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公開番号2025160602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063230
出願日2024-04-10
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 9/08 20060101AFI20251016BHJP(車両一般)
要約【課題】転がり抵抗の増加を伴うことなく、耐久性の向上を達成できる、タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、ビード8、カーカス10、サイドウォール層6、トレッド4、ベルト12、及びバンド14を備える。カーカス10のカーカスプライ42はプライ本体44と一対の折り返し部46とを備える。折り返し部46の端PFはベルト12の端PEの軸方向内側に位置する。第一法線LDに沿った、カーカス10からタイヤ2の外面2Gまでの厚さDの、第二法線LWに沿った、カーカス10からタイヤ2の外面2Gまでの厚さEに対する比D/Eは1以上2以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)又は下記式(2)で示される関係を満たすロードインデックスLIを有するタイヤであって、
一対のビードと、
一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、
前記カーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォール層と、
前記カーカスの径方向外側に位置し、路面と接するトレッドと、
並列した多数のベルトコードを含むベルトと、
らせん状に巻かれたバンドコードを含むバンドと、
を備え、
前記ベルトが、前記トレッドの径方向内側において前記カーカスに積層され、
前記バンドが、径方向において前記トレッドと前記ベルトとの間に位置し、
前記カーカスが、並列した多数のカーカスコードを含む、1枚のカーカスプライで構成され、
前記カーカスプライがプライ本体と一対の折り返し部とを備え、
前記プライ本体が一対の前記ビードの間を架け渡し、
それぞれの前記折り返し部が、前記プライ本体に連なり、それぞれの前記ビードで軸方向内側から外側に向かって折り返され、
前記折り返し部の端が、前記ベルトの端の軸方向内側に位置し、
前記ベルトの端を通り軸方向にのびる第一仮想線と前記タイヤの外面との交点を通る、前記カーカスの法線が、第一法線であり、
前記タイヤの最大幅位置を通る、前記カーカスの法線が、第二法線であり、
前記第一法線に沿った、前記カーカスから前記タイヤの外面までの厚さDの、前記第二法線に沿った、前記カーカスから前記タイヤの外面までの厚さEに対する比D/Eが1以上2以下である、
タイヤ。
式(1):LIx≦LI≦LIx+4
式(2):LI=LIh
前記式(1)におけるLIx及び前記式(2)におけるLIhは、以下の通りである。
LIx:前記タイヤのタイヤ呼びに含まれる寸法構造特性と同じ寸法構造特性を有する、ETRTO 2019 standard manualで規定されるEXTRA LOAD CAPACITY typeのタイヤのロードインデックス
LIh:前記タイヤのタイヤ呼びに含まれる寸法構造特性と同じ寸法構造特性を有する、ETRTO 2021 standard manualで規定されるHIGH LOAD CAPACITY typeのタイヤのロードインデックス
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記タイヤの赤道面における前記タイヤの厚さTAに対する、前記タイヤの赤道面における前記カーカスの厚さTCaの比TCa/TAが、0.03以上0.1以下であり、
前記第一法線に沿った前記タイヤの厚さT1に対する、前記第一法線に沿った前記カーカスの厚さTChの比TCh/T1が、0.05以上0.35以下であり、
前記第二法線に沿った前記タイヤの厚さT2に対する、前記第二法線に沿った前記カーカスの厚さTCeの比TCe/T2が、0.06以上0.55以下である、
請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記比TCe/T2と前記比TCh/T1との差(TCe/T2-TCh/T1)が、0.0以上0.5以下である、
請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記カーカスコードの外径が0.6mm以上0.8mm以下である、
請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
ビードベースラインからの径方向距離が20mmから30mmまでのゾーンにおける前記サイドウォール層の平均厚さFが、定数B、並びに、前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を290kPaに調整し、前記タイヤに荷重をかけていない、基準状態で得られる、前記タイヤの断面幅SW、及び前記ベルトの幅BWを用いて表される、下記式(3)を満たし、
前記定数Bが、前記タイヤの偏平比RAを用いて表される、下記式(4)を満たす、
請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
式(3):380×(BW/SW-B)

+3.5≦F≦380×(BW/SW-B)

+5.5
式(4):B=0.84×(-0.49×RA/100+1.22)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はタイヤに関する。詳細には、本発明は乗用車に装着されるタイヤに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの質量は転がり抵抗に影響する。環境への影響が考慮され、低い転がり抵抗を有するタイヤが求められている。
タイヤの軽量化のために、カーカスを構成するカーカスプライの枚数を減らす、カーカスプライの折り返し部の長さを短くする等を行うと、タイヤの剛性が低下する。
タイヤには荷重が作用する。走行中のタイヤでは、変形と復元とが繰り返される。タイヤの剛性は耐久性に影響する。耐久性を向上させるために、新たな要素を組み込む等して補強すると、タイヤの質量が増加してしまう。
そこで、タイヤの軽量化を図りながら、耐久性の向上を図ることができる技術を確立するために、様々な検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-286211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、転がり抵抗の増加を伴うことなく、耐久性の向上を達成できる、タイヤの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るタイヤは、下記式(1)又は下記式(2)で示される関係を満たすロードインデックスLIを有するタイヤである。このタイヤは、一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォール層と、前記カーカスの径方向外側に位置し、路面と接するトレッドと、並列した多数のベルトコードを含むベルトと、らせん状に巻かれたバンドコードを含むバンドと、を備える。前記ベルトは、前記トレッドの径方向内側において前記カーカスに積層される。前記バンドは、径方向において前記トレッドと前記ベルトとの間に位置する。前記カーカスは、並列した多数のカーカスコードを含む、1枚のカーカスプライで構成される。前記カーカスプライはプライ本体と一対の折り返し部とを備える。前記プライ本体は一対の前記ビードの間を架け渡す。それぞれの前記折り返し部は、前記プライ本体に連なり、それぞれの前記ビードで軸方向内側から外側に向かって折り返される。前記折り返し部の端は、前記ベルトの端の軸方向内側に位置する。前記ベルトの端を通り軸方向にのびる第一仮想線と前記タイヤの外面との交点を通る、前記カーカスの法線は、第一法線である。前記タイヤの最大幅位置を通る、前記カーカスの法線は、第二法線である。前記第一法線に沿った、前記カーカスから前記タイヤの外面までの厚さDの、前記第二法線に沿った、前記カーカスから前記タイヤの外面までの厚さEに対する比D/Eは1以上2以下である。
式(1):LIx≦LI≦LIx+4
式(2):LI=LIh
前記式(1)におけるLIx及び前記式(2)におけるLIhは、以下の通りである。
LIx:前記タイヤのタイヤ呼びに含まれる寸法構造特性と同じ寸法構造特性を有する、ETRTO 2019 standard manualで規定されるEXTRA LOAD CAPACITY typeのタイヤのロードインデックス
LIh:前記タイヤのタイヤ呼びに含まれる寸法構造特性と同じ寸法構造特性を有する、ETRTO 2021 standard manualで規定されるHIGH LOAD CAPACITY typeのタイヤのロードインデックス
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、転がり抵抗の増加を伴うことなく、耐久性の向上を達成できる、タイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。
図1の赤道面に沿った断面図である。
図1の断面の一部を示す拡大断面図である。
ベルトの構成を説明する概略図である。
図3のLD線に沿った断面図である。
図3のLW線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
【0009】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内部には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0010】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と呼ばれる。
タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を290kPaに調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、基準状態と呼ばれる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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