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公開番号2024156331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070704
出願日2023-04-24
発明の名称ドラム式洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06F 33/47 20200101AFI20241029BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】噛み込みを高精度に検知すると共に、噛み込みを検知した際において、以降の制御を的確に実施すること。
【解決手段】ドラム式洗濯機1は、水槽12と、回転ドラム10と、モータ14と、制御部30と、を備える。そして、制御部30は、脱水工程において、モータ電流検知部40により検知されたモータ14の電流値が所定のモータ電流閾値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、洗濯物の噛み込みが発生していると判定することと、噛み込みが発生している場合において、温度検知部41により検知された温度に応じて、水槽12内に水が供給された状態で回転ドラム10を回転駆動させる噛み込み解消運転の態様を決定することと、決定した態様に応じて回転ドラム10が回転駆動するようにモータ14を制御し、態様に応じた噛み込み解消運転を行うことと、を実行するように構成されている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
水槽と、
前記水槽内に配置され、水平軸又は水平方向に対して傾斜した傾斜軸を中心に回転可能な回転ドラムと、
前記回転ドラムを回転駆動するモータと、
前記モータの駆動電流を検知するモータ電流検知部と、
前記モータを実装する基板の温度を検知する温度検知部と、
前記モータを含む制御対象の構成を制御することにより、脱水工程を含む各工程に係る制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記脱水工程において、前記モータ電流検知部により検知された前記モータの電流値が所定のモータ電流閾値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、洗濯物の噛み込みが発生していると判定することと、
前記噛み込みが発生している場合において、前記温度検知部により検知された温度に応じて、前記水槽内に水が供給された状態で前記回転ドラムを回転駆動させる噛み込み解消運転の態様を決定することと、
決定した前記態様に応じて前記回転ドラムが回転駆動するように前記モータを制御し、前記態様に応じた前記噛み込み解消運転を行うことと、を実行するように構成されている、ドラム式洗濯機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、前記温度検知部により検知された温度が前記温度閾値を下回っている場合と比較して、前記噛み込み解消運転における前記回転ドラムの回転速度が遅くなるように前記態様を決定する、請求項1記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
前記水槽内に水を供給するための給水弁を更に備え、
前記制御部は、
前記温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、前記温度検知部により検知された温度が前記温度閾値を下回っている場合と比較して、前記水槽内に供給される水の水位が高くなるように前記態様を決定し、
決定した前記態様に応じて前記水槽内に水が供給されるように前記給水弁を制御し、前記態様に応じた前記噛み込み解消運転を行う、請求項1又は2記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
前記制御部は、
前記噛み込みが解消していない状況において連続的に実施される前記噛み込み解消運転の実施に応じた値をカウントすることと、
カウントした前記実施に応じた値の累計値が所定の実施回数上限以上となった場合に、停止制御を行うことと、を更に実行するように構成されている、請求項1又は2記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
前記制御部は、
前記温度検知部により検知された温度が前記温度閾値以上である場合において、前記温度検知部により検知された温度が前記温度閾値を下回っている場合と比較して、前記噛み込み解消運転の実施に応じた値として大きな値をカウントする、請求項4記載のドラム式洗濯機。
【請求項6】
前記制御部は、
前記温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、通常のすすぎ工程における前記回転ドラムの回転速度よりも前記噛み込み解消運転における前記回転ドラムの回転速度が遅くなるように前記態様を決定する、請求項2記載のドラム式洗濯機。
【請求項7】
前記制御部は、
前記温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、通常のすすぎ工程における前記水槽内に供給される水の水位よりも前記噛み込み解消運転における前記水槽内に供給される水の水位が高くなるように前記態様を決定する、請求項3記載のドラム式洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、ドラム式洗濯機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ドラム式洗濯機では、例えばドアガラスとドアパッキンとの隙間等において、洗濯物の噛み込みが発生する場合がある。噛み込みが発生した状態で脱水運転が実施されると、脱水回転数が低下し、脱水性能及び乾燥性能が低下する。また、噛み込みが発生した状態で運転が継続されると、ドアパッキンの破れ(削れ)による水漏れが発生したり、モータ等に長時間過電流が流れることにより異常温度上昇が生じ部品故障の原因になることがある。
【0003】
上述した噛み込みを防止するための構成として、水槽の開口部に噛み込み防止部材を設ける構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-68803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような噛み込み防止部材が設けられている構成においても、洗濯物の量や種類、状態によっては、噛み込みが発生する場合があった。このため、噛み込みを検知すると共に、噛み込みを検知した際において、噛み込みの解消等の以降の制御を的確に実施することが求められている。
【0006】
本発明の一態様は上記実情に鑑みてなされたものであり、噛み込みを高精度に検知すると共に、噛み込みを検知した際において、噛み込みの解消等の以降の制御を的確に実施することができるドラム式洗濯機に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るドラム式洗濯機は、水槽と、水槽内に配置され、水平軸又は水平方向に対して傾斜した傾斜軸を中心に回転可能な回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動するモータと、モータの駆動電流を検知するモータ電流検知部と、モータを実装する基板の温度を検知する温度検知部と、モータを含む制御対象の構成を制御することにより、脱水工程を含む各工程に係る制御を行う制御部と、を備える。そして、制御部は、脱水工程において、モータ電流検知部により検知されたモータの電流値が所定のモータ電流閾値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、洗濯物の噛み込みが発生していると判定することと、噛み込みが発生している場合において、温度検知部により検知された温度に応じて、水槽内に水が供給された状態で回転ドラムを回転駆動させる噛み込み解消運転の態様を決定することと、決定した態様に応じて回転ドラムが回転駆動するようにモータを制御し、態様に応じた噛み込み解消運転を行うことと、を実行するように構成されている。
【0008】
本発明の一態様に係るドラム式洗濯機では、脱水工程においてモータの電流値がモータ電流閾値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、洗濯物の噛み込みが発生していると判定される。このように、噛み込み発生時に上昇するモータの電流値に応じて、噛み込みが発生しているか否かが判定されることにより、高精度に噛み込みを検知することができる。また、単にモータの電流値が大きくなっているか否かのみではなく、モータの電流値が大きくなっている状態が所定時間以上継続している場合に噛み込みが発生していると判定されることによって、より高精度に噛み込みを検知することができる。そして、本発明の一態様に係るドラム式洗濯機では、噛み込みが発生している場合において、モータを実装する基板の温度に応じて、水槽内に水が供給された状態で回転ドラムを回転させる噛み込み解消運転の態様が決定され、決定した態様に応じて噛み込み解消運転が行われる。モータを実装する基板の温度は、噛み込みの度合いに応じて高くなる。このため、上記温度に応じて噛み込み解消運転の態様が決定されることにより、噛み込みの度合いに応じて的確な噛み込み解消運転を実施することができる。以上のように、本発明の一態様に係るドラム式洗濯機によれば、噛み込みを高精度に検知すると共に、噛み込みを検知した際において、噛み込みの解消等の以降の制御を的確に実施することができる。
【0009】
制御部は、温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、温度検知部により検知された温度が温度閾値を下回っている場合と比較して、噛み込み解消運転における回転ドラムの回転速度が遅くなるように態様を決定してもよい。検知された温度が高いほど、噛み込みの度合いが高いことが想定される。このような噛み込みの度合いが高い場合に噛み込み解消運転における回転ドラムの回転速度が遅くされることにより、噛み込み解消運転によって洗濯物の損傷等が生じることを抑制することができる。
【0010】
上記ドラム式洗濯機は、水槽内に水を供給するための給水弁を更に備え、制御部は、温度検知部により検知された温度が所定の温度閾値以上である場合において、温度検知部により検知された温度が温度閾値を下回っている場合と比較して、水槽内に供給される水の水位が高くなるように態様を決定し、決定した態様に応じて水槽内に水が供給されるように給水弁を制御し、態様に応じた噛み込み解消運転を行ってもよい。検知された温度が高く噛み込みの度合いが高い場合に噛み込み解消運転時の水位が高くされることにより、噛み込み解消運転によって洗濯物の損傷等が生じることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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