TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025162000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065059
出願日2024-04-15
発明の名称車両用表示装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H04N 5/645 20060101AFI20251020BHJP(電気通信技術)
要約【課題】回転軸の位置ずれ抑制に好適な表示装置の構成を提供する。
【解決手段】表示ユニット10と、可動反射部材40と、可動反射部材を回転軸53の軸周りに回転させて、虚像の表示位置を変化させる駆動ユニット50と、回転軸が嵌め入れられる溝形状の軸受部54aを有し、かつ、ロアケース70Aに固定される支持部材54と、支持部材に固定され、かつ、軸受部の溝底に向けた弾発力で回転軸を溝底に向けて押し付ける第1弾性部材55と、回転軸の軸方向への変位を規制する第2弾性部材56と、を備え、第2弾性部材は、被嵌合部73に対して回転軸の軸線に直交する嵌合方向で嵌め込む嵌合部56aと、回転軸の軸方向に撓み変形し得る可撓片部56bと、を有し、可撓片部は、撓み変形に伴う突出部53aへの反力で回転軸を規定取付位置に保ち、アッパケース70Cには、嵌合部を係止し、嵌合部を被嵌合部に対する保持状態のままに保つ係止部74を設ける。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
互いに組み付けられたロアケースとアッパケースで内部空間を形成するアウタケースと、
車室内の乗員に虚像として視認させる表示情報を前記アウタケースの中に表示光として出射する表示ユニットと、
前記表示ユニットの表示器から出射された前記表示光を前記アウタケースの中で反射させる1つの反射部材又は複数の反射部材と、
1つの前記反射部材又は複数の前記反射部材の内の1つを可動反射部材とし、前記可動反射部材を回転軸の軸周りに回転させて、虚像の表示位置を変化させる駆動ユニットと、
前記回転軸が嵌め入れられる溝形状の軸受部を有し、かつ、前記ロアケースに固定される支持部材と、
前記支持部材に固定され、かつ、前記軸受部の溝底に向けた弾発力を前記回転軸に作用させて、前記回転軸を前記溝底に向けて押し付ける第1弾性部材と、
前記回転軸の軸方向への変位を規制する第2弾性部材と、
を備え、
前記回転軸は、外周面から突出させた突出部を有し、
前記第2弾性部材は、前記ロアケースの被嵌合部に対して前記回転軸の軸線に直交する嵌合方向で嵌め込んで、前記被嵌合部に保持させる嵌合部と、前記嵌合部側に設けた固定端よりも前記嵌合方向側に自由端が位置する片持ち梁形状で、かつ、前記回転軸の軸方向に撓み変形し得る可撓性を持たせた可撓片部と、を有し、
前記可撓片部は、前記嵌合部が前記被嵌合部に保持され且つ前記回転軸が前記軸受部に対する規定取付位置で嵌め入れられているときに、前記自由端が前記突出部から力を受けて撓み変形し、その撓み変形に伴う反力を前記突出部に作用させて、前記回転軸を前記規定取付位置に保ち、
前記アッパケースには、前記嵌合方向とは逆方向に移動した前記嵌合部を係止することで、前記嵌合部を前記被嵌合部に対する保持状態のままに保つ係止部を設けることを特徴とした車両用表示装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記嵌合部は、前記アッパケースを前記ロアケースに組み付ける際の組付け方向に前記嵌合方向を合わせて、前記ロアケースの前記被嵌合部に嵌め込ませ、
前記係止部は、前記ロアケースと前記アッパケースが組付け完了位置のときに、自身に対して前記嵌合方向に位置している前記嵌合部に対向配置させることを特徴とした請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記突出部は、前記回転軸の外周面から同心の環状に突出させたフランジ部であり、
前記可撓片部の前記自由端側には、前記嵌合方向とは逆方向で前記回転軸が挿入されてくる軸挿入溝を設けることを特徴とした請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記駆動ユニットは、駆動源たるモータと、前記モータの出力で動作する動力伝達機構と、を備え、
前記動力伝達機構は、前記モータの出力トルクを直線的な力に変換する動力変換機構であり、その直線的な力が入力される被入力部を前記可動反射部材側に備え、
前記被入力部は、前記回転軸に対する偏心位置に配置されることを特徴とした請求項1,2又は3に記載の車両用表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両には、車室内の乗員に提供する情報を虚像表示させる車両用表示装置が搭載されている。この車両用表示装置は、所謂ヘッドアップディスプレイ装置であり、被投影部に投影させる表示情報を表示光として出射する表示ユニットと、この表示ユニットの表示器から出射された表示光を反射させて、この表示光を被投影部に投影させる反射部材と、これらを収容する筐体と、を備えている。この車両用表示装置は、反射部材で反射させた表示光を筐体の外の被投影部に投影し、その投影されている表示光に応じた表示情報を乗員に虚像として視認させる。ここで、この車両用表示装置においては、反射部材の回転制御によって虚像の結像位置(表示位置)を変化させる虚像表示位置の調整制御を実施することができる。この種の車両用表示装置については、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-078966号公報
特開2022-103700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用表示装置においては、反射部材の回転軸の位置ずれが反射部材の位置ずれに繋がり、虚像表示位置のずれを引き起こす。例えば、上記特許文献1の車両用表示装置には、回転軸の軸線に対する直交方向への位置ずれを抑えるべく、回転軸が嵌め入れられるV字溝を有する支持部材と、V字溝の溝底に向けた弾発力を回転軸に作用させて、この回転軸を溝底に押し付ける弾性部材と、を備える軸受部品が設けられている。また、上記特許文献2の車両用表示装置には、反射部材の回転軸の軸方向への位置ずれを抑制する弾性部材が設けられている。この車両用表示装置においては、回転軸の位置ずれを抑えるために、弾性部材の位置ずれを抑え込む必要があり、この点で改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、回転軸の位置ずれ抑制に好適な車両用表示装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、互いに組み付けられたロアケースとアッパケースで内部空間を形成するアウタケースと、車室内の乗員に虚像として視認させる表示情報を前記アウタケースの中に表示光として出射する表示ユニットと、前記表示ユニットの表示器から出射された前記表示光を前記アウタケースの中で反射させる1つの反射部材又は複数の反射部材と、1つの前記反射部材又は複数の前記反射部材の内の1つを可動反射部材とし、前記可動反射部材を回転軸の軸周りに回転させて、虚像の表示位置を変化させる駆動ユニットと、前記回転軸が嵌め入れられる溝形状の軸受部を有し、かつ、前記ロアケースに固定される支持部材と、前記支持部材に固定され、かつ、前記軸受部の溝底に向けた弾発力を前記回転軸に作用させて、前記回転軸を前記溝底に向けて押し付ける第1弾性部材と、前記回転軸の軸方向への変位を規制する第2弾性部材と、を備え、前記回転軸は、外周面から突出させた突出部を有し、前記第2弾性部材は、前記ロアケースの被嵌合部に対して前記回転軸の軸線に直交する嵌合方向で嵌め込んで、前記被嵌合部に保持させる嵌合部と、前記嵌合部側に設けた固定端よりも前記嵌合方向側に自由端が位置する片持ち梁形状で、かつ、前記回転軸の軸方向に撓み変形し得る可撓性を持たせた可撓片部と、を有し、前記可撓片部は、前記嵌合部が前記被嵌合部に保持され且つ前記回転軸が前記軸受部に対する規定取付位置で嵌め入れられているときに、前記自由端が前記突出部から力を受けて撓み変形し、その撓み変形に伴う反力を前記突出部に作用させて、前記回転軸を前記規定取付位置に保ち、前記アッパケースには、前記嵌合方向とは逆方向に移動した前記嵌合部を係止することで、前記嵌合部を前記被嵌合部に対する保持状態のままに保つ係止部を設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る車両用表示装置は、軸線に対する交差方向への回転軸の位置ずれを第1弾性部材で抑制し、かつ、軸方向への回転軸の位置ずれを第2弾性部材で抑制することができる。そして、本発明に係る車両用表示装置においては、第1弾性部材が支持部材を介してロアケースに固定されているので、この第1弾性部材による回転軸の位置ずれ抑制機能を維持することができる。更に、本発明に係る車両用表示装置においては、アッパケースの係止部で第2弾性部材の嵌合部とロアケースの被嵌合部を嵌合状態(保持状態)のままに保つことができるので、この第2弾性部材による回転軸の位置ずれ抑制機能を維持することができる。従って、本発明に係る車両用表示装置は、回転軸を軸受部に対する規定取付位置に保つことができるので、その回転軸の位置ずれ抑制に好適なものとなっており、これにより、筐体内での可動反射部材の位置ずれを抑止し、虚像表示位置のずれの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の車両用表示装置について示す模式図である。
図2は、実施形態の車両用表示装置を示す斜視図である。
図3は、実施形態の車両用表示装置を示す分解斜視図であって、アウタケースを一部分解した状態を示している。
図4は、アウタケースにおけるロアケース及びロアカバーと表示ユニットの分解斜視図である。
図5は、3つの反射部材をインナケースと共に示す分解斜視図である。
図6は、第2凹面鏡とその関連部品について示す斜視図である。
図7は、第2凹面鏡を示す斜視図である。
図8は、保持部材を示す斜視図である。
図9は、ベゼル部材を示す斜視図である。
図10は、駆動ユニットを示す斜視図である。
図11は、軸受部品を示す斜視図である。
図12は、軸受部品を示す分解斜視図である。
図13は、第2弾性部材付きの軸受部品について説明する斜視図である。
図14は、第2弾性部材付きの軸受部品について説明する斜視図である。
図15は、アッパケースの係止部について説明する斜視図である。
図16は、第1インナケースを表示ユニット及び平面鏡と共に示す分解斜視図である。
図17は、第1インナケースを表示ユニット及び平面鏡と共に別角度から見た分解斜視図である。
図18は、第2インナケースを第1凹面鏡及び第2凹面鏡と共に示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る車両用表示装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る車両用表示装置の実施形態の1つを図1から図18に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
端子
3日前
矢崎総業株式会社
箱状体
23日前
矢崎総業株式会社
箱状体
23日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
17日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
28日前
矢崎総業株式会社
報知装置
10日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
22日前
矢崎総業株式会社
照明装置
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
23日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
23日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
24日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
24日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
24日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
28日前
矢崎総業株式会社
バスバー
14日前
矢崎総業株式会社
照明装置
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
1か月前
矢崎総業株式会社
コネクタ
1か月前
矢崎総業株式会社
照明構造
28日前
矢崎総業株式会社
照明装置
3日前
矢崎総業株式会社
止水部材
28日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
1か月前
矢崎総業株式会社
コネクタ
1か月前
矢崎総業株式会社
照明装置
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
1か月前
矢崎総業株式会社
カバー構造
1日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
23日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
23日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
23日前
矢崎総業株式会社
プロテクタ
28日前
矢崎総業株式会社
ゴムブーツ
28日前
矢崎総業株式会社
フラット導体
23日前
矢崎総業株式会社
電流検出装置
1か月前
矢崎総業株式会社
コネクタ構造
10日前
矢崎総業株式会社
端子付き電線
15日前
続きを見る