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公開番号
2025167829
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072773
出願日
2024-04-26
発明の名称
感光性樹脂組成物、硬化膜および電子装置
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20251030BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】フラックスの濡れ性が向上した硬化膜を得ることが可能な感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】アルカリ可溶性樹脂と、界面活性剤と、感光剤とを含む感光性樹脂組成物であって、方法1で作製される硬化膜に対し、飛行時間型二次イオン質量分析を行ったとき、硬化膜上に界面活性剤(B)由来のピークが検出される感光性樹脂組成物。(方法1)感光性樹脂組成物を、シリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。塗膜に対し、ライン・アンド・スペースパターンのマスクを介して、i線を照射量500mJ/cm
2
で照射して露光処理を施し、露光処理を施した塗膜に対しアルカリ現像液で、23℃、100秒現像した後、純水で60秒リンスし、オーブン中で230℃90分間硬化し、幅25μmの開口部を有する硬化膜を得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルカリ可溶性樹脂(A)と、界面活性剤(B)と、感光剤(C)とを含む感光性樹脂組成物であって、
下記方法1で作製される、幅25μmの開口部を有する硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記硬化膜上に前記界面活性剤(B)由来のピークが検出される感光性樹脂組成物。
(方法1)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜に対し、幅25μmのライン・アンド・スペースパターンのマスクを介して、i線を照射量500mJ/cm
2
の条件で照射して露光処理を施し、次いで、露光処理を施した塗膜に対しアルカリ現像液(2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液)で、23℃、100秒現像した後、純水で60秒リンスし、その後、オーブン中で230℃90分間硬化し、幅25μmの開口部を有する硬化膜を得る。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記方法1の硬化膜上における前記界面活性剤(B)由来のピーク強度(X
1
)と、下記方法2の硬化膜上における前記界面活性剤(B)由来のピーク強度(X
2
)との比(X
1
/X
2
)が0.01以上0.30以下である、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
【請求項3】
前記界面活性剤(B)が、シリコン系界面活性剤(B1)およびフッ素系界面活性剤(B2)からなる群から選択される一種または二種以上を含む、請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項4】
前記シリコン系界面活性剤(B1)がポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)を含む、請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項5】
前記方法1により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)に由来するC
3
H
9
Si
+
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてC
3
H
9
Si
+
のピーク強度(X
1
)が50以上1100以下である、請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項6】
下記方法2により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)に由来するC
3
H
9
Si
+
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてC
3
H
9
Si
+
のピーク強度(X
2
)が3500以上15000以下である、請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
【請求項7】
前記方法1により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記フッ素系界面活性剤(B2)に由来するF
-
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてF
-
のピーク強度(X
1
)が5000以上500000以下である、請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項8】
下記方法2により作製された硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記フッ素系界面活性剤(B2)に由来するF
-
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてF
-
のピーク強度(X
2
)が100000以上500000以下である、請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
【請求項9】
前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定される、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1000以上5000以下である、請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定される、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1以上10以下である、請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂組成物、硬化膜および電子装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電子装置を構成する永久膜として、感光性樹脂組成物を露光して得られる硬化膜が利用されることがある。このような感光性樹脂組成物に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。
【0003】
特許文献1には、高い感度を維持しつつ、耐薬品性に優れる感光性樹脂組成物を提供することを目的とし、(A)下記(1)および(2)の少なくとも一方を満たす重合体を含む重合体成分、(1)(a1)酸基が酸分解性基で保護された残基を有する構成単位、および(a2)架橋性基を有する構成単位、を有する重合体、(2)(a1)酸基が酸分解性基で保護された残基を有する構成単位を有する重合体、および(a2)架橋性基を有する構成単位を有する重合体、(B)光酸発生剤、(C)芳香族複素環化合物、および、(D)溶剤、を含み、前記(C)芳香族複素環化合物が、分子量が1000以下であり、芳香環中に少なくとも1つの窒素原子を含み、且つ芳香環中に少なくとも2つの配位原子を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-189006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、フラックスの濡れ性が向上した硬化膜を得ることが可能な感光性樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下に示す感光性樹脂組成物、硬化膜および電子装置が提供される。
【0007】
[1]
アルカリ可溶性樹脂(A)と、界面活性剤(B)と、感光剤(C)とを含む感光性樹脂組成物であって、
下記方法1で作製される、幅25μmの開口部を有する硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記硬化膜上に前記界面活性剤(B)由来のピークが検出される感光性樹脂組成物。
(方法1)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜に対し、幅25μmのライン・アンド・スペースパターンのマスクを介して、i線を照射量500mJ/cm
2
の条件で照射して露光処理を施し、次いで、露光処理を施した塗膜に対しアルカリ現像液(2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液)で、23℃、100秒現像した後、純水で60秒リンスし、その後、オーブン中で230℃90分間硬化し、幅25μmの開口部を有する硬化膜を得る。
[2]
前記方法1の硬化膜上における前記界面活性剤(B)由来のピーク強度(X
1
)と、下記方法2の硬化膜上における前記界面活性剤(B)由来のピーク強度(X
2
)との比(X
1
/X
2
)が0.01以上0.30以下である、[1]に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
[3]
前記界面活性剤(B)が、シリコン系界面活性剤(B1)およびフッ素系界面活性剤(B2)からなる群から選択される一種または二種以上を含む、[1]または[2]に記載の感光性樹脂組成物。
[4]
前記シリコン系界面活性剤(B1)がポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)を含む、[3]に記載の感光性樹脂組成物。
[5]
前記方法1により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)に由来するC
3
H
9
Si
+
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてC
3
H
9
Si
+
のピーク強度(X
1
)が50以上1100以下である、[4]に記載の感光性樹脂組成物。
[6]
下記方法2により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(b)に由来するC
3
H
9
Si
+
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてC
3
H
9
Si
+
のピーク強度(X
2
)が3500以上15000以下である、[4]または[5]に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
[7]
前記方法1により作製される硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記フッ素系界面活性剤(B2)に由来するF
-
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてF
-
のピーク強度(X
1
)が5000以上500000以下である、[3]に記載の感光性樹脂組成物。
[8]
下記方法2により作製された硬化膜の表面に対し、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)を行ったとき、前記フッ素系界面活性剤(B2)に由来するF
-
のピークが検出され、
前記硬化膜の表面から深さ方向1nm以内においてF
-
のピーク強度(X
2
)が100000以上500000以下である、[3]または[7]に記載の感光性樹脂組成物。
(方法2)前記感光性樹脂組成物を、8インチシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で3分間プリベークし、膜厚10μmの塗膜を得る。次いで、得られた塗膜をオーブン中で230℃90分間硬化し、硬化膜を得る。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フラックスの濡れ性が向上した硬化膜を得ることが可能な感光性樹脂組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の感光性樹脂組成物を含む電子装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下であることを表す。
(【0011】以降は省略されています)
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