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公開番号
2025156151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025052405
出願日
2025-03-26
発明の名称
低誘電正接シリカ粒子及びその製造方法
出願人
日産化学株式会社
代理人
弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類
C01B
33/18 20060101AFI20251002BHJP(無機化学)
要約
【課題】周波数1GHzにおける誘電正接が0.002以下であるシリカ粒子を提供すること。
【解決手段】下記(i)、(ii)、及び(iii)の事項を満たし、好ましい態様においてさらに(iV)又は(V)を満たす、周波数1GHzにおける誘電正接が0.002以下であるシリカ粒子及びその混合液:(i)平均一次粒子径が5nm~120nmである、(ii)多価金属元素Mの含有率がM/Siモル比として0.00001~0.002である、(iii)非晶質である、(iV)CHN元素分析で測定した炭素元素の含有率が0.1質量%未満であり、CHN元素分析で測定した水素元素の含有率が0.001質量%~0.1質量%である、(V)CHN元素分析で測定した炭素元素の含有率が0.1質量%以上であり、CHN元素分析で測定した水素元素の含有率が0.01質量%~10質量%である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(i)、(ii)、及び(iii)の事項を満たす、周波数1GHzにおける誘電正接が0.002以下であるシリカ粒子:
(i)平均一次粒子径が5nm~120nmである、
(ii)多価金属元素Mの含有率がM/Siモル比として0.00001~0.002である、
(iii)非晶質である。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
さらに(iV)の事項を満たす、請求項1に記載のシリカ粒子:
(iV)CHN元素分析で測定した炭素元素の含有率が0.1質量%未満であり、CHN元素分析で測定した水素元素の含有率が0.001質量%~0.1質量%である。
【請求項3】
さらに(V)の事項を満たす、請求項1に記載のシリカ粒子:
(V)CHN元素分析で測定した炭素元素の含有率が0.1質量%以上であり、CHN元素分析で測定した水素元素の含有率が0.01質量%~10質量%である。
【請求項4】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載のシリカ粒子を含む、シリカパウダー。
【請求項5】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載のシリカ粒子と、水又は有機溶媒とを含む混合液。
【請求項6】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載のシリカ粒子と、ポリシロキサン樹脂又は有機樹脂材料とを含むコンポジット材料。
【請求項7】
前記有機樹脂材料が、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、マレイミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、シクロオレフィンポリマー、不飽和ポリエステル、ビニルトリアジン、ポリフェニレンサルファイド、架橋性ポリフェニレンオキサイド及び硬化性ポリフェニレンエーテルからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項6に記載のコンポジット材料。
【請求項8】
半導体デバイス材料、銅張積層板、フレキシブル配線材料、フレキシブルディスプレイ材料、アンテナ材料、光配線材料及びセンシング材料からなる群から選択される用途を有する、請求項6に記載のコンポジット材料。
【請求項9】
下記(i)および(ii)工程:
(i)工程:平均一次粒子径が5nm~120nmであり、多価金属元素Mの含有率がM/Siモル比として0.00001~0.002であり、非晶質であるシリカ粒子を準備する工程:
(ii)工程:700℃~1200℃で焼成する工程、
を含む、請求項1に記載のシリカ粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電正接の低いナノオーダーのシリカ粒子およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、5Gなどの通信分野における情報通信量の増加に伴い、電子機器や通信機器等において高周波数帯の活用が広がっている。
【0003】
高周波数帯の適用に伴い、回路信号の伝送損失が大きくなる問題が生じるため、一般的にアンテナ・回路・基板等の電気電子部品を構成する絶縁体には、誘電正接の低い材料が用いられる。絶縁体材料に用いられるポリマー材料は、一般に比誘電率が低いが、誘電正接は高いものが多い。一方、セラミック材料はその逆の特性を持つものが多い。そのため、これら材料を組み合わせ、低誘電率と低誘電正接の両特性を両立させたセラミックフィラー充填ポリマー材料が普及している(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
上記セラミックフィラー(無機充填材)として、マイクロオーダーの大きさを有する溶融シリカが一般に広く普及しているが、製造上生じる粗大粒子が成形品の性能に大きな影響を与えるため、粗大粒子の分離や除去が課題となっている(非特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
【0005】
一方、平均粒子径がナノオーダーのシリカ粒子は、製造上の粗大粒子が生じにくく、且つ、ろ過や遠心分離が可能であるため、万が一、粗大粒子が生じた場合においても分離・除去することが容易であるという点で優位とされている。またナノオーダーサイズの粒子は、透明ポリマー材料への適用が可能であることやマイクロオーダーサイズのフィラーに比べて複合効果が大きいなど様々なメリットがあるとされている(特許文献5、特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-24916号公報
特許第6793282号公報
特開2004-269636号公報
特許第6546386号公報
特許第5862886号公報
特許第6813815号公報
【非特許文献】
【0007】
(株)富士キメラ総研、2019年12月、No.831906736、2020年~2030年をターゲットとする次世代新規低誘電マテリアルの徹底探索
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、セラミックフィラーにおいて、ナノオーダーサイズの粒子は様々な長所を有するものの、既存のナノオーダーサイズの粒子は誘電正接が高く、高周波数帯で作動する電子機器等の材料への適用は困難であった。
【0009】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、低誘電正接を有するナノオーダーサイズの粒子を提供すること、具体的には、周波数1GHzにおける誘電正接が0.002
以下であるシリカ粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題を解決すべく誠意検討を重ねた結果、平均一次粒子径が5nm~120nmであり、多価金属元素Mの含有率がM/Siモル比として0.00001~0.002であり、CHN元素分析で測定した水素原子の含有率が0.1質量%未満であるシリカ粒子が、周波数1GHzにおける誘電正接が0.002以下という低い誘電特性を示すことを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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