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公開番号2025169196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2025071923
出願日2025-04-23
発明の名称インク及び感熱転写記録用シート
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/00 20140101AFI20251105BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】保存安定性が良好かつ耐光性が高いインクの提供。
【解決手段】媒体と、シアン色材であるアントラキノン化合物、マゼンタ色材であるモノアゾ化合物、及びイエロー色材であるピラゾリン化合物によって染着された担体粒子と、を含有するインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
媒体と、
下記一般式(1)で表される化合物、下記一般式(2)で表される化合物、及び下記一般式(3)で表される化合物によって染着された担体粒子と、
を含有することを特徴とするインク:
TIFF
2025169196000036.tif
85
73
[一般式(1)中、


~R

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、又はアリール基を表す。];
TIFF
2025169196000037.tif
72
128
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、又は、-NH

基を表し、


は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又はアセチルアミド基。];
TIFF
2025169196000038.tif
72
109
[一般式(3)中、


及びR
10
は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、

11
は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、

12
は、アルキル基又はアリール基を表す。]。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記一般式(1)において、R

及びR

が、それぞれ独立して、水素原子であり、R

が炭素数1~4のアルキル基であり、R

が、フェニル基又はメチルフェニル基である請求項1に記載のインク。
【請求項3】
前記一般式(2)において、R

~R

が、それぞれ独立して、炭素数1~4であり、
且つ、炭素数が同じアルキル基であり、R

が、水素原子である請求項1に記載のインク。
【請求項4】
前記一般式(3)において、R

及びR
10
が、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基であり、R
11
が、炭素数1~4のアルコキシ基である請求項1に記載のインク。
【請求項5】
前記一般式(1)で表される化合物と、前記一般式(2)で表される化合物と、前記一般式(3)で表される化合物との質量比が、前記一般式(1)で表される化合物10質量部に対し、前記一般式(2)で表される化合物が3質量部以上9質量部以下であり、前記一般式(3)で表される化合物が1質量部以上6質量部以下である請求項1に記載のインク。
【請求項6】
分散剤を含有する請求項1に記載のインク。
【請求項7】
前記媒体に溶解された状態で存在する樹脂をさらに含有する請求項1に記載のインク。
【請求項8】
油性筆記具用、水性筆記具用、又はインクジェット用である請求項1に記載のインク。
【請求項9】
水性媒体と、
分散剤と、
下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(2)で表される化合物と、
下記一般式(3)で表される化合物と、
を含有することを特徴とするインク:
TIFF
2025169196000039.tif
87
73
[一般式(1)中、


~R

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、又はアリール基を表す。];
TIFF
2025169196000040.tif
73
126
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基又は-NH

基を表し、


は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又はアセチルアミド基。];
TIFF
2025169196000041.tif
73
108
[一般式(3)中、


及びR
10
は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、

11
は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、

12
は、アルキル基又はアリール基を表す。]。
【請求項10】
前記一般式(1)において、R

及びR

が、それぞれ独立して、水素原子であり、R

が炭素数1~4のアルキル基であり、R

が、フェニル基又はメチルフェニル基である請求項9に記載のインク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク及び感熱転写記録用シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
アパレルの分野では、各布地への染色工程において、多量の産業廃水が環境負荷の観点で問題視されている。そのため、インクジェット方式や電子写真方式を用いたデジタル捺染法が、低エネルギーかつ低コストで捺染製品を提供できる方法として、近年盛んに開発されている。例えば、顔料を含むインクを用いる方法、染料を染着させた樹脂粒子を含むインクを用いる方法、昇華性染料を含むインクを用いる方法がある。
【0003】
顔料を含む水性インク(水性顔料インク)では、耐光性に優れるが、発色性が低くなりやすいという課題があった。また、染料を染着させた樹脂粒子を含むインクでは、耐光性と発色性の両立が難しい。
【0004】
例えば、着色剤として、アントラキノン系染料、アゾ系染料、又はメチン系染料によって着色された樹脂粒子を用いたインクジェット用のインクが報告されているが、本発明者の検討によると、耐光性についてはさらなる改善が必要であることが分かった。
【0005】
また、筆記具(特にボールペン)の分野では、インクや機能の違いで書き味、書き出し(初筆性能)、筆跡が安定して出続ける等のユーザー要求に対する需要が高まっている。ボールペンには、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルインクボールペン等の種類、黒、赤、青、黄色、ピンク、グリーン、オレンジ等様々な色味がある。インクに含有される着色剤としては、染料、顔料、それらの混合物が用いられる。例えば、顔料を用いた油性インクは、筆跡の堅牢性に優れるが、顔料がインク中で凝集や沈降しやすいという保存安定性に問題があり、顔料が凝集や沈降した油性インクを使用すると筆跡に不具合が生じることがあった。これに対し、染料を用いた油性インクは、染料が溶剤に溶解しやすい特徴を持つため、顔料と比べると凝集や沈降が起こりにくく保存安定性には優れるものの、耐光性が劣る傾向があった。例えば、特許文献1には、着色剤としてアントラキノン系染料、アゾ系染料、又はメチン系染料を用いたボールペンペースト(筆記具用のインク)が報告されている。
【0006】
また、昇華性染料を含むインクが用いられる昇華転写方式による画像記録方法では、光学濃度が高い画像が求められるだけではなく、繰り返し画像を記録した際の色調安定のために、熱プレス温度による色ブレの抑制が要求される。また、スポーツアパレルなどへの用途拡大に伴い、耐光性への要求も高まっている。例えば、特許文献2には、複数色の昇華性染料を含むブラックインクを用いた例が報告されている。
【0007】
さらに、昇華性染料は、昇華性染料を含む色材層を有する感熱転写記録用シートが用いられる、ドライプロセスでプリントできる感熱転写記録方式による画像記録方法にも用いることができる。感熱転写記録方式において各色材層は通常2~3種の化合物を混合して形成されている。そのため、画像記録時に化合物間で混色による褪色が起こり得るという問題があった。そのため、感熱転写記録用シートにおいてこの褪色を抑制するための検討が行われており、例えば、特許文献3には、色材層に褪色防止剤を含有することによる解決法が提案されている。また、特許文献4には、イエロー、マゼンタ、シアンの色材を混合させてブラック色を表現する組合せが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平8-20669号公報
特開2016-132756号公報
特開2001-158879号公報
特開2016-193545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、本発明者らの検討によると、特許文献1~4に記載のインクはいずれも改善すべき課題があることが分かった。具体的には、特許文献1に記載のインクは耐光性についてはさらなる改善が必要であった。また、特許文献2に記載のインクは、ブラックの画像濃度及び熱プレス温度の違いによる画像濃度の安定性(以下、発色安定性とも表記する)、及び耐光性が十分ではなく、さらなる改善が必要であった。さらに、特許文献3及び4に記載のインクは、混色による褪色(以下、混色褪色とも表記する)についてさらなる改善が必要であった。
【0010】
従って、本発明の目的は、保存安定性が良好かつ耐光性が高いインクを提供することである。また、本発明の別の目的は、光学濃度が高く、熱プレス時の発色安定性及び耐光性に優れたインクを提供することである。さらに、本発明の別の目的は、感熱転写記録用シートのブラック色材層に用いられるイエロー色材、マゼンタ色材、及びシアン色材の3種の配合において、混色による褪色を抑制できる感熱転写記録用シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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