特許ウォッチ

公開番号2025163538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066910
出願日2024-04-17
発明の名称ランドリー機器
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06F 39/08 20060101AFI20251022BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】機能水を供給する部分からの機能水の意図しない漏れを防止可能なランドリー機器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るランドリー機器は、筐体内に配置されており、処理対象物が収容される収容槽と、筐体内において、収容槽より上側に配置されており、水道水が溜められる貯水タンクと、貯水タンクに水道水を供給する給水部と、貯水タンク内に配置されており、機能水を生成する複数の機能水生成部材を収容する収容ケースと、貯水タンクより下方に配置されており、複数の機能水生成部材で生成された機能水をミスト化して収容槽内に向けて噴霧する噴霧器と、貯水タンク内で生成された機能水を噴霧器に向けて流す給水管とを備え、収容ケースは、底面部と、底面部の外周から立ち上がった側面部と、を有しており、底面部は、機能水生成部材を通さない一方、水道水または機能水を通すための複数の孔部を含むメッシュ構造を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に配置されており、処理対象物が収容される収容槽と、
前記筐体内において、前記収容槽より上側に配置されており、水道水が溜められる貯水タンクと、
前記貯水タンクに前記水道水を供給する給水部と、
前記貯水タンク内に配置されており、機能水を生成する複数の機能水生成部材を収容する収容ケースと、
前記貯水タンクより下方に配置されており、複数の前記機能水生成部材で生成された前記機能水をミスト化して前記収容槽内に向けて噴霧する噴霧器と、
前記貯水タンク内で生成された前記機能水を前記噴霧器に向けて流す給水管と、
を備え、
前記収容ケースは、
底面部と、
前記底面部の外周から立ち上がった側面部と、
を有しており、
前記底面部は、前記機能水生成部材を通さない一方、水道水または機能水を通すための複数の孔部を含むメッシュ構造を有する、
ランドリー機器。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
前記底面部は、水平面に対して傾斜している、
請求項１に記載のランドリー機器。
【請求項３】
前記側面部は、
第１側面部と、
第１方向において、前記第１側面部と対向する第２側面部と、
前記第１側面部と前記第２側面部を繋いでいる第３側面部と、
前記第１側面部と前記第２側面部を繋いでおり、前記第１方向と直交する第２方向において前記第３側面部と対向する第４側面部と、
を有する、
請求項１又は２に記載のランドリー機器。
【請求項４】
前記収容ケースは、以下の条件１及び条件２の少なくとも一方を満たす、
請求項３に記載のランドリー機器。
（条件１）
前記第１方向及び前記第２方向に直交する第３方向において、前記第１側面部の長さは、前記第２側面部の長さよりも長い。
（条件２）
前記第１方向及び前記第２方向に直交する第３方向において、前記第３側面部の長さは、前記第４側面部の長さよりも長い。
【請求項５】
前記側面部は、前記機能水を生成するとともに、生成された前記機能水を前記収容ケースの外に流すための通水性を有しない、
請求項１又は２に記載のランドリー機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ランドリー機器に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
ランドリー機器の一例として、洗濯機内で生成した機能水をミスト状にして衣類等の処理対象物に噴霧することで、処理対象物に除菌、抗菌、消臭など、機能水に応じた処理を施す機能を有する洗濯機がある（特許文献１参照）。特許文献１に記載の洗濯機では、金属イオン発生手段で発生した金属イオンを、給水経路を流れる水に溶かすことで機能水が生成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６８５７８０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
機能水を生成し、それをミスト状にして処理対象物に噴霧する構成としては、例えば、次のような構成が考えられる。
【０００５】
すなわち、洗濯機内の上部に設けられており水道水を貯留可能な貯留部内に、銀が練り込まれており且つ溶解性を有する複数のビーズを収容する。この場合、ビーズに練り込まれた銀が貯留部内の水道水に溶け出すことで、銀イオン水（機能水）が生成される。このように生成された銀イオン水を、貯留部に連結された給水管で洗濯機において処理対象物が収容されている収容槽まで流す。給水管の下端に機能水をミスト化して噴霧する噴霧器を取り付けておくことで、処理対象物に銀イオン水を噴霧可能である。このような構成では、貯留部内に配置される複数のビーズが給水管から流出したりすること防止する等の観点で、例えば、複数のビーズをメッシュ状の袋（ネット）に収容し、貯留部に配置することが考えられる。
【０００６】
本願発明者は、機能水の生成及び処理対象物への噴霧のための構成として上記構成を検討したところ、上記構成では、機能水の処理対象物への噴霧終了後、噴霧器から意図せずに機能水が漏れ出てくることがあることを見いだした。機能水は、例えば茶色などの色を有する場合があるので、上記のように意図しない機能水の漏れが生じると、例えば処理対象物、洗濯機（ランドリー機器）の内側などが汚れるなどの不具合が生じる場合があり得る。
【０００７】
本発明は、機能水を供給する部分からの機能水の意図しない漏れを防止可能なランドリー機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
［１］本発明の一側面に係るランドリー機器は、筐体内に配置されており、処理対象物が収容される収容槽と、上記筐体内において、上記収容槽より上側に配置されており、水道水が溜められる貯水タンクと、上記貯水タンクに上記水道水を供給する給水部と、上記貯水タンク内に配置されており、機能水を生成する複数の機能水生成部材を収容する収容ケースと、上記貯水タンクより下方に配置されており、複数の上記機能水生成部材で生成された上記機能水をミスト化して上記収容槽内に向けて噴霧する噴霧器と、上記貯水タンク内で生成された上記機能水を上記噴霧器に向けて流す給水管と、を備え、上記収容ケースは、底面部と、上記底面部の外周から立ち上がった側面部と、を有しており、上記底面部は、上記機能水生成部材を通さない一方、水道水または機能水を通すための複数の孔部を含むメッシュ構造を有する。
【０００９】
上記構成では、給水部によって貯水タンク内に水道水を溜められる。貯水タンク内には、収容ケースに収容された複数の機能水生成部材が配置されている。収容ケースの底面部は、メッシュ構造を有する。そのため、収容ケース内に複数の機能水生成部材を収容しながら、収容ケースの外側から内側に向けて或いは内側から外側に向けて通水が可能である。このように底面部が通水性を有することから、上記ランドリー機器では、収容ケース内の複数の機能水生成部材によって機能水を生成可能であるとともに、生成された機能水を、収容ケース外に流出可能である。上記ランドリー機器は、上記噴霧器と上記給水管を有するため、収容ケース内の複数の機能水生成部材で生成された機能水は、上記給水管を通って、貯水タンクの下方に配置された噴霧器に流れ、噴霧器によってミスト化された後、処理対象物に噴霧される。その結果、処理対象物に対して、除菌、抗菌、消臭などの機能水が有する機能に応じた処理が施される。
【００１０】
収容ケースでは、底面部が、収容ケースの内側と外側の間で水道水または機能水を通すためのメッシュ構造を有する。そのため、仮に、底面部が有するメッシュ構造に、表面張力によって機能水が保持されても、保持される機能水の量を、例えばメッシュ状の袋のように袋全体に形成された全ての孔部に保持される機能水の量より少なくできる。その結果、噴霧器を停止させた場合に給水管に溜まる機能水の量も少なくなるので、噴霧器からの機能水の漏出を防止できる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許