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公開番号
2025091269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206446
出願日
2023-12-06
発明の名称
洗濯機
出願人
青島海爾洗衣机有限公司
,
QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
,
アクア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
D06F
39/10 20060101AFI20250611BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】異物に触れることなく異物の除去作業を行うことが可能であり、かつ、フィルタユニットのメンテナンス作業を簡便かつ確実かつ行うことができる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機1は、洗濯・脱水槽4の側壁部4aの内面側に着脱可能に取り付けられた糸くずフィルタユニット8を備える。糸くずフィルタユニット8は、背面部21から洗濯水を流入させる背面ユニット20と、背面ユニット20の前面側に取り付けられ、洗濯水を通過させるろ過面を有する前面カバー10とを備える。背面ユニット20は、背面開口32と、背面開口32の近傍に形成され異物を収容可能な異物収容部Aとを含む本体部30と、本体部30に対してスライド可能に取り付けられ、スライド動作に伴って異物収容部A内の異物を掻き出す矩形突片43及び幅広突片44を含む掻き出し部材40とを有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
筐体内に配置された外槽と、
前記外槽内において回転可能に設けられた洗濯・脱水槽と、
前記洗濯・脱水槽の側壁部の内面側に着脱可能に取り付けられた糸くずフィルタユニットと、を備え、
前記糸くずフィルタユニットは、
前記側壁部に対面する背面部から洗濯水を流入させる背面ユニットと、
前記背面ユニットの前面側に取り付けられ、洗濯水を通過させるろ過面を有する前面カバーと、を備え、
前記背面ユニットは、
前記洗濯水を流入させる背面開口と、前記背面開口の近傍に形成され前記洗濯水に含まれる異物を収容可能な異物収容部と、を含む本体部と、
前記本体部に対してスライド可能に取り付けられ、スライド動作に伴って前記異物収容部内の前記異物を掻き出す少なくとも1つの突片を含む掻き出し部材と、を有する、
洗濯機。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記本体部は、短辺と長辺とを有する矩形状であり、長辺方向の一端に配置された回動軸線の周りで前記前面カバーに対して回動可能であり、
前記掻き出し部材は、前記本体部に対して前記長辺方向にスライド可能である、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記掻き出し部材は、前記長辺方向の他端に形成された摘み部を含み、
前記摘み部の近傍には、前記背面ユニットを前記前面カバーに係合させるための係合部が設けられている、請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記掻き出し部材は、前記本体部が前記前面カバーに対して回動し開かれているか、又は前記本体部が前記前面カバーに重なり合って閉じているかに関わらず、前記本体部に対して常にスライド可能である、請求項2又は3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記異物収容部は、前記背面開口の一対の側縁に隣接してスライド方向に延びる一対の細溝部と、前記背面開口の前記スライド方向における端縁に隣接する幅広部と、を含む、請求項1~3の何れか一項に記載の洗濯機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯・脱水槽の内側面に糸くずフィルタユニットが設けられた洗濯機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、脱水槽の側壁部に設けられ、洗濯水に含まれる糸くず等の異物(リント類とも呼ばれる)を捕集するフィルタユニットが知られている(特許文献1,2参照)。特許文献1に記載されたフィルタユニットでは、フィルタとケースとが、回動軸を介して連結されている。使用者は、フィルタとケースの何れか一方を回動させてユニットの内面側を露出させ、捕獲された異物の除去等のメンテナンス作業を行う。また特許文献2に記載されたフィルタユニットは、ろ過部材を有する前カバーと、前カバーに着脱可能に取り付けられた後カバーとを備えている。前カバーの端部には掻き取り部が設けられている。使用者は、前カバーを後カバーから取り外し、掻き取り部を用いて後カバーの前面側に固着したリント類を引き剥がす清掃作業を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-190605号公報
特開2021-164537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載のフィルタユニットでは、使用者の手が異物に触れることもあり、作業の清潔さの観点で改善の余地がある。特許文献2に記載のフィルタユニットでは、使用者は、前カバーの掻き取り部を用いて清掃作業を行うことができる。しかし、前カバーの取り外しが必要であり、作業後には使用者が元通りにユニットを組立てる必要がある。また使用者が掻き取りの部位や方向等を間違える可能性もあり、清掃作業を確実に行えないおそれがある。
【0005】
本発明は、異物に触れることなく異物の除去作業を行うことが可能であり、かつ、フィルタユニットのメンテナンス作業を簡便かつ確実かつ行うことができる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本開示の一態様に係る洗濯機は、筐体内に配置された外槽と、外槽内において回転可能に設けられた洗濯・脱水槽と、洗濯・脱水槽の側壁部の内面側に着脱可能に取り付けられた糸くずフィルタユニットと、を備える。糸くずフィルタユニットは、側壁部に対面する背面部から洗濯水を流入させる背面ユニットと、背面ユニットの前面側に取り付けられ、洗濯水を通過させるろ過面を有する前面カバーと、を備える。背面ユニットは、洗濯水を流入させる背面開口と、背面開口の近傍に形成され洗濯水に含まれる異物を収容可能な異物収容部と、を含む本体部と、本体部に対してスライド可能に取り付けられ、スライド動作に伴って異物収容部内の異物を掻き出す少なくとも1つの突片を含む掻き出し部材と、を有する。
【0007】
[1]の洗濯機によれば、糸くずフィルタユニットが洗濯・脱水槽の側壁部に取り付けられた状態で、洗濯機の運転中、洗濯水が背面ユニットの背面部から流入する。洗濯水は前面カバーのろ過面を通過する。ろ過面に捕捉された糸くず等の異物は、前面カバーと背面ユニットの間に残留する。洗濯機の脱水工程において、異物は、遠心力により背面ユニットの本体部に寄せられ、異物収容部に収容される。使用者は、糸くずフィルタユニットのメンテナンス作業を行う際、糸くずフィルタユニットを洗濯・脱水槽から取り外す。そして掻き出し部材を本体部から引き出すことで、スライド動作に伴って突片が異物を掻き出す。このように、使用者は、スライド可能な掻き出し部材を引き出すだけで異物を掻き出すことができ、異物に触れることなく異物の除去作業を行うことができる。また、前面カバー、本体部及び掻き出し部材を互いにばらばらにすることなくこれらが組み立てられた状態で、異物の掻き出し作業が可能である。異物の排出後(及び他の清掃作業後)には掻き出し部材を押し込んで本体部にセットすればよい。よって、ユニットの構成部品の取り外し・組み立てが不要であり、糸くずフィルタユニットのメンテナンス作業を簡便かつ確実かつ行うことができる。
【0008】
[2]上記[1]の洗濯機において、本体部は、短辺と長辺とを有する矩形状であり、長辺方向の一端に配置された回動軸線の周りで前面カバーに対して回動可能であり、掻き出し部材は、本体部に対して長辺方向にスライド可能であってもよい。この構成によれば、使用者は、背面ユニットを前面カバーに対して回動させて(これは相対的な回動動作であってよい)背面ユニットを開いた状態で、掻き出し部材によって引き掻き出された異物を落下させる等により背面ユニットから排出させ、容易に廃棄できる。
【0009】
[3]上記[2]の洗濯機において、掻き出し部材は、長辺方向の他端に形成された摘み部を含み、摘み部の近傍には、背面ユニットを前面カバーに係合させるための係合部が設けられていてもよい。この構成によれば、摘み部を摘んで操作することによる周辺の部材の僅かな変形又は動きを係合部に容易に作用させることができる。よって、通常時は背面ユニットを前面カバーに係合させて固定し、メンテナンス作業時には、背面ユニットを容易に開くことができる。
【0010】
[4]上記[2]又は[3]の洗濯機において、掻き出し部材は、本体部が前面カバーに対して回動し開かれているか、又は本体部が前面カバーに重なり合って閉じているかに関わらず、本体部に対して常にスライド可能であってもよい。この構成によれば、使用者の使い方の好みや異物の量、又はメンテナンス作業の内容等に応じて、本体部(すなわち背面ユニット)を開いた状態で掻き出し部材を引き出すか、又は本体部(すなわち背面ユニット)を閉じた状態で掻き出し部材を引き出すかを選択できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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