特許ウォッチ

公開番号2025130287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027369
出願日2024-02-27
発明の名称洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 33/37 20200101AFI20250901BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯運転の開始時に洗濯槽内に水が溜められている場合に、その水に洗剤が含まれているときには洗剤が供給されず、その水に洗剤が含まれていないときには洗剤が供給されるようにでき得る洗濯機を提供する。
【解決手段】制御部201は、洗濯運転が開始されたときに、水位検出部206による検出結果に基づき洗濯槽内に水が溜められていると判定した場合、導電率検出部60により洗濯槽内の水の導電率を検出して、当該導電率の検出結果に基づき洗濯槽内の水に洗剤が含まれているか否かの判定を行う。制御部201は洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定した場合、洗い工程において、洗濯槽内に洗剤を供給するための洗剤供給処理として、表示部204に洗剤の投入量に関する表示を行わせ、洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定した場合には、表示部204に洗剤の投入量に関する表示を行わせない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
水が溜められる外槽と、当該外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽とを含む洗濯槽と、
前記洗濯槽内に水を供給する給水装置と、
前記洗濯槽内の水位を検出する水位検出部と、
前記洗濯槽内に溜められた水の導電率を検出する導電率検出部と、
洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を含む洗濯運転を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記洗濯運転が開始されたときに、前記水位検出部による検出結果に基づき前記洗濯槽内に水が溜められているか否かの判定を行い、
前記洗濯槽内に水が溜められていると判定した場合、前記導電率検出部により前記導電率を検出して、前記導電率の検出結果に基づき前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれているか否かの判定を行い、
前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定した場合、前記洗い工程において前記洗濯槽内に洗剤を供給するための洗剤供給処理を行い、
前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定した場合、前記洗い工程において前記洗剤供給処理を行わない、
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
表示部をさらに備え、
前記洗剤供給処理は、前記制御部が前記表示部に洗剤の投入量に関する表示を行わせる処理を含む、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項１に記載の洗濯機において、
洗剤が貯められる洗剤タンクを有し、当該洗剤タンク内の洗剤を前記洗濯槽内に自動投入する洗剤自動投入装置を、さらに備え、
前記洗剤供給処理は、前記制御部が前記洗剤自動投入装置を動作させる処理を含む、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項１に記載の洗濯機において、
表示部と、
洗剤が貯められる洗剤タンクを有し、当該洗剤タンク内の洗剤を前記洗濯槽内に自動投入する洗剤自動投入装置と、
記憶部と、をさらに備え、
前記洗剤自動投入装置による洗剤の自動投入を行うかの設定をオンオフ可能であり、
前記記憶部は、前記洗剤自動投入装置から投入された洗剤を含む水が前記洗濯槽内に溜められていること示す洗剤投入済みの情報を記憶し、
前記制御部は、
前記洗濯運転の開始時に前記洗濯槽内に水が溜められていると判定した場合に、前記自動投入の設定がオンであるときには、
前記記憶部に前記洗剤投入済の情報が記憶されていないことに基づいて前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定した場合に、前記洗い工程において前記洗剤自動投入装置に洗剤の自動投入を行わせ、
前記記憶部に前記洗剤投入済の情報が記憶されていることに基づいて前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定した場合に、前記洗い工程において前記洗剤自動投入装置に洗剤の自動投入を行わせず、
前記洗濯運転の開始時に前記洗濯槽内に水が溜められていると判定した場合に、前記自動投入の設定がオフであるときには、
前記導電率検出部による前記導電率の検出結果に基づいて前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定した場合に、前記洗剤供給処理として、前記表示部に洗剤の投入量に関する表示を行わせ、
前記導電率検出部による前記導電率の検出結果に基づいて前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定した場合に、前記表示部に洗剤の投入量に関する表示を行わせない、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項１ないし４の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記制御部は、
前記導電率検出部により前記洗濯槽内の洗剤が含まれていない水の導電率を、基準導電率として検出し、
前記洗濯運転の開始時に検出された前記導電率と前記基準導電率との間の相違量が閾値よりも大きい場合に、前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項１ないし４の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記洗濯槽内から排水を行う排水部を、さらに備え、
前記制御部は、前記洗濯運転が前記すすぎ工程から開始されたときに、前記洗濯槽内に水が溜められている場合、
前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定すると、前記すすぎ工程において、前記排水部により前記洗濯槽内からの排水を行った後に前記給水装置により前記洗濯槽内に給水し、
前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定すると、前記すすぎ工程において、前記洗濯槽内からの排水を行うことなく前記給水装置により前記洗濯槽内に給水する、
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯機では、洗い工程の途中に停電等により電源がオフされた場合、その後、電源が再度オンされてスタート操作がなされると、洗濯槽内に洗剤が含まれた水が溜められた状態で最初から洗濯運転が開始され得る。この場合、ユーザの手や洗剤自動投入装置により、洗濯槽内に洗剤が投入されてしまうと、過剰な量の洗剤により洗濯運転が行われることになる。
【０００３】
そこで、洗剤の余分な供給を避けるために、運転の開始時に洗い槽（洗濯槽）内に既に水が溜められているときには、洗剤供給装置（洗剤自動投入装置）を作動させずに洗い工程を行うようにした洗濯機が、特許文献１に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭６３－２０９６９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ユーザが、ふろの残り湯などを洗濯槽内に前もって投入した後に洗濯運転を開始した場合、洗濯槽内に水が溜められた状態で洗濯運転が開始され得る。
【０００６】
このような場合に、上記特許文献１の洗濯機では、洗剤が供給されない状態で洗い工程が行われてしまう虞がある。
【０００７】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、洗濯運転の開始時に洗濯槽内に水が溜められている場合に、その水に洗剤が含まれているときには洗剤が供給されず、その水に洗剤が含まれていないときには洗剤が供給されるようにでき得る洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、水が溜められる外槽と、当該外槽内に配置され、洗濯物が収容される内槽とを含む洗濯槽と、前記洗濯槽内に水を供給する給水装置と、前記洗濯槽内の水位を検出する水位検出部と、前記洗濯槽内に溜められた水の導電率を検出する導電率検出部と、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を含む洗濯運転を実行する制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記洗濯運転が開始されたときに、前記水位検出部による検出結果に基づき前記洗濯槽内に水が溜められているか否かの判定を行い、前記洗濯槽内に水が溜められていると判定した場合、前記導電率検出部により前記導電率を検出して、前記導電率の検出結果に基づき前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれているか否かの判定を行い、前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていないと判定した場合、前記洗い工程において前記洗濯槽内に洗剤を供給するための洗剤供給処理を行い、前記洗濯槽内の水に洗剤が含まれていると判定した場合、前記洗い工程において前記洗剤供給処理を行わない。
【０００９】
本態様に係る洗濯機によれば、洗濯運転の開始時に洗濯槽内に水が溜められている場合に、その水に洗剤が含まれているときには洗剤が供給されず、その水に洗剤が含まれていないときには洗剤が供給されるようにできる。
【００１０】
本態様に係る洗濯機において、表示部をさらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記洗剤供給処理は、前記制御部が前記表示部に洗剤の投入量に関する表示を行わせる処理を含み得る。
（【００１１】以降は省略されています）

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