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公開番号2025160877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2025020216
出願日2025-02-10
発明の名称コネクタ装置およびその製造方法
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 43/24 20060101AFI20251016BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接続部および複数のケーブルの端部を覆うハウジングを成形することにより、ケーブルの保持強度、または止液性能を高め、かつハウジングの成形不良を抑制する。
【解決手段】コネクタ装置1は、コネクタ部2、コネクタ部2の後端部から伸長したケーブル21~24、および後部ハウジング41を備え、各ケーブル21~24の被覆部の横断面形状は四角形であり、ケーブル21~24の前端部は、ケーブル21~24の全体の横断面内に、ケーブル21~24のうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れることによって形成される空間が存在しないように並列に配列され、後部ハウジング41は、コネクタ部2の後端部からケーブル21~24のそれぞれの被覆部の前端部までの部分を包囲し、かつ当該部分とオーバーモールド成形により一体化している。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
一端側が被接続体に接続される接続部、前記接続部の他端部から伸長した複数のケーブル、およびハウジングを備えたコネクタ装置であって、
前記複数のケーブルはそれぞれ芯部と前記芯部の外周側を覆う被覆部とを有し、
前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の外周面には平面部が形成され、
前記複数のケーブルの一端部は、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部の平面部が互いに接触し、かつ当該複数のケーブル全体の横断面内に、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れることによって形成される空間が存在しないように並列に配列され、
前記ハウジングは、前記接続部の他端部から前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の一端部までの部分を包囲し、かつ当該部分とオーバーモールド成形により一体化していることを特徴とするコネクタ装置。
続きを表示(約 3,500 文字)【請求項2】
前記複数のケーブルのそれぞれの芯部の一端部には被覆部から露出した露出部が形成され、
前記複数のケーブルのそれぞれの芯部の露出部の他端部は前記接続部の他端部から前記接続部外に出ており、
前記ハウジングは、前記接続部の他端部、前記複数のケーブルのそれぞれの芯部の露出部の他端部および前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の一端部を包囲し、かつ前記接続部の他端部、前記複数のケーブルのそれぞれの芯部の露出部の他端部および前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の一端部とオーバーモールド成形により一体化していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
【請求項3】
前記複数のケーブルは4本以上のケーブルを含み、
前記複数のケーブルの伸長方向を前後方向とした場合、前記複数のケーブルは、上下方向に2列以上となり、かつ左右方向の2列以上となるように配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
【請求項4】
前記複数のケーブルは、第1のケーブル、第2のケーブル、第3のケーブル、および第4のケーブルを含み、
前記第1のケーブルの伸長方向を前後方向とした場合、前記第1のケーブルの被覆部の外周面の左部および下部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第2のケーブルの伸長方向を前後方向とした場合、前記第2のケーブルの被覆部の外周面の右部および下部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第3のケーブルの伸長方向を前後方向とした場合、前記第3のケーブルの被覆部の外周面の右部および上部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第4のケーブルの伸長方向を前後方向とした場合、前記第4のケーブルの被覆部の外周面の左部および上部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルは、前記第1のケーブルの被覆部の左部の平面部と前記第2のケーブルの被覆部の右部の平面部とが互いに接触し、前記第2のケーブルの被覆部の下部の平面部と前記第3のケーブルの被覆部の上部の平面部とが互いに接触し、前記第3のケーブルの被覆部の右部の平面部と前記第4のケーブルの被覆部の左部の平面部とが互いに接触し、かつ前記第4のケーブルの被覆部の上部の平面部と前記第1のケーブルの被覆部の下部の平面部とが互いに接触するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
【請求項5】
前記複数のケーブルは、第1のケーブル、第2のケーブル、第3のケーブル、および第4のケーブルを含み、
前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルのそれぞれの被覆部の横断面の外形は四角形であり、
前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルのそれぞれの伸長方向を前後方向とした場合、前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルは、前記第1のケーブルの被覆部の左面と前記第2のケーブルの被覆部の右面とが互いに接触し、前記第2のケーブルの被覆部の下面と前記第3のケーブルの被覆部の上面とが互いに接触し、前記第3のケーブルの被覆部の右面と前記第4のケーブルの被覆部の左面とが互いに接触し、かつ前記第4のケーブルの被覆部の上面と前記第1のケーブルの被覆部の下面とが互いに接触するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
【請求項6】
前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の横断面の外形は4つの内角がそれぞれ90度の四角形であることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
【請求項7】
前記複数のケーブルの一端部は、当該複数のケーブルの全体の横断面の外形が4つの内角がそれぞれ90度である四角形となるように配列されていることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ装置。
【請求項8】
前記複数のケーブルは前記接続部の後端部から後方に伸長し、前記ハウジングは、前記接続部の後端部から前記複数のケーブルのそれぞれの被覆部の前端部までの部分を包囲し、かつ当該部分とオーバーモールド成形により一体化した樹脂成形物であり、
前記複数のケーブルにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの後部は、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部の平面部が互いに接触し、かつ当該複数のケーブル全体の横断面内に、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れることによって形成される空間が存在しないように並列に配列され、
前記複数のケーブルにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの前部は、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互い離れた離間部分が存在するように並列に配列されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
【請求項9】
前記複数のケーブルは4本以上のケーブルを含み、
前記複数のケーブルは、上下方向に2列以上となり、かつ左右方向の2列以上となるように配列され、
前記複数のケーブルにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの後部は、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部の平面部が互いに接触し、かつ当該複数のケーブル全体の横断面内に、当該複数のケーブルのうち互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れることによって形成される空間が存在しないように並列に配列され、
前記複数のケーブルにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの前部は、当該複数のケーブルのうち上下方向に互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れた離間部分が存在するように配列され、または当該複数のケーブルのうち左右方向に互いに隣り合う2本のケーブルのそれぞれの被覆部が互いに離れた離間部分が存在するように配列されていることを特徴とする請求項8に記載のコネクタ装置。
【請求項10】
前記複数のケーブルは、第1のケーブル、第2のケーブル、第3のケーブル、および第4のケーブルを含み、
前記第1のケーブルの被覆部の外周面の左部および下部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第2のケーブルの被覆部の外周面の右部および下部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第3のケーブルの被覆部の外周面の右部および上部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第4のケーブルの被覆部の外周面の左部および上部には平面部がそれぞれ形成され、
前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルのそれぞれにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの後部は、前記第1のケーブルの被覆部の左部の平面部と前記第2のケーブルの被覆部の右部の平面部とが互いに接触し、前記第2のケーブルの被覆部の下部の平面部と前記第3のケーブルの被覆部の上部の平面部とが互いに接触し、前記第3のケーブルの被覆部の右部の平面部と前記第4のケーブルの被覆部の左部の平面部とが互いに接触し、かつ前記第4のケーブルの被覆部の上部の平面部と前記第1のケーブルの被覆部の下部の平面部とが互いに接触するように配置され、
前記第1のケーブル、前記第2のケーブル、前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルのそれぞれにおいて前記ハウジングにより包囲されている部分のうちの前部は、前記第1のケーブルの被覆部の左部の平面部と前記第2のケーブルの被覆部の右部の平面部とが互いに離れ、前記第2のケーブルの被覆部の下部の平面部と前記第3のケーブルの被覆部の上部の平面部とが互いに離れ、前記第3のケーブルの被覆部の右部の平面部と前記第4のケーブルの被覆部の左部の平面部とが互いに離れ、または前記第4のケーブルの被覆部の上部の平面部と前記第1のケーブルの被覆部の下部の平面部とが互いに離れるように配置されていることを特徴とする請求項8に記載のコネクタ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のケーブルと、それら複数のケーブルを被接続体に接続する接続部とを備えたコネクタ装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
複数のケーブルと、それら複数のケーブルを被接続体に接続する接続部とを備えたコネクタ装置は知られている。接続部とは、コネクタ、端子、またはコネクタもしくは端子として機能する部材等である。被接続体とは、接続部と接続可能なコネクタ、接続部と接続可能な端子、またはそのようなコネクタもしくは端子として機能する部材等である。また、複数のケーブルはそれぞれ独立している。また、複数のケーブルの端部のそれぞれは同一の1つの接続部に取り付けられている。
【0003】
各ケーブルは、芯部と、芯部の外周側を覆う被覆部とを有している。芯部の構成はケーブルの種類によって異なる。いくつか例をあげると、単芯ケーブルの場合、芯部は一本の導線(単線または撚線)である。多芯ケーブルの場合、芯部は、それぞれの外周側が絶縁被覆で覆われた複数の導線である。同軸ケーブルの場合、芯部は、導線、導線の外周側を覆う絶縁体、および絶縁体の外周側を覆うシールド導体(例えば編組)である。多芯シールドケーブルの場合、芯部は、それぞれの外周側が絶縁被覆で覆われた複数の導線、およびそれらの導線の外周側を覆うシールド導体である。
【0004】
特開2009-110880号公報(特許文献1)には、複数のケーブルと、それら複数のケーブルを保持するプラグとを備えたケーブル接続装置が記載されている。そのケーブル接続装置は、構造的に見て、上記コネクタ装置に相当するものと考えられる。
【0005】
上記コネクタ装置によれば、複数のケーブルの端部のそれぞれが同一の1つの接続部に取り付けられているので、接続部を被接続体に接続し、または接続部と被接続部との接続を解除することにより、複数のケーブルと、被接続体が取り付けられた基板または電気電子機器との間の電気的な接続または切断を一遍に行うことができる。また、上記コネクタ装置において、複数のケーブルは、それらの端部が1つの接続部に取り付けられているものの、端部以外の部分はそれぞれ独立しており、分離可能である。したがって、複数のケーブルの配索の経路をそれぞれ異ならせることができる。上記コネクタ装置を用いることにより、例えば、それぞれ異なる場所に配置された複数の電気電子機器からの信号を単一の他の電気電子機器に伝送するシステム等を容易に構築することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-110880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記コネクタ装置において、ケーブルの保持強度を高めること、また、コネクタ装置内への液体(例えば水)の浸入を防ぐ性能(止液性能)を高めることが要請されている。そのような要請に応じるべく、接続部、および接続部に取り付けられた複数のケーブルの端部を一括して覆う樹脂製のハウジングをオーバーモールド成形により形成することが検討されている。
【0008】
図28中のコネクタ装置91は、そのようなハウジングが形成された上記コネクタ装置である。すなわち、コネクタ装置91は接続部92および4本のケーブル93~96を備えている。各ケーブル93~96は、一般に広く利用されている周知の単芯ケーブルであり、その横断面形状は円形である。各ケーブル93~96は芯部97および被覆部98を有している。また、接続部92の基端部にはケーブル93~96の芯部97の先端部が取り付けられている。そして、接続部92の基端部からケーブル93~96の被覆部98の先端部までの部分の外周側には、当該部分を覆う樹脂製のハウジング99が成形されている。なお、以下、コネクタ装置91を「比較例としてのコネクタ装置」ということがある。
【0009】
また、図29(A)および29(B)は、コネクタ装置91の製造方法の一例を示している。コネクタ装置91を製造するに当たり、まず、図29(A)に示すように、ケーブル93~96の芯部97の先端部を接続部92の基端部にそれぞれ取り付ける。そして、ケーブル93~96を、上下方向に2列となり、かつ左右方向に2列となるように並列に配列する。次に、図29(B)中の二点鎖線が示すハウジング99を成形するために、接続部92、並びにケーブル93~96の芯部97および被覆部98の先端部を金型内に配置し、その金型内に、溶融した樹脂を注入する。
【0010】
しかしながら、図28に示すコネクタ装置91、または図29(A)および29(B)に示すコネクタ装置91の製造方法には、ハウジング99の成形不良が生じ易いという問題がある。この問題につき、図30(A)および30(B)を用いて具体的に述べる。
(【0011】以降は省略されています)

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