ、コシが少ないため、破砕片同士が凝集しやすい。そのため、例えば、厚い樹脂シート等の洗浄対象と比較して、良好な洗浄性が得られにくい。
【0005】
本願発明者等は、洗浄液に界面活性剤を添加することで、破砕片同士の凝集を抑制することを知見した。しかしながら、洗浄液に界面活性剤を添加すると、洗浄処理の際に、洗浄液に泡が発生しやすくなる。洗浄液に泡が発生すると、例えば、タンクからオーバーフローが生じやすくなり、オーバーフローが生じると作業効率が低下する。そのため、洗浄処理の際に、良好な低起泡性(泡立が少ないこと)が求められる。一方、良好な低起泡性を得ようとすると、良好な洗浄性が得られない場合がある。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、良好な洗浄性と、良好な低起泡性と、を両立した熱転写シートの洗浄方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、熱転写シートの洗浄方法であって、上記熱転写シートの洗浄方法は、上記熱転写シートの破砕片を準備する準備工程と、複数の上記破砕片を、中性の水系洗浄液を用いて洗浄処理する洗浄処理工程と、を有し、上記熱転写シートの厚さは、3.5μm以上、12μm以下であり、上記水系洗浄液は、少なくともノニオン性界面活性剤を含む洗浄剤と、水と、を含有し、上記洗浄処理工程は、上記複数の破砕片を、上記水系洗浄液である第1水系洗浄液を用いて洗浄処理する第1洗浄処理と、上記第1洗浄処理の後に、上記複数の破砕片を、上記水系洗浄液である第2水系洗浄液を用いて洗浄処理する第2洗浄処理と、を有する、熱転写シートの洗浄方法を提供する。
【0008】
本開示においては、上述した熱転写シートの洗浄方法を用いて、熱転写シートを洗浄する洗浄工程を有する、リサイクル原料の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示においては、良好な洗浄性と、良好な低起泡性と、を両立した熱転写シートの洗浄方法を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示における熱転写シートの洗浄方法を例示するフロー図である。
本開示における熱転写シートを例示する概略断面図である。
本開示における破砕片を例示する概略平面図である。
本開示における熱転写シートを例示する概略断面図である。
本開示における熱転写シートを例示する概略断面図である。
本開示における熱転写シートを例示する概略断面図である。
本開示における破砕片を例示する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

大日本印刷株式会社
床構成体
3日前
大日本印刷株式会社
積層シート
1日前
大日本印刷株式会社
発電モジュール
12日前
大日本印刷株式会社
パネルの固定方法
9日前
大日本印刷株式会社
積層体及び包装容器
10日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
1日前
大日本印刷株式会社
学習支援装置及びプログラム
3日前
大日本印刷株式会社
情報処理装置及びプログラム
2日前
大日本印刷株式会社
情報処理装置及びプログラム
12日前
大日本印刷株式会社
クランプ装置及びウェブ搬送装置
12日前
大日本印刷株式会社
水素センサおよび水素検知システム
2日前
大日本印刷株式会社
ウェブ搬送装置及びウェブ搬送方法
8日前
大日本印刷株式会社
作業装置、作業システム、作業方法
8日前
大日本除蟲菊株式会社
薬剤揮散装置
4日前
大日本印刷株式会社
熱転写シートと中間転写媒体との組合せ
1日前
大日本印刷株式会社
バリア性フィルム、積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
バリア性フィルム、積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
サーバ装置、動画配信方法及びプログラム
12日前
大日本印刷株式会社
バリア性フィルム、積層体および包装容器
12日前
大日本印刷株式会社
転写シート、成形品の製造方法および成形品
8日前
大日本印刷株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
2日前
大日本印刷株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
2日前
大日本印刷株式会社
プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
4日前
大日本印刷株式会社
加飾積層体、転写シート、加飾部材、及び移動体
1日前
大日本印刷株式会社
ボビン、熱転写シートリボン及び熱転写印画装置
12日前
大日本印刷株式会社
加飾シート、外装部材の製造方法および外装部材
1日前
大日本印刷株式会社
化粧シート、化粧シートの製造方法および化粧部材
4日前
大日本印刷株式会社
熱転写シートの洗浄方法およびリサイクル原料の製造方法
1日前
大日本印刷株式会社
熱転写シートの洗浄方法およびリサイクル原料の製造方法
1日前
大日本印刷株式会社
デュアルインターフェースICカードおよびICモジュール
4日前
大日本印刷株式会社
デュアルインターフェースICカードおよびICモジュール
4日前
大日本印刷株式会社
光学素子、前記光学素子を含む装置、及び光学素子の製造方法
9日前
続きを見る