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公開番号2025168320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2025072794
出願日2025-04-25
発明の名称タンパク質チロシンキナーゼ7抗体及び抗体-薬物コンジュゲート
出願人イーライ リリー アンド カンパニー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/30 20060101AFI20251030BHJP(有機化学)
要約【課題】PTK-7抗体薬物コンジュゲート及びその医薬組成物、並びにがんの治療のための使用方法を提供する。
【解決手段】細胞毒性剤にコンジュゲートされた抗体を含む、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)であって、前記抗体は、ヒトPTK-7に結合し、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは、特定の配列の重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、前記VLは、特定の配列の軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含む、ADCを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
細胞毒性剤にコンジュゲートされた抗体を含む、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)であって、前記抗体は、ヒトPTK-7に結合し、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは、重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、前記VLは、軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、
a)前記HCDR1は、配列番号4を含み、前記HCDR2は、配列番号5を含み、前記HCDR3は、配列番号6を含み、前記LCDR1は、配列番号7を含み、前記LCDR2は、配列番号8を含み、前記LCDR3は、配列番号9を含む、
b)前記HCDR1は、配列番号14を含み、前記HCDR2は、配列番号15を含み、前記HCDR3は、配列番号16を含み、前記LCDR1は、配列番号17を含み、前記LCDR2は、配列番号18を含み、前記LCDR3は、配列番号19を含む、
c)前記HCDR1は、配列番号24を含み、前記HCDR2は、配列番号25を含み、前記HCDR3は、配列番号26を含み、前記LCDR1は、配列番号27を含み、前記LCDR2は、配列番号28を含み、前記LCDR3は、配列番号29を含む、又は
d)前記HCDR1は、配列番号34を含み、前記HCDR2は、配列番号35を含み、前記HCDR3は、配列番号36を含み、前記LCDR1は、配列番号37を含み、前記LCDR2は、配列番号18を含み、前記LCDR3は、配列番号38を含む、ADC。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
a)前記VHが配列番号10を含み、前記VLが配列番号11を含む、
b)前記VHが配列番号20を含み、前記VLが配列番号21を含む、
c)前記VHが配列番号30を含み、前記VLが配列番号31を含む、又は
d)前記VHが配列番号39を含み、前記VLが配列番号40を含む、請求項1に記載のADC。
【請求項3】
前記抗体が、重鎖(HC)及び軽鎖(LC)を含み、
a)前記HCが、配列番号2のアミノ酸2~441を含み、前記LCが、配列番号3を含む、
b)前記HCが、配列番号12のアミノ酸2~448を含み、前記LCが、配列番号13のアミノ酸2~215を含む、
c)前記HCが、配列番号22のアミノ酸2~447を含み、前記LCが、配列番号23のアミノ酸2~215を含む、又は
d)前記HCが、配列番号32のアミノ酸2~444を含み、前記LCが、配列番号33のアミノ酸2~215を含む、請求項1に記載のADC。
【請求項4】
a)前記HCは配列番号2からなり、前記LCは配列番号3からなる、
b)前記HCは配列番号12からなり、前記LCは配列番号13からなる、
c)前記HCは配列番号22からなり、前記LCは配列番号23からなる、又は
d)前記HCは配列番号32からなり、前記LCは配列番号33からなる、請求項3に記載のADC。
【請求項5】
前記細胞毒性剤が、微小管阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、DNA損傷剤、DNAアルキル化剤、及びDNA副溝結合剤からなる群から選択される、請求項1~4に記載のADC。
【請求項6】
前記細胞毒性剤がトポイソメラーゼI阻害剤である、請求項5に記載のADC。
【請求項7】
前記トポイソメラーゼI阻害剤がカンプトテシン類似体である、請求項6に記載のADC。
【請求項8】
前記カンプトテシン類似体が、式:
TIFF
2025168320000066.tif
40
128
の化合物を含む、請求項7に記載のADC。
【請求項9】
前記ADCが、式:
TIFF
2025168320000067.tif
49
128
の化合物を含む、請求項8に記載のADC。
【請求項10】
前記ADCが、前記抗体を前記細胞毒性剤に接続するリンカーを更に含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のADC。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(配列表の参照)
本出願は、ST.26XML形式の配列表と共に、提出されている。配列表は、2025年1月30日に作成された「30976_WO」というタイトルのファイルとして提供され、サイズは63キロバイトである。ST.26XML形式の配列表情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
(発明の分野)
本開示は、医学の分野に関する。より詳細には、本開示は、タンパク質チロシンキナーゼ7(PTK-7)抗体、抗体-薬物コンジュゲート、及びその医薬組成物、並びにがんの治療におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
PTK-7は、Wnt関連偽キナーゼのファミリーに属し、トリプルネガティブ乳がん、非小細胞肺がん、大腸がん、胃がん、食道がん、及び卵巣がんなどの複数の腫瘍型において過剰発現される。
【0004】
腫瘍治療として使用するための抗体-薬物コンジュゲート(ADC)は、腫瘍細胞内に入ると細胞を死滅させるよう設計されたペイロードにコンジュゲートされた腫瘍標的化抗体を含有する。特定のPTK-7抗体は、MMAEペイロード(国際公開第2015168019号)及びカンプトテシン類似体(Kong et al.Mol Cancer Ther 22(10):1128)を有するADCを作製するために使用されてきた。
【0005】
腫瘍学における使用のためのADCは、健康な細胞よりも腫瘍標的に対する十分な特異性、許容される毒性と同時にバイスタンダー腫瘍細胞に対する所望の活性の維持、並びに細胞内送達を可能にしつつ良好な物理的及び化学的安定性を維持する不安定なペイロードなど、分子の複数の態様のバランスを取らなければならないため、設計するのが非常に困難な化合物である。
【発明の概要】
【0006】
がんを治療するためのPTK-7 ADCが依然として必要とされている。特に、より良好な忍容性及び/又はより良好な有効性に基づく十分な治療指数を有するPTK-7 ADCが、腫瘍細胞を効果的に死滅させるだけでなく、患者にとって忍容性が高くもある十分に高い用量を支持するために必要とされている。特に、エフェクターnull抗体、完全ヒト抗体、及びトポイソメラーゼIペイロードを有するPTK-7 ADCが依然として必要とされている。特に、PTK-7-low腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性を有するPTK-7 ADCが依然として必要とされている。特に、不均一に発現しているPTK-7腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性を有するPTK-7 ADCが依然として必要とされている。特に、低い免疫原性、安定したインビボ薬物動態、並びに適切な化学的及び物理的安定性を有するPTK-7 ADCが依然として必要とされている。更に、次の特徴、すなわち、特定の腫瘍モデルにおける測定でのより良好な抗腫瘍活性、PTK-7-low腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性、より低い免疫原性、測定可能な抗体エフェクター機能がないこと、Fcγレセプター結合がないこと、並びに/又はより良好な物理的及び化学的安定性のうちの1つ以上を有するPTK-7 ADCが依然として必要とされている。本明細書で提供されるADCは、これらのニーズの1つ以上に対処する。
【0007】
本明細書に提供されるのは、特定のPTK-7 ADC及びPTK-7 ADCを含む組成物である。また、対象におけるがんのためにPTK-7 ADC又はPTK-7 ADCを含む組成物を使用する方法も本明細書において提供される。
【0008】
一態様では、本明細書においてヒトPTK-7に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、VHは、重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、VLは、軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、
a)HCDR1は、配列番号4を含み、HCDR2は、配列番号5を含み、HCDR3は、配列番号6を含み、LCDR1は、配列番号7を含み、LCDR2は、配列番号8を含み、LCDR3は、配列番号9を含む、
b)HCDR1は、配列番号14を含み、HCDR2は、配列番号15を含み、HCDR3は、配列番号16を含み、LCDR1は、配列番号17を含み、LCDR2は、配列番号18を含み、LCDR3は、配列番号19を含む、
c)HCDR1は、配列番号24を含み、HCDR2は、配列番号25を含み、HCDR3は、配列番号26を含み、LCDR1は、配列番号27を含み、LCDR2は、配列番号28を含み、LCDR3は、配列番号29を含む、又は
d)HCDR1は、配列番号34を含み、HCDR2は、配列番号35を含み、HCDR3は、配列番号36を含み、LCDR1は、配列番号37を含み、LCDR2は、配列番号18を含み、LCDR3は、配列番号38を含む。
【0009】
更なる態様では、本明細書においてヒトPTK-7に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)と、を含み、
a)VHは配列番号10を含み、VLは配列番号11を含む、
b)VHは配列番号20を含み、VLは配列番号21を含む、
c)VHは配列番号30を含み、VLは配列番号31を含む、又は
d)VHは配列番号39を含み、VLは配列番号40を含む。
【0010】
別の態様では、本明細書においてヒトPTK-7に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖(HC)と、軽鎖(LC)と、を含み、
a)HCは、配列番号2のアミノ酸2~441を含み、LCは、配列番号3を含む、
b)HCは、配列番号12のアミノ酸2~448を含み、LCは、配列番号13のアミノ酸2~215を含む、
c)HCは、配列番号22のアミノ酸2~447を含み、LCは、配列番号23のアミノ酸2~215を含む、
d)HCは、配列番号32のアミノ酸2~444を含み、LCは、配列番号33のアミノ酸2~215を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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