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公開番号
2025094598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210260
出願日
2023-12-13
発明の名称
展開式浮体装置
出願人
学校法人神奈川大学
代理人
個人
,
個人
主分類
B63B
22/00 20060101AFI20250618BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】軽量で簡易な構造の展開式浮体装置を実現する。
【解決手段】海水や水などの液体に浮く浮体部材(例えばブイ2)と、所定の収納状態から浮体部材の外方へ延びる展開状態になる弾性長尺部材(例えば弾性ロッド3)と、弾性長尺部材を収納状態が維持されるように保持するとともに、使用時には弾性長尺部材の保持を解除する保持手段(例えば水溶性保持部品5)と、を備えた展開式浮体装置1であって、収納状態は、弾性長尺部材を浮体部材の外部に巻き付けた状態であることを特徴とするものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液体に浮く浮体部材と、
所定の収納状態から前記浮体部材の外方へ延びる展開状態になる弾性長尺部材と、
前記弾性長尺部材を前記収納状態が維持されるように保持するとともに、使用時には前記弾性長尺部材の保持を解除する保持手段と、を備えた展開式浮体装置であって、
前記収納状態は、前記弾性長尺部材を前記浮体部材の外部に巻き付けた状態であることを特徴とする展開式浮体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の展開式浮体装置において、
前記弾性長尺部材の少なくとも一部は、前記展開状態では前記液体の液面上に位置することを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項3】
請求項2に記載の展開式浮体装置において、
前記弾性長尺部材は、送信若しくは受信又はその両方を行うアンテナ部を有することを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項4】
請求項3に記載の展開式浮体装置において、
前記アンテナ部は、GNSS(Global Navigation Satellite System)用のアンテナを含むことを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項5】
請求項3に記載の展開式浮体装置において、
前記アンテナ部は、LPWA (Low Power Wide Area)用のアンテナを含むことを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか1項に記載の展開式浮体装置において、
前記弾性長尺部材とは別に、所定の収納状態から前記浮体部材の外方へ延びる展開状態になる第二弾性長尺部材と、
前記第二弾性長尺部材を前記収納状態が維持されるように保持するとともに、使用時には前記第二弾性長尺部材の保持を解除する、前記保持手段と同じ又は前記保持手段とは異なる第二保持手段と、を備え、
前記第二弾性長尺部材は、前記展開状態では前記液体の液面下に位置する錘を有することを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項7】
請求項6に記載の展開式浮体装置において、
前記弾性長尺部材及び前記第二弾性長尺部材は、前記収納状態では、前記浮体部材の外部に同じ方向に巻き付けられることを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の展開式浮体装置において、
前記浮体部材は、円柱側面を有する部材であり、
前記弾性長尺部材及び前記第二弾性長尺部材は、前記収納状態では、前記浮体部材の前記円柱側面に沿って巻き付けられ、
前記弾性長尺部材は、前記円柱側面の所定箇所から接線方向に延びるように前記浮体部材に支持され、
前記第二弾性長尺部材は、前記円柱側面の所定箇所とは反対側の箇所から接線方向に延びるように前記浮体部材に支持されていることを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項9】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の展開式浮体装置において、
前記浮体部材は、円柱側面を有する部材であり、
前記弾性長尺部材は、前記収納状態では、前記浮体部材の前記円柱側面に沿って巻き付けられることを特徴とする展開式浮体装置。
【請求項10】
請求項1に記載の展開式浮体装置において、
前記弾性長尺部材は、前記展開状態では前記液体の液面下に位置する錘を有することを特徴とする展開式浮体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海面や水面などの液体面上に浮いて使用される展開式浮体装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の展開式浮体装置としては、例えば、海面や水面上に浮いて救難信号などの電波を発信する装置が知られている。例えば、特許文献1には、中心部に錘体が配置され、その錘体の周囲に装着された展開可能な浮子(浮体部材)を備え、水中に射出した時に水溶性テープの溶解によって浮子が展開するように構成されたフローティングアンテナ(展開式浮体装置)が開示されている。このフローティングアンテナでは、弾性を有する金属帯のアンテナ(弾性長尺部材)が収納ケース内に畳み込まれて収納され、その収納ケースの蓋も水容性のラッチ(保持手段)で固定されている。このフローティングアンテナは、使用時に水中に射出されると、ラッチが溶解し、アンテナが自身の弾性復元力によって収納ケースの蓋を開けて、伸張した状態になる。また、このフローティングアンテナは、水溶性テープの溶解によって浮子が展開することで、アンテナが起立した状態で水面上に浮く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
登録実用新案第3010680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
展開式浮体装置は、上述した救難信号などの電波を発信する装置のほか、多種多様な用途に使用されることが期待されており、より軽量で簡易な構造が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、液体に浮く浮体部材と、所定の収納状態から前記浮体部材の外方へ延びる展開状態になる弾性長尺部材と、前記弾性長尺部材を前記収納状態が維持されるように保持するとともに、使用時には前記弾性長尺部材の保持を解除する保持手段と、を備えた展開式浮体装置であって、前記収納状態は、前記弾性長尺部材を前記浮体部材の外部に巻き付けた状態であることを特徴とするものである。
本態様では、展開時(使用時)に浮体部材の外方へ延びた展開状態になる弾性長尺部材が、収納時(未使用時)には、弾性長尺部材が浮体部材の外部に巻き付いた収納状態になる。このような構成によれば、従来のように、弾性長尺部材を収納する収納ケース、その収納ケースの蓋などが不要であり、軽量で簡易な構造の展開式浮体装置を実現することができる。
【0006】
前記展開式浮体装置において、前記弾性長尺部材の少なくとも一部は、前記展開状態では前記液体の液面上に位置してもよい。
本態様によれば、液体(使用時に浮体部材が浮く海水や水など)中では使用不可又は使用困難な機器等を弾性長尺部材に支持させた展開式浮体装置を実現することができる。
【0007】
前記展開式浮体装置において、前記弾性長尺部材は、送信若しくは受信又はその両方を行うアンテナ部を有してもよい。
本態様によれば、アンテナ部を弾性長尺部材に支持させた展開式浮体装置を実現することができる。
【0008】
前記展開式浮体装置において、前記アンテナ部は、GNSS(Global Navigation Satellite System)用のアンテナを含んでもよい。
本態様によれば、GNSSの人工衛星からの信号を受信し、その受信結果に基づいて当該展開式浮体装置の位置情報(例えば、緯度、経度及び高度の情報)を得ることができる。
【0009】
前記展開式浮体装置において、前記アンテナ部は、LPWA (Low Power Wide Area)用のアンテナを含んでもよい。
本態様によれば、少ない電力で広範囲での通信が可能となる。
【0010】
前記展開式浮体装置において、前記弾性長尺部材とは別に、所定の収納状態から前記浮体部材の外方へ延びる展開状態になる第二弾性長尺部材と、前記第二弾性長尺部材を前記収納状態が維持されるように保持するとともに、使用時には前記第二弾性長尺部材の保持を解除する、前記保持手段と同じ又は前記保持手段とは異なる第二保持手段と、を備えてもよく、前記第二弾性長尺部材は、前記展開状態では前記液体の液面下に位置する錘を有してもよい。
本態様によれば、上述した弾性長尺部材とは別に、展開状態で液体の液面下に位置する錘を有している第二弾性長尺部材が設けられている。そのため、展開時(使用時)において、浮体部材は、液面に浮いているときに第二弾性長尺部材の錘が液面下に位置する姿勢で安定することができる。よって、展開状態の弾性長尺部材を液体の液面上に安定して位置させることができる。
特に、本態様であれば、第二弾性長尺部材の長さに応じて浮体部材から離れた位置に錘を配置することができるので、浮体部材に直接的に錘を配置する場合(浮体部材の近く錘を配置する場合)と比べて、より軽い錘を採用することができる。よって、本展開式浮体装置全体の軽量化を図りつつ、浮体部材の液面に浮いているときの姿勢を安定化させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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