TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025164804
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025136070,2021028977
出願日
2025-08-19,2021-02-25
発明の名称
筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
出願人
株式会社パイロットコーポレーション
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C09D
11/16 20140101AFI20251023BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、立体感および定着性に優れる筆跡を形成することができる筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を提供するものである。
【解決手段】水と、着色剤と、発泡剤と、ガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂と、増粘剤とを含んでなる筆記具用水性インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水と、着色剤と、発泡剤と、ガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂と、増粘剤と、を含んでなることを特徴とする、筆記具用水性インキ組成物。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記発泡剤が、感熱型発泡剤である、請求項1に記載のインキ組成物。
【請求項3】
前記感熱型発泡剤が、熱膨張型発泡剤である、請求項1または2に記載のインキ組成物。
【請求項4】
前記増粘剤が、剪断減粘性付与剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載のインキ組成物。
【請求項5】
前記発泡剤の含有率が、前記インキ組成物の総質量を基準として、1質量%~20質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載のインキ組成物。
【請求項6】
前記水分散性樹脂の含有率が、前記インキ組成物の総質量を基準として、1質量%~50質量%である、請求項1~5のいずれか一項に記載のインキ組成物。
【請求項7】
前記インキ組成物の固形分比率が、10質量%~50質量%である、請求項1~6のいずれか一項に記載のインキ組成物。
【請求項8】
前記インキ組成物の粘度が、20℃、剪断速度1.92sec
-1
の条件下で、500mPa・s以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載のインキ組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物を収容してなる、筆記具。
【請求項10】
加圧式筆記具である、請求項9に記載の筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
インキ組成物が充填された筆記具で筆記すると、通常、インキが紙面に浸透し、平面的な筆跡が得られる。しかしながら、この筆跡を立体的にすることで、通常とは異なる筆跡を楽しむことができる。
立体的な筆跡を形成する方法の1つとして、熱膨張性マイクロカプセルを添加し、得られた筆跡を、アイロンや、ドライヤーなの加熱器で処理することで、熱膨張性マイクロカプセルが膨張して、立体的な筆跡が得られるインキ組成物が提案されている。(例えば、特許文献1)
しかしながら、従来のインキ組成物では、得られる筆跡の立体感が十分でなかったり、また、立体的な筆跡が得られたとしても、筆跡が一様に膨張せず、立体感にムラが生じてしまうことや、筆跡が被筆記面に十分に定着できず、剥がれてしまうという課題を有しており、改善の余地があった。
さらに、筆記先端からのインキ吐出性が安定せず、均一な筆跡を残すことが難しく、文字など細かな筆跡を立体的に残すことが困難であり、これらを解決することも求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-191962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によれば、上記のような課題を解決するものであり、立体感、定着性に優れる筆跡を形成することが可能な、筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、
「1.水と、着色剤と、発泡剤と、ガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂と、増粘剤と、を含んでなる筆記具用水性インキ組成物であることを特徴とする、筆記具用水性インキ組成物。
2.前記発泡剤が、感熱型発泡剤である、第1項に記載のインキ組成物。
3.前記感熱型発泡剤が、熱膨張型発泡剤である、第1項または第2項に記載のインキ組成物。
4.前記増粘剤が、剪断減粘性付与剤である、第1項ないし第3項のいずれか一項に記載のインキ組成物。
5.前記発泡剤の含有率が、前記インキ組成物の総質量を基準として、1質量%~20質量%である、第1項ないし第4項のいずれか一項に記載のインキ組成物。
6.前記水分散性樹脂の含有率が、前記インキ組成物の総質量を基準として、1質量%~50質量%である、第1項ないし第5項のいずれか一項に記載のインキ組成物。
7.前記インキ組成物の固形分比率が、10質量%~50質量%である、第1項ないし第6項のいずれか一項に記載のインキ組成物。
8.前記インキ組成物の粘度が、20℃、剪断速度1.92sec
-1
の条件下で、500mPa・s以上である、第1項ないし第7項のいずれか一項に記載のインキ組成物。
9.第1項ないし第8項のいずれか一項に記載の組成物を収容してなる、筆記具。
10.加圧式筆記具である、第9項に記載の筆記具。
」とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、立体感に優れた筆跡が得られ、さらに得られた筆跡は、被筆記面から剥がれにくく定着性に優れる、筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
キャップ式加圧ボールペンの一例の縦断面図である。
キャップを取り外した状態の図1のボールペンの縦断面図である。
軸筒後端部にキャップが嵌合された状態(加圧状態)の筆記具を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本明細書において、配合を示す「部」、「%」、「比」などは特に断らない限り質量基準であり、含有率とは、インキ組成物の質量を基準としたときの構成成分の質量%である。
【0009】
<筆記具用水性インキ組成物>
本発明による筆記具用水性インキ組成物(以下、場合により、インキ組成物と表す)は、水と、着色剤と、発泡剤と、ガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂と、増粘剤と、を含んでなる。
本発明のインキ組成物は、発泡剤と、ガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂と、増粘剤を用いることが、特に重要である。
これら構成成分を用いることで、目視により立体感を確認でき、さらに、被筆記面に対して剥がれ難い、立体感、定着性に優れる筆跡を得ることができる。
。以下、本発明のインキ組成物における構成成分について、詳細に説明する。
<発泡剤>
本発明によるインキ組成物は、発泡剤を含んでなる。
発泡剤により、筆跡を膨らませ、立体感のある筆跡を得ることができる。
発泡剤は、熱、光などの外部刺激により発泡する発泡剤であり、具体的には、熱により発泡する感熱型発泡剤や光により発泡する感光型発泡剤が挙げられる。
これらの中でも、本発明においては、加熱処理することで、立体感のある筆跡をもたらすことが可能な感熱型発泡剤を用いることが好ましい。
さらに、感熱型発泡剤としては、熱膨張型発泡剤(物理発泡剤ともいう)または熱分解型発泡剤(化学発泡剤ともいう)が挙げられるが、本願においては、体積膨張倍率が高い傾向にある、熱膨張型発泡剤を用いることが好ましい。
【0010】
また、本願においては、熱膨張型発泡剤としては、特に制限はないが、後述するガラス転移温度が100℃未満である水分散性樹脂とともに用いることにより、立体感に優れた筆跡を形成しやすく、また、立体感が維持されやすいため、熱膨張性マイクロカプセルを用いることが好ましい。
熱膨張性マイクロカプセルは、体積膨張化合物を熱可塑性樹脂で包み込んだコアシェル構造の粒子であり、加熱により、外殻の熱可塑性樹脂が軟化を始めると共に、内包された体積膨張化合物の蒸気圧が上昇して、粒子を変形させるのに十分な圧力となり、外殻の熱可塑性樹脂が引き伸ばされて膨張するものが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本化薬株式会社
インク
1か月前
日本化薬株式会社
インク
1日前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
3か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
日本化薬株式会社
前処理組成物
29日前
日本製紙株式会社
圧着紙
29日前
株式会社日本触媒
インクセット
1か月前
出光興産株式会社
構造体
1日前
日本化薬株式会社
インク組成物
1か月前
日本化薬株式会社
インクセット
1日前
個人
絵具及び絵具セット
16日前
株式会社KRI
潜熱蓄熱材組成物
29日前
メック株式会社
表面処理剤
24日前
個人
滑り止め分散剤組成物
9日前
東ソー株式会社
印刷インキ組成物
22日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
3か月前
東亞合成株式会社
プライマー組成物
11日前
株式会社グッドネス
保冷パック
4日前
シヤチハタ株式会社
油性インキ組成物
2か月前
日澱化學株式会社
ホットメルト接着剤
1か月前
東ソー株式会社
土木用注入薬液組成物
1か月前
大日精化工業株式会社
顔料分散液
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
2か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
2か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体
1か月前
マクセル株式会社
粘着テープ
4日前
マクセル株式会社
粘着テープ
3か月前
日本化薬株式会社
インク組成物及び捺染方法
29日前
大日本印刷株式会社
積層シート
29日前
リンテック株式会社
粘着シート
1か月前
artience株式会社
水性フレキソインキ
1か月前
ダイキン工業株式会社
撥剤
29日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る