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公開番号
2025167539
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072287
出願日
2024-04-26
発明の名称
粒子の製造方法
出願人
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C01G
53/00 20060101AFI20251030BHJP(無機化学)
要約
【課題】Li席占有率の低下が抑制されたリチウム金属複合酸化物を含む単粒子の製造方法を提供すること。
【解決手段】金属複合水酸化物を含む前駆体を、温度700~900℃で3~8時間焼成して前駆体焼成物を得る前駆体焼成工程と、前駆体焼成物とリチウム化合物とを混合し、混合物を得る混合工程と、混合物を、温度700~820℃で焼成する第1焼成工程と、第1焼成工程後の混合物を、温度900℃以上で焼成する第2焼成工程とを含み、第1焼成工程における焼成時間は、第2焼成工程における焼成時間に比べ長い、リチウムを含有する金属複合酸化物を含む単粒子の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粒子の製造方法であって、
金属複合水酸化物を含む前駆体を、温度700~900℃で3~8時間焼成して前駆体焼成物を得る前駆体焼成工程と、
前記前駆体焼成物とリチウム化合物とを混合し、混合物を得る混合工程と、
前記混合物を、温度700~820℃で焼成する第1焼成工程と、
前記第1焼成工程後の混合物を、温度900℃以上で焼成する第2焼成工程と
を含み、
前記粒子は、リチウムを含有する金属複合酸化物を含み、
前記粒子は、単粒子であり、
前記第1焼成工程における焼成時間は、前記第2焼成工程における焼成時間に比べ長い、粒子の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記第1焼成工程において焼成温度は、750℃以上である、請求項1に記載の粒子の製造方法。
【請求項3】
前記第2焼成工程において焼成時間は、6時間以下である、請求項1に記載の粒子の製造方法。
【請求項4】
前記混合工程において、前記混合物中のリチウム以外の金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が1.0~1.2の範囲である、請求項1に記載の粒子の製造方法。
【請求項5】
前記粒子の平均粒子径は、2.0~6.0μmである、請求項1に記載の粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2018-125305号公報(特許文献1)には、単一粒子からなるか、または2次粒子を構成する1次粒子の数が少ないリチウム遷移金属酸化物粒子を含む正極活物質を得るための製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-125305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の製造方法により得られた正極活物質は、Li席占有率が比較的低い場合がある。正極活物質のLi席占有率が低い場合、非水電解質二次電池の容量が低くなる傾向にある。
【0005】
本開示の目的は、Li席占有率の低下が抑制されたリチウム金属複合酸化物を含む単粒子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] 粒子の製造方法であって、
金属複合水酸化物を含む前駆体を、温度700~900℃で3~8時間焼成して前駆体焼成物を得る前駆体焼成工程と、
前記前駆体焼成物とリチウム化合物とを混合し、混合物を得る混合工程と、
前記混合物を、温度700~820℃で焼成する第1焼成工程と、
前記第1焼成工程後の混合物を、温度900℃以上で焼成する第2焼成工程と
を含み、
前記粒子は、リチウムを含有する金属複合酸化物を含み、
前記粒子は、単粒子であり、
前記第1焼成工程における焼成時間は、前記第2焼成工程における焼成時間に比べ長い、粒子の製造方法。
[2] 前記第1焼成工程において焼成温度は、750℃以上である、[1]に記載の粒子の製造方法。
[3] 前記第2焼成工程において焼成時間は、6時間以下である、[1]または[2]に記載の粒子の製造方法。
[4] 前記混合工程において、前記混合物中のリチウム以外の金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が1.0~1.2の範囲である、[1]~[3]のいずれかに記載の粒子の製造方法。
[5] 前記粒子の平均粒子径は、2.0~6.0μmである、[1]~[4]のいずれかに記載の粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、Li席占有率の低下が抑制されたリチウム金属複合酸化物を含む単粒子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の粒子の製造方法を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<粒子の製造方法>
本開示の粒子の製造方法は、金属複合水酸化物を含む前駆体を、温度700~900℃で3~8時間焼成して前駆体焼成物を得る前駆体焼成工程と、前駆体焼成物とリチウム(Li)化合物とを混合し、混合物を得る混合工程と、混合物を、温度700~820℃で焼成する第1焼成工程と、第1焼成工程後の混合物を、温度900℃以上で焼成する第2焼成工程とを含む。粒子は、Liを含有する金属複合酸化物を含む。粒子は、単粒子である。第1焼成工程における焼成時間は、第2焼成工程における焼成時間に比べ長い。
【0010】
本開示の粒子の製造方法によれば、リチウム席占有率(以下、Li席占有率ともいう)の低下が抑制されたLiを含有する金属複合酸化物を含む単粒子を製造することができる。Liを含有する金属複合酸化物を含む単粒子の製造方法では、前駆体とLiとの混合物を比較的高い焼成温度(例えば900℃以上)で焼成する場合が多い。一方、焼成温度が高いと、金属イオン[例えばニッケル(Ni)イオン]が還元し易くなり、Liサイトを占有するカチオンミキシングが起こり、リチウム席占有率が低下し易くなる傾向となる。本開示の粒子の製造方法によれば、前駆体焼成工程において前駆体を焼成し、引き続く焼成工程において比較的高い焼成温度(例えば900℃以上)で焼成する時間を比較的短くすることにより、カチオンミキシングが抑制された単粒子が製造され易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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