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公開番号2025167836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072784
出願日2024-04-26
発明の名称インクジェット印刷用インク組成物
出願人サカタインクス株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類C09D 11/30 20140101AFI20251030BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】被印刷基材に対する密着性や延伸性が高い、活性エネルギー線硬化型のインクジェット印刷用インク組成物であって、かつインク塗膜に臭気もなく、インク塗膜のタックも生じにくいインク組成物を提供する。
【解決手段】下記構造式(X)で示される重合性成分(A)と、(メタ)アクリルアミド化合物及び/又はN-ビニル化合物からなる単官能重合性成分(B)と、アミン変性オリゴマー及び分子量500以下の多官能(メタ)アクリレートモノマーを含む多官能重合性成分(C)とを含有し;前記重合性成分(A)と前記単官能重合性成分(B)の含有重量比((A)/(B))が0.2~2.0の範囲であり、全重合性成分の総量に対する、前記多官能重合性成分(C)の含有割合が18質量%未満である、インクジェット印刷用インク組成物を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構造式(X)で示される重合性成分(A)と、(メタ)アクリルアミド化合物及び/又はN-ビニル化合物からなる単官能重合性成分(B)と、アミン変性オリゴマー及び分子量500以下の多官能(メタ)アクリレートモノマーを含む多官能重合性成分(C)と、を含有する、インクジェット印刷用インク組成物であって、
前記重合性成分(A)と前記単官能重合性成分(B)の含有重量比((A)/(B))が0.2~2.0の範囲であり、
全重合性成分の総量に対する、前記多官能重合性成分(C)の含有割合が18質量%未満である、インクジェット印刷用インク組成物。
JPEG
2025167836000006.jpg
32
170
[構造式(X)におけるR

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~18のアルキル基、もしくはフェニル基を示し、又はR

及びR

は互いに結合して炭素数3~9のシクロアルキルを形成していてもよく;


、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示し、


は、水素原子またはアルキル基を示し、
nは1~5の整数を示す。]
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記インクジェット印刷用インク組成物に対する、前記重合性成分(A)の含有量が5~30質量%である、請求項1に記載のインクジェット印刷用インク組成物。
【請求項3】
前記インクジェット印刷用インク組成物に対する、前記アミン変性オリゴマーの含有量が0.5~10質量%である、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷用インク組成物。
【請求項4】
全重合性成分の総量に対する、ガラス転移温度が10℃以下の単官能(メタ)アクリレートモノマーの含有量が、30質量%以上である、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷用インク組成物。
【請求項5】
前記インクジェット印刷用インク組成物は、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシドを含む光重合開始剤を、インクジェット印刷用インク組成物に対して3~10質量%含有する、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷用インク組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット印刷用インク組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線や電子線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化可能な活性エネルギー線硬化型インク組成物が知られている。活性エネルギー線硬化型インク組成物は、無溶媒(もしくは低溶媒)にすることができ、かつ速乾性を有するため、様々な被印刷基材に印刷することができる。つまり、活性エネルギー線硬化型インク組成物を吸収性の低い被印刷基材に印刷しても、インクの滲みを防止できるなどの効果が得られる。
【0003】
活性エネルギー線硬化型インク組成物を、インクジェット印刷用インク組成物とすることも知られている。インクジェット印刷用インク組成物は、一般的に低粘度とすることが求められる。例えば、特許文献1には、ビニル基を有する(メタ)アクリレート化合物と環構造を有する重合性化合物とを含む、紫外線硬化型インクジェット用インク組成物が開示されており、低粘度で被印刷基材への密着性が高いとしている。
【0004】
さらに、特許文献2には、ジオキソラン構造を有する(メタ)アクリレート化合物と多官能モノマーとを含む、紫外線硬化型インクジェット用インク組成物が開示され、その硬化印刷膜はタックが少なく、かつ柔軟性があるため、可撓性を有する被印刷基材に印刷しても硬化印刷膜の割れが抑制される、としている。特許文献3には、ジオキソラン構造を有する(メタ)アクリレート化合物を含有する、活性エネルギー線硬化性インクが開示され、各種被印刷基材への密着性が高いとしている。さらに、特許文献4には、N-ビニルオキサゾリジノンと、脂環式構造を有するモノマーと、ヘテロ環式構造を有するモノマーとを含む、インクジェットインク組成物が開示され、吐出性及び硬化性がよく、硬化塗膜のべたつきが抑制されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-193260号公報
特開2018-24810号公報
特開2019-2010号公報
国際公開第2020/179155号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の通り、活性エネルギー線硬化型のインクジェット印刷用インク組成物において、各種物性を改善しようとする提案がなされている。まず、被印刷基材に対する密着性や延伸性の高い硬化印刷膜を得るには、一般的に、単官能モノマーの含有比率を高める(つまり、多官能モノマーの含有比率を下げる)ことが効果的である。しかしながら、単官能モノマーの含有比率が高まると、インク塗膜に臭気が発生したり、そのインク塗膜のタックが問題になりやすい。
【0007】
そこで本発明は、被印刷基材に対する密着性や延伸性が高いインクジェット印刷用インク組成物であって、かつインク塗膜に臭気もなく、インク塗膜のタックも生じにくいインク組成物を提供する。さらに好ましくは、本発明は、耐溶剤性(耐アルコール性を含む)が高いインク塗膜を与えるインク組成物を提供する。本発明者は、単官能重合性成分として、特定の構造を有する化合物を組み合わせて含むインクジェット印刷用インク組成物が、上記課題を解決することを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明は、以下に示すインクジェット印刷用インク組成物に関する。
[1]下記構造式(X)で示される重合性成分(A)と、(メタ)アクリルアミド化合物及び/又はN-ビニル化合物からなる単官能重合性成分(B)と、アミン変性オリゴマー及び分子量500以下の多官能(メタ)アクリレートモノマーを含む多官能重合性成分(C)と、を含有する、インクジェット印刷用インク組成物であって;前記重合性成分(A)と前記単官能重合性成分(B)の含有重量比((A)/(B))が0.2~2.0の範囲であり、全重合性成分の総量に対する、前記多官能重合性成分(C)の含有割合が18質量%未満である、インクジェット印刷用インク組成物。
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32
170
[構造式(X)におけるR

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~18のアルキル基、もしくはフェニル基を示し、又はR

及びR

は互いに結合して炭素数3~9のシクロアルキルを形成していてもよく;


、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示し、


は、水素原子またはアルキル基を示し、
nは1~5の整数を示す。]
【0009】
さらに本発明は、好ましくは、以下に示すインクジェット印刷用インク組成物に関する。
[2]前記インクジェット印刷用インク組成物に対する、前記重合性成分(A)の含有量が5~30質量%である、前記[1]に記載のインクジェット印刷用インク組成物。
[3]前記インクジェット印刷用インク組成物に対する、前記アミン変性オリゴマーの含有量が0.5~10質量%である、前記[1]又は[2]に記載のインクジェット印刷用インク組成物。
[4]全重合性成分の総量に対する、ガラス転移温度が10℃以下の単官能(メタ)アクリレートモノマーの含有量が、30質量%以上である、前記[1]~[3]のいずれかに記載のインクジェット印刷用インク組成物。
[5]前記インクジェット印刷用インク組成物は、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシドを含む光重合開始剤を、インクジェット印刷用インク組成物に対して3~10質量%含有する、前記[1]~[4]のいずれかに記載のインクジェット印刷用インク組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明のインクジェット印刷用インク組成物は、硬化塗膜の臭気やタックの発生を抑制し、他の塗膜物性も充分に高めることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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