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公開番号
2025079144
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191627
出願日
2023-11-09
発明の名称
ドラム式洗濯機
出願人
青島海爾洗衣机有限公司
,
QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
,
アクア株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D06F
33/34 20200101AFI20250514BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】比較的大きい回転数でドラムが回転駆動されている場合でも、外槽内にあらかじめ設定された設定水量の水を給水することを可能とするドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機は、外槽とドラムと、外槽内の水位を検出する水位センサと、水位センサにより外槽内の水位に相当する出力が適正に出力される安定領域にある所定水位を記憶する記憶手段と、外槽内に給水される給水量を制御する制御手段とを有し、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力以上となる規定回転数でドラムを回転させながら、所定水位よりも多い設定水位の水を外槽内に給水する場合において、制御手段は、給水開始時から、水位センサの出力が所定水位に到達したことが検知されるまでの所要時間を測定し、その所要時間と所定水位に基づき単位時間あたりの給水量を算出し、設定水位を単位時間あたりの給水量で除算して算出される給水時間が経過するまで給水を継続する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
水を貯める外槽の内部において回転可能に収容されるドラムと、
前記外槽内に供給された水から作用する水圧に基づいて前記外槽内の水位を検出する水位センサと、
前記水位センサにより前記外槽内の水位に相当する出力が適正に出力される安定領域にある所定水位を記憶する記憶手段と、
前記外槽内に給水される給水量を制御する制御手段とを有し、
前記ドラム内に収容される洗濯物に作用する遠心力が当該洗濯物に作用する重力以上となる規定回転数で前記ドラムを回転させながら、前記所定水位よりも多い水量に設定された設定水位の水を前記外槽内に給水する場合において、
前記制御手段は、前記外槽内への給水を開始した時から、前記水位センサの出力に基づいて前記外槽内の水位が前記所定水位に到達したことが検知されるまでの所要時間を測定し、その所要時間と前記所定水位に基づいて単位時間あたりの給水量を算出して、前記設定水位を前記単位時間あたりの給水量で除算して算出される給水時間が経過するまで前記外槽内への給水を継続することを特徴とするドラム式洗濯機。
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【請求項2】
前記制御手段は、前記外槽内への給水が行われる度に、前記水位センサの出力に基づいて前記外槽内の水位が前記所定水位に到達したことが検知されるまでの所要時間を測定し、その所要時間と前記所定水位に基づいて単位時間あたりの給水量を算出して、前記設定水位を前記単位時間あたりの給水量で除算して給水時間を算出することを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
布団を洗濯する際に使用される布団洗浄コースを選択可能であり、
前記制御手段は、前記布団洗浄コースが選択された場合に、前記水位センサの出力に基づいて前記外槽内の水位が前記所定水位に到達したことが検知されるまでの所要時間を測定し、その所要時間と前記所定水位に基づいて単位時間あたりの給水量を算出して、前記設定水位を前記単位時間あたりの給水量で除算して給水時間を算出することを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
前記所定水位は、前記水位センサにより前記外槽内の水位に相当する出力が適正に出力される安定領域にある水位の上限である限界水位に設定されることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
前記ドラム内に洗剤を投入する洗剤投入装置を有し、
前記制御手段は、前記水位センサの出力に基づいて前記外槽内の水位が前記所定水位に到達したことが検知された後で洗剤が投入されるように、前記洗剤投入装置を制御することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のドラム式洗濯機。
【請求項6】
前記所定水位は、前記規定回転数に応じて異なる値が設定されることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のドラム式洗濯機。
【請求項7】
前記洗濯物は、布団であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のドラム式洗濯機。
【請求項8】
前記洗濯物は、敷布団であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のドラム式洗濯機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコインランドリ店舗に設置されるドラム式洗濯機に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、衣類などの洗濯物の洗濯を行うドラム式洗濯機(洗濯乾燥機)として、筐体と、筐体内に配置された外槽(水槽)及びドラム(回転槽)と、外槽に接続された給水路及び排水路とを有するものがある(例えば特許文献1参照)。そのドラム式洗濯機には、外槽内の水位を検出する水位センサ(水位検出部)として、ダイヤフラムを内蔵する圧電式センサを有している。水位センサは、外槽内での水位の変化に伴って変動する水圧をダイヤフラムによって測定することによって外槽内の水位を検出して、外槽内に給水された水位に相当する出力を出力する
【0003】
従来のドラム式洗濯機において、外槽内に給水する場合、外槽内への給水を開始し、水位センサにより外槽内の水位があらかじめ設定された設定水位になったことが検出されると、外槽内への給水が停止される。また、外槽内の水を排水する場合、外槽内の排水を開始し、水位センサにより外槽内の水位が0になったことが検出されると、外槽内からの排水が停止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-104227
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、例えばコインランドリ店舗に設置されたドラム式洗濯機において、衣類などの洗濯物の他に、敷布団などの布団の洗濯が行われる場合がある。布団を洗濯する場合に、衣類を洗濯する場合と同様の比較的小さい回転数でドラムを回転駆動させると、布団が型崩れしてしまう。そのため、布団の型崩れを防止するために、布団がドラムの内周面に貼りついた状態が維持されるような比較的大きい回転数でドラムが回転駆動させながら、給水した後で洗濯が行われるのが一般的である。
【0006】
ここで、比較的小さい回転数でドラムが回転駆動される状態で外槽内への給水が行われる場合と、比較的大きい回転数でドラムが回転駆動される状態で外槽内への給水が行われる場合において、水位センサの出力がどのように変化するかについて、図7を参照して説明する。
【0007】
まず、ドラムの回転数が比較的小さい回転数で回転している状態で外槽内へ給水を行った場合、給水開始から時間が経過して外槽内の水位がしだいに増加すると、図7(a)に示すように、水位センサの出力は、外槽内の水位と比例するように変化する。そのとき、水位センサの出力は、外槽内への給水が開始された後、常に、外槽内の水位を適正に示している。このように、衣類を洗うような低速回転では、水量にかかわらず、水位センサに正圧が作用して、水位センサが外槽内の水位を正確に測定することができる。
【0008】
これに対して、ドラムの回転数が比較的大きい回転数で回転している状態で外槽内へ給水を行った場合、給水開始から時間が経過して、外槽内の水位がしだいに増加すると、外槽内の水位が限界水位に到達するまでは、水位センサの出力は、図7(b)に示すように、外槽内の水位とほぼ比例するように変化する。しかしながら、外槽内の水位が限界水位を超えると、ドラムの回転数が高いために外槽内の水流が激しくなり、水位センサに正常な圧力がかからなくなり(水位センサに負圧が作用したりして)、水位センサの出力は、外槽内の水位を示さなくなる。
【0009】
ドラム式洗濯機において、外槽内への給水が行われる際に水位センサにより外槽内の水位を適正に検出することができなくなると、洗濯開始時において外槽内にあらかじめ設定された設定水量の水を適正に給水することができなくなる。
【0010】
このように、水位センサにより外槽内の水位を検出するドラム式洗濯機において、ドラムが大きい回転数で回転しており水圧が不安定となる状態では、水位センサにより正確な水位検出ができないという課題がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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