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公開番号
2025168111
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024073250
出願日
2024-04-26
発明の名称
蛍光体及びその製造方法
出願人
学校法人神奈川大学
代理人
個人
主分類
C09K
11/62 20060101AFI20251030BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】希土類元素を用いずとも蛍光特性を示す新たな蛍光体及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の蛍光体は、少なくともBaとInとを含み、X線回折測定によって測定した回折パターンにおいて、回折ピークが少なくとも、2θ=8.91~9.41°、18.12~18.62°、23.73~24.23°、27.44~27.94°、29.75~30.25°、31.73~32.23°、39.56~40.06°、44.93~45.43°の範囲に現れる結晶構造を有する酸水酸化物を含むものである。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともBaとInとを含み、
X線回折測定によって測定した回折パターンにおいて、回折ピークが少なくとも、
2θ=8.91~9.41°、18.12~18.62°、23.73~24.23°、27.44~27.94°、29.75~30.25°、31.73~32.23°、39.56~40.06°、44.93~45.43°
の範囲に現れる結晶構造を有する酸水酸化物を含む、蛍光体。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
X線回折測定によって測定した前記酸水酸化物の回折パターンにおいて、2θ=27.44~27.94°の範囲に現れる回折ピーク強度を100%としたときの、それぞれの前記回折ピークが、
29~43% (2θ=8.91~9.41°)
11~17% (2θ=18.12~18.62°)
9~13% (2θ=23.73~24.23°)
7~11% (2θ=29.75~30.25°)
30~45% (2θ=31.73~32.23°)
5~8% (2θ=39.56~40.06°)
8~12% (2θ=44.93~45.43°)
となる強度で現れる結晶構造を有する、請求項1に記載の蛍光体。
【請求項3】
昇温速度10℃/分で25℃から600℃まで昇温したときの質量減が、加熱前の質量に対し、2.7質量%以下である、請求項1又は2に記載の蛍光体。
【請求項4】
Ba及びInを含む複合酸化物又はそのドープ体を、30体積%以上の水蒸気を含む雰囲気下、300℃以上で加熱することにより、請求項1又は2に記載の蛍光体を得る、蛍光体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の白熱灯や蛍光灯に比べて長寿命、低消費電力等の利点を有する白色LED(Light Emitting Diode)照明は、近年、急速に普及している。この白色LED照明は、発光ダイオードと無機蛍光体の組み合わせにより白色発光する仕組みが採用されており、無機蛍光体として従来、希土類系の蛍光体が広く用いられている。
【0003】
青色を発する蛍光体からの光と、緑色を発する蛍光体からの光と、赤色を発する蛍光体からの光を混合して白色光を得る場合、例えば青色発光用蛍光体にはBaMgAl
10
O
17
:Eu
2+
を、緑色発光用蛍光体にはLaPO
4
:Ce
3+
,Tb
3+
を、赤色発光用蛍光体にはY
2
O
3
:Eu
3+
を用いている。
【0004】
しかしながら、蛍光体の発光因子として賦活されているEu(ユウロピウム)、セリウム(Ce)、テルビウム(Tb)等の希土類元素は、希少かつ高価な元素である。その上、希土類元素の資源は一部の国に集中しているため、供給が不安定となるおそれがあり、今後、価格もさらに高騰する懸念もある。
【0005】
このため、希土類元素を使用しない希土類元素フリーの蛍光体の開発が進められている。希土類元素を使用しない蛍光体として、例えば特許文献1には、組成式Na
3
(Al
1-x
(Mn,Ti)
x
)F
6
(式中、xはMn又はTiの濃度であり、0<x≦0.02である。)で示される希土類フリーの赤色蛍光体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-210986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
白色LEDを構成するためには、緑色、赤色及び青色の3色の蛍光体を用意する必要がある。また、照明機器等には様々の色の需要がある。このように、様々な色に発光する希土類元素フリーの蛍光体の需要が高まっている。
【0008】
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、希土類元素を用いずとも蛍光特性を示す新たな蛍光体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上述した課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、少なくともBaとInとを含み、X線回折測定によって測定した回折パターンにおいて、回折ピークが少なくとも、2θ=8.91~9.41°、18.12~18.62°、23.73~24.23°、27.44~27.94°、29.75~30.25°、31.73~32.23°、39.56~40.06°、44.93~45.43°の範囲に現れる結晶構造を有する酸水酸化物は、驚くべきことに希土類元素を用いずとも蛍光特性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
(1)少なくともBaとInとを含み、
X線回折測定によって測定した回折パターンにおいて、回折ピークが少なくとも、
2θ=8.91~9.41°、18.12~18.62°、23.73~24.23°、27.44~27.94°、29.75~30.25°、31.73~32.23°、39.56~40.06°、44.93~45.43°
の範囲に現れる結晶構造を有する酸水酸化物を含む、蛍光体。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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