特許ウォッチ

公開番号2025163708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067157
出願日2024-04-18
発明の名称洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 33/42 20200101AFI20251023BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】排水路および排水路が接続される家屋の排水管を、洗浄剤を用いて容易に洗浄でき得る洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯乾燥機1において、外槽20から機外に延びて設置場所に設けられた排水管3に繋がり、外槽20内から排出された水が流れる排水路40aと、排水路40aに設けられた排水バルブ43と、排水路40aにおける排水バルブ43よりも外槽20側に設けられ、筐体10の外部に繋がる挿入口311と、排水路40aおよび排水管3を洗浄可能な排水路洗浄運転を実行する制御部と、を備える。制御部は、排水路洗浄運転において、排水バルブ43を開放し、挿入口311を通じて排水路40a内に洗浄剤が注入されるのを待つ注入工程と、給水装置50を動作させることにより排水路40aへ水を供給し、排水路40a内と排水管3内とに水を流す流水工程と、を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に配置され、水が溜められる外槽と、
前記外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽と、
前記外槽内に水を供給する給水装置と、
前記外槽から機外に延びて設置場所に設けられた排水管に繋がり、前記外槽内から排出された水が流れる排水路と、
前記排水路に設けられた排水バルブと、
前記排水路における前記排水バルブよりも前記外槽側に設けられ、前記筐体の外部に繋がる注入口と、
前記排水路および前記排水管を洗浄可能な排水路洗浄運転を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記排水路洗浄運転において、
前記排水バルブを開放し、前記注入口を通じて前記排水路内に洗浄剤が注入されるのを待つ注入工程と、
前記給水装置を動作させることにより前記排水路へ水を供給し、前記排水路内と前記排水管内とに水を流す流水工程と、を実行する、
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記請求項１に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記注入工程と前記流水工程との間に、所定の放置時間、洗浄剤が掛けられたままの状態で前記排水路および前記排水管を放置する放置工程を実行する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記流水工程において、前記排水バルブが閉じられた状態で前記給水装置を動作させて前記排水バルブよりも上流の前記排水路内に水を溜めた後、前記排水バルブを開放する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項３に記載の洗濯機において、
前記排水バルブの上流において前記排水路の一部を構成し、前記注入口となる挿入口を有するフィルタ収容部と、
前記挿入口を通じて前記フィルタ収容部に収容される排水フィルタと、をさらに備える、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項４に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記流水工程において、前記排水バルブの上流の前記排水路内に水が溜まることにより前記給水装置を停止させた後、所定の貯水時間が経過するのを待って前記排水バルブを開放する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項３ないし５の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記流水工程において、前記排水バルブが閉鎖された状態で前記給水装置を動作させて前記排水バルブよりも上流の前記排水路内に水を溜めるとき、当該水が前記内槽に接触する前に前記給水装置を停止させる、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項７】
請求項１ないし５の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記注入口を開閉可能に塞ぐ閉塞部材を、さらに備える、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項８】
請求項７に記載の洗濯機において、
前記注入口が前記閉塞部材により塞がれていることを検出する検出部を、さらに備え、
前記制御部は、前記注入口が前記閉塞部材により塞がれていない場合、前記注入工程の次の工程に進まない、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項９】
請求項１ないし５の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記給水装置は、
外部から洗剤が投入される洗剤ケースと、
前記洗剤ケースを経由して前記外槽内へ給水を行う第１給水経路と、
前記洗剤ケースを経由することなく前記外槽内へ給水を行う第２給水経路と、を含み、
前記制御部は、前記流水工程において、前記第２給水経路から前記外槽内に給水を行うことにより、前記排水路内に水を供給する、
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯機では、外槽内から機外へ排水を行うための排水路が、筐体の外に延び出して防水パン等の設置場所に備えられた家屋の排水管に接続される。排水路に設けられた排水バルブが開放されると、外槽からの排水が排水路を通って排水管へと流れる。
【０００３】
洗濯機の使用に伴い、排水管では、その内部に、排水に含まれる汚れ、フィルタで捕集できない細かなリント等が堆積し、排水の通り道が狭くなって、排水が流れにくくなり得る。また、排水管の内部には、洗剤カスや汚れによるバイオフィルムが形成され、これを栄養として黒カビが繁殖しやすくなる。このため、排水管は、定期的に洗浄されることが望ましい。
【０００４】
以下の特許文献１には、洗濯機の排水パイプが接続される家屋の排水管を洗浄するための洗浄方法が記載されている。洗濯機では、水槽に接続された排水パイプが、ゴミ取りフィルタが着脱自在に設けられたごみ取り口に接続される。ゴミ取リ口には、排水管へと延びる別の排水パイプが接続され、この排水パイプの途中に止水弁が設けられる。排水管の洗浄が行われる際には、洗濯機に設けられた脱水ボタンを押して、閉じられていた止水弁が開口する。この状態で、ゴミ取りフィルタを取り外してゴミ取り口を開放する。そして、ゴミ取り口から洗浄ノズルが接続されたホースを挿入し、洗浄ノズルを排水管まで到達させる。
【０００５】
この洗浄方法では、洗濯機が設置されると排水管が洗濯機の下に隠れてしまうような場合であっても、洗濯機を設置位置から移動させることなく、排水管を洗浄することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第４１２４８０１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上記特許文献１の洗濯機の排水管の洗浄方法では、洗浄ノズルを有するホースを用意しなければならず、また、洗浄の際には、そのホースを、洗濯機の設置場所の近くにある水道栓に接続する作業が必要となる。このため、ユーザに負担が掛かりやすく、排水管を容易に洗浄することが難しい。
【０００８】
また、排水管と同様、同時に洗濯機の排水パイプ等の排水路にも汚れ等が堆積し得るため、排水路も洗浄できるとよい。
【０００９】
そこで、本発明は、排水路および排水路が接続される家屋の排水管を、洗浄剤を用いて容易に洗浄でき得る洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、筐体内に配置され、水が溜められる外槽と、前記外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽と、前記外槽内に水を供給する給水装置と、前記外槽から機外に延びて設置場所に設けられた排水管に繋がり、前記外槽内から排出された水が流れる排水路と、前記排水路に設けられた排水バルブと、前記排水路における前記排水バルブよりも前記外槽側に設けられ、前記筐体の外部に繋がる注入口と、前記排水路および前記排水管を洗浄可能な排水路洗浄運転を実行する制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記排水路洗浄運転において、前記排水バルブを開放し、前記注入口を通じて前記排水路内に洗浄剤が注入されるのを待つ注入工程と、前記給水装置を動作させることにより前記排水路へ水を供給し、前記排水路内と前記排水管内とに水を流す流水工程と、を実行する。
（【００１１】以降は省略されています）

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