特許ウォッチ

公開番号2025163707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067156
出願日2024-04-18
発明の名称洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 39/10 20060101AFI20251023BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】排水路に設けられたフィルタユニットを、洗浄剤を用いて容易に洗浄でき得る洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯乾燥機1において、制御部は、フィルタユニット300を洗浄可能なフィルタ洗浄運転において、フィルタ収容部310内に洗浄剤が掛けられ、洗浄剤が掛けられたフィルタ収容部310内に排水フィルタ320が収容されるのを待つ待機工程と、給水装置50を動作させることにより、排水フィルタ320が収容されたフィルタ収容部310内に水を供給するとともに、排水バルブ43を開放することにより、フィルタ収容部310内からの洗浄剤を含む水を、排水路40aを通じて排出させ、フィルタ収容部310内をすすぐすすぎ工程と、を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に配置され、水が溜められる外槽と、
前記外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽と、
前記外槽内に水を供給する給水装置と、
前記外槽内から排出された水が流れる排水路と、
前記排水路に設けられた排水バルブと、
前記排水路の一部を構成するフィルタ収容部と、当該フィルタ収容部内に取り出し可能に収容された排水フィルタとを有するフィルタユニットと、
前記フィルタユニットを洗浄可能なフィルタ洗浄運転を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記フィルタ洗浄運転において、
前記フィルタ収容部内に洗浄剤が掛けられ、洗浄剤が掛けられた前記フィルタ収容部内に前記排水フィルタが収容されるのを待つ待機工程と、
前記給水装置を動作させることにより、前記排水フィルタが収容された前記フィルタ収容部内に水を供給するとともに、前記排水バルブを開放することにより、前記フィルタ収容部内からの洗浄剤を含む水を、前記排水路を通じて排出させ、前記フィルタ収容部内をすすぐすすぎ工程と、を実行する、
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記待機工程において、前記排水バルブを開放する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
前記請求項２に記載の洗濯機において、
前記制御部は、
前記待機工程と前記すすぎ工程との間に、所定の放置時間、洗浄剤が掛けられたままの状態で前記フィルタ収容部を放置する放置工程を実行し、
前記放置工程において、前記排水バルブを閉鎖する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項１ないし３の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記排水バルブが閉鎖された状態で前記給水装置を動作させて前記フィルタ収容部内に水を溜めた後、前記排水バルブを開放して前記フィルタ収容部内から排水する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項４に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記フィルタ収容部内に水が溜まることにより前記給水装置を停止させた後、所定の貯水時間が経過するのを待って前記排水バルブを開放する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項４または５に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記排水バルブが閉鎖された状態で前記給水装置を動作させて前記フィルタ収容部内に水を溜めるとき、当該水が前記内槽に接触する前に前記給水装置を停止させる、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項７】
請求項４または５に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記排水バルブを開放した後、前記排水バルブが開放された状態で前記給水装置を動作させて前記フィルタ収容部内に水を供給する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項８】
請求項１ないし３の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記排水バルブが開放された状態で前記給水装置を動作させて前記フィルタ収容部内に水を供給する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項９】
請求項１ないし３の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記フィルタ収容部内に前記排水フィルタが収容されていることを検出する検出部を、さらに備え、
前記制御部は、前記フィルタ収容部内に前記排水フィルタが収容されていない場合、前記待機工程の次の工程に進まない、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項１０】
請求項１ないし３の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記給水装置は、
外部から洗剤が投入される洗剤ケースと、
前記洗剤ケースを経由して前記外槽内へ給水を行う第１給水経路と、
前記洗剤ケースを経由することなく前記外槽内へ給水を行う第２給水経路と、を含み、
前記制御部は、前記すすぎ工程において、前記第２給水経路から前記外槽内に給水を行うことにより、前記フィルタ収容部内に水を供給する、
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯機、たとえば、ドラム式洗濯機において、外槽内から機外へ排水を行う排水路にフィルタユニットが設けられた構成が知られている。フィルタユニットは、排水路の一部を構成するフィルタ収容部と、当該フィルタ収容部に収容された排水フィルタとを含む。フィルタ収容部は、洗濯機の筐体の前面に露出する挿入口を有し、当該挿入口からフィルタ収容部内に排水フィルタが挿入される。挿入口は、開閉可能な扉により覆われる。外槽からの排水に含まれるリント等の異物が、排水フィルタにより捕獲される。
【０００３】
このような洗濯機の一例は、たとえば、特許文献１に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－４１８２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の洗濯機では、使用に伴って、フィルタ収容部の内壁面や排水フィルタに、洗剤や汚れによるバイオフィルムが形成され得る。バイオフィルムが形成されると、これを栄養として黒カビが繁殖しやすくなる。
【０００６】
フィルタ収容部の内壁面や排水フィルタにバイオフィルムや黒カビが発生した場合、ユーザは、塩素系洗剤等のカビ除去効果を有する洗浄剤を用いることにより、バイオフィルムや黒カビを除去することができる。この場合、フィルタ収容部では、排水フィルタが取り外された状態で、挿入口を通じて内壁面に液状や泡状の洗浄剤が掛けられることになる。
【０００７】
しかしながら、排水路には、フィルタ収容部の下流側に排水バルブが設けられており、洗濯運転が行われていないときには、排水バルブが閉じている。このため、フィルタ収容部内を水ですすぐことによりフィルタ収容部内から洗浄剤を流し出すことが難しく、洗浄剤を拭き取る作業が必要となるなど、洗浄剤の除去に手間が掛かってしまう。よって、ユーザは、洗浄剤を用いたフィルタユニットの洗浄を容易に行うことができない。
【０００８】
そこで、本発明は、排水路に設けられたフィルタユニットを、洗浄剤を用いて容易に洗浄でき得る洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、筐体内に配置され、水が溜められる外槽と、前記外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽と、前記外槽内に水を供給する給水装置と、前記外槽内から排出された水が流れる排水路と、前記排水路に設けられた排水バルブと、前記排水路の一部を構成するフィルタ収容部と、当該フィルタ収容部内に取り出し可能に収容された排水フィルタとを有するフィルタユニットと、前記フィルタユニットを洗浄可能なフィルタ洗浄運転を実行する制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記フィルタ洗浄運転において、前記フィルタ収容部内に洗浄剤が掛けられ、洗浄剤が掛けられた前記フィルタ収容部内に前記排水フィルタが収容されるのを待つ待機工程と、前記給水装置を動作させることにより、前記排水フィルタが収容された前記フィルタ収容部内に水を供給するとともに、前記排水バルブを開放することにより、前記フィルタ収容部内からの洗浄剤を含む水を、前記排水路を通じて排出させ、前記フィルタ収容部内をすすぐすすぎ工程と、を実行する。
【００１０】
本態様に係る洗濯機によれば、ユーザがフィルタ収容部に対して排水フィルタを着脱する作業とフィルタ収容部内に洗浄剤を掛ける作業とを行うだけで、洗浄剤と給水装置からの給水とを利用したフィルタユニットの洗浄を行うことができる。これにより、ユーザは、容易にフィルタユニットを洗浄できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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