特許ウォッチ

公開番号2025136202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034484
出願日2024-03-07
発明の名称洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 33/34 20200101AFI20250911BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】風呂水ポンプの過度の温度上昇を招きにくく、且つ、風呂水の利用による節水効果を維持できやすい洗濯機を提供する。
【解決手段】全自動洗濯機1は、外槽20内に配置された洗濯脱水槽22と、洗濯脱水槽22の底部に配置されたパルセータ24と、洗濯脱水槽22およびパルセータ24を駆動する駆動部30と、外槽20内に風呂水を供給する風呂水ポンプ52と、制御部と、を備える。制御部は、洗い工程において、風呂水ポンプ52を動作させて設定水位まで外槽20内に風呂水を供給する場合に、外槽20内の水位が設定水位に到達する前に制限時間が経過すると、風呂水ポンプ52を停止させ、風呂水ポンプ52を停止させてから休止時間が経過した後、風呂水ポンプ52を、外槽20内の水位が設定水位に到達するかまたは追加時間が経過するまで動作させ、風呂水ポンプ52が休止時間、休止している間、駆動部30によりパルセータ24を駆動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
外槽内に回転可能に配置された洗濯脱水槽と、
前記洗濯脱水槽の底部に回転可能に配置されたパルセータと、
前記洗濯脱水槽および前記パルセータを駆動する駆動部と、
前記外槽内に風呂水を供給する風呂水ポンプと、
前記外槽内の水位を検出する水位検出部と、
前記駆動部および前記風呂水ポンプを制御する制御部と、を備え、
前記風呂水ポンプの動作を温度上昇により制限するための制限時間が設定され、
前記制御部は、洗い工程において、前記風呂水ポンプを動作させて設定水位まで前記外槽内に風呂水を供給する場合に、
前記外槽内の水位が前記設定水位に到達する前に前記制限時間が経過すると、前記風呂水ポンプを停止させ、
前記風呂水ポンプを停止させてから休止時間が経過した後、前記風呂水ポンプを、前記外槽内の水位が前記設定水位に到達するかまたは追加時間が経過するまで動作させ、
前記風呂水ポンプが前記休止時間、休止している間、前記駆動部により前記パルセータを駆動する、
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記制御部は、前記休止時間の前記風呂水ポンプの休止が行われた場合に、前記設定水位の到達後に前記パルセータが動作する洗い時間を短縮する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記休止時間および前記追加時間は、前記追加時間が経過したときの前記風呂水ポンプの温度が、前記制限時間が経過したときの前記風呂水ポンプの温度よりも高くならないように設定される、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項１ないし３の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記洗濯脱水槽内の洗濯物の負荷量を検出する負荷量検出部を、さらに備え、
前記制御部は、前記負荷量が多いほど、前記設定水位を高くするとともに、前記休止時間および前記追加時間を長くする、
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯槽内に風呂水を供給する風呂水ポンプを備える洗濯機では、風呂水ポンプに接続された吸水ホースが長かったり、吸水ホースの先端部等に設けられたフィルタが詰まったりしている場合、吸水効率が悪くなることにより、給水時に風呂水ポンプの動作が過度に長く続き、過度の温度上昇による寿命低下を招いてしまう虞がある。
【０００３】
以下の特許文献１には、吸水ポンプ（風呂水ポンプ）の寿命を延ばすことができるよう、吸水ポンプの作動が積算で所定時間行われたときに、洗濯槽内への給水を、給水弁による水道水の供給に切り替えるようにした洗濯機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１０－５７６８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の洗濯機では、吸水ポンプの過度の温度上昇は招きにくいものの、水道水による給水に切り替わることで、風呂水を利用することによる節水効果が低くなることが懸念される。
【０００６】
本発明は、風呂水ポンプの過度の温度上昇を招きにくく、且つ、風呂水の利用による節水効果を維持できやすい洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、外槽内に回転可能に配置された洗濯脱水槽と、前記洗濯脱水槽の底部に回転可能に配置されたパルセータと、前記洗濯脱水槽および前記パルセータを駆動する駆動部と、前記外槽内に風呂水を供給する風呂水ポンプと、前記外槽内の水位を検出する水位検出部と、前記駆動部および前記風呂水ポンプを制御する制御部と、を備える。ここで、前記風呂水ポンプの動作を温度上昇により制限するための制限時間が設定される。前記制御部は、洗い工程において、前記風呂水ポンプを動作させて設定水位まで前記外槽内に風呂水を供給する場合に、前記外槽内の水位が前記設定水位に到達する前に前記制限時間が経過すると、前記風呂水ポンプを停止させ、前記風呂水ポンプを停止させてから休止時間が経過した後、前記風呂水ポンプを、前記外槽内の水位が前記設定水位に到達するかまたは追加時間が経過するまで動作させ、前記風呂水ポンプが前記休止時間、休止している間、前記駆動部により前記パルセータを駆動する。
【０００８】
なお、前記制御部は、前記休止時間の間だけ前記パルセータを駆動してもよいし、前記休止時間が経過した後も前記パルセータを継続して駆動してもよい。
【０００９】
本態様に係る洗濯機によれば、風呂水ポンプによる設定水位までの風呂水の供給が制限時間の経過までに完了しなくても、風呂水ポンプが休止してその温度が低下した後に、再度、風呂水の供給が行われるので、外槽内に設定水位まで風呂水が溜められやすくなる。よって、風呂水ポンプの過度の温度上昇を招きにくくしつつ風呂水の利用による節水効果を維持することができやすくなる。しかも、風呂水ポンプを休止させている間、洗濯物を洗うことができるので、休止時間を無駄にしないようにできる。
【００１０】
本態様に係る洗濯機において、前記制御部は、前記休止時間の前記風呂水ポンプの休止が行われた場合に、前記設定水位の到達後に前記パルセータが動作する洗い時間を短縮するような構成とされ得る。
（【００１１】以降は省略されています）

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