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公開番号
2025164681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025005342
出願日
2025-01-15
発明の名称
ゴルフボール
出願人
住友ゴム工業株式会社
,
日本ポリエチレン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A63B
37/00 20060101AFI20251023BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約
【課題】反発性を実質的に低下させることなく、耐久性が改善されたゴルフボールを提供する。
【解決手段】
本発明のゴルフボールは、コアと、前記コアの外側に位置する少なくとも一層のカバーとを有するゴルフボールであって、前記少なくとも一層のカバーが、エチレン及び/又は炭素数3~20のα―オレフィンに由来する構造単位(A)と、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基を有するモノマーに由来する構造単位(B)を必須構成単位として含む共重合体(P)中の、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基の少なくとも一部が、周期表1族、2族、又は12族から選ばれる少なくとも1種の金属イオンで中和されているアイオノマー樹脂を1種以上含むカバー用組成物から形成され、前記カバー用組成物の動的粘弾性を特定の条件で測定して得られる0℃での損失弾性率E’’が3.40×10
7
Pa以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コアと、
前記コアの外側に位置する少なくとも一層のカバーとを有するゴルフボールであって、
前記少なくとも一層のカバーが、
エチレン及び/又は炭素数3~20のα―オレフィンに由来する構造単位(A)と、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基を有する構造単位(B)を必須構成単位として含む共重合体(P)中の、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基の少なくとも一部が、周期表1族、2族、又は12族から選ばれる少なくとも1種の金属イオンで中和されているアイオノマー樹脂を1種以上含むカバー用組成物から形成され、
前記カバー用組成物の動的粘弾性を下記条件で測定して得られる0℃での損失弾性率E’’が3.40×10
7
Pa以下であることを特徴とするゴルフボール。
<測定条件>
測定モード:正弦波引張
測定温度範囲:-100℃~100℃
昇温速度:4℃/分
加振周波数:10Hz
測定歪み:0.05%
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記金属イオンが、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及び亜鉛から選択される金属イオン2種以上である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
前記カバー用組成物は、アイオノマー樹脂として、回転式レオメータで測定した複素弾性率の絶対値G*=0.1MPaにおける位相角δが50度から75度であるアイオノマー樹脂を含有する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記カバー用組成物は、アイオノマー樹脂として、回転式レオメータで測定した複素弾性率の絶対値G*=0.1MPaにおける位相角δが50度から75度であり、第一金属イオンで中和されている第一アイオノマー樹脂と、回転式レオメータで測定した複素弾性率の絶対値G*=0.1MPaにおける位相角δが50度から75度であり、第一金属イオンとは異なる第二金属イオンで中和されている第二アイオノマー樹脂とを含有する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項5】
前記第一アイオノマー樹脂の構造単位(B)の含有率は、2.0モル%~20.0モル%であり、中和度が5モル%~95モル%である請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項6】
前記第二アイオノマー樹脂の構造単位(B)の含有率は、2.0モル%~20.0モル%であり、中和度が5モル%~95モル%である請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項7】
前記第一および第二アイオノマー樹脂のメルトフローレイト(190℃、2.16kg荷重)は、100g/10min以下である請求項5または6に記載のゴルフボール。
【請求項8】
前記カバー用組成物が、中和度が50モル%以下の第一アイオノマー樹脂と、中和度が50モル%以下の第二アイオノマー樹脂とを含有する請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項9】
前記カバー用組成物が、中度が50モル%以上の第一アイオノマー樹脂と、中和度が50モル%超の第二アイオノマー樹脂とを含有する請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項10】
前記カバー用組成物が、中和度が50モル%以下の第一アイオノマー樹脂と、中和度が50モル%超の第二アイオノマー樹脂とを含有する請求項4に記載のゴルフボール。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐久性が改善されたゴルフボールに関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールの構造としては、例えば、コアとカバーとを有するツーピースゴルフボール、コアと前記コアを被覆する一層の中間層と、前記中間層を被覆するカバーとを有するスリーピースゴルフボール、コアと前記コアを被覆する少なくとも二以上の中間層と、前記中間層を被覆するカバーとを有するマルチピースゴルフボールが挙げられる。ゴルフボールの各層を構成する材料として、アイオノマー樹脂が使用されている。アイオノマー樹脂は、剛性が高く、ゴルフボールの構成部材として使用すると、飛距離の大きいゴルフボールが得られる。そのため、アイオノマー樹脂は、ゴルフボールの中間層やカバーの材料として広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、(a)E/X/Yコポリマー(ここで、Eはエチレンであり、XはC3~C8のα,βエチレン性不飽和カルボン酸であり、Yはアルキル基が1~8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレートから選択される軟化コモノマーである)を含む熱可塑性組成物であって、a.前記E/X/Yコポリマーは、ASTM D-1238、条件Eにしたがって、190℃で、2160グラムの重量を用いて測定して、10分あたり少なくとも75グラムのメルトインデックスを有し、b.Xは、前記E/X/Yコポリマーの約2~30wt%であり、Yは、前記E/X/Yコポリマーの約17~40wt%であり、かつ、c.Xの少なくとも55%は、1つ以上のアルカリ金属、遷移金属、またはアルカリ土類金属のカチオンによって中和される熱可塑性組成物と、(b)36個よりも少ない炭素原子を有する1つ以上の脂肪族一官能性有機酸またはこれらの塩を、(a)と(b)との合計を基準として約5~50重量%、とから本質的になる溶融加工可能である熱可塑性組成物を含む組成物であって、(a)と(b)との酸全体の80%超が、1つ以上のアルカリ金属、遷移金属、またはアルカリ土類金属のカチオンによって中和されることを特徴とする組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2には、(a)オレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを質量比で100:0~25:75になるように配合したベース樹脂と、(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを質量比で100:0~50:50になるように配合した樹脂成分100質量部に対して、(c)分子量が280~1500の脂肪酸及び/又はその誘導体5~80質量部と、(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1~10質量部とを必須成分として配合してなる混合物であることを特徴とするゴルフボール用材料が開示されている。
【0005】
特許文献3には、コアとコアを被覆してなる2層以上のカバーとを具備するゴルフボールにおいて、第1のカバー層が、(a)非アイオノマー熱可塑性エラストマー、及び(b)イソシアネート化合物(b-1)と、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b-2)との混合物を主成分として形成されたものであり、第2のカバー層が、(c)オレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン-不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物(c-1)、並びにオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物(c-2)から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、(d)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを重量比で100:0~50:50になるように配合した樹脂成分、(e)炭素数が18~80の脂肪酸及び/又はその誘導体、(f)上記(c)成分及び(e)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、(g)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物の混合物を主成分として形成されたものであり、第1のカバー層と第2のカバー層とが隣接していることを特徴とするゴルフボールが開示されている。
【0006】
特許文献4には、(A)成分として、(a-1)オレフィン-不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル三元共重合体、(a-2)オレフィン-不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン-不飽和カルボン酸-不飽和カルボン酸エステル三元共重合体の金属イオン中和物、及び(a-3)熱可塑性エラストマーから選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂成分100質量部に対して、(B)成分として、(b-1)炭素数20~80の脂肪酸及び/又はその誘導体、及び(b-2)中和価60~190mgKOH/gの天然ワックス酸化物及び/又は天然ワックス誘導体から選ばれる少なくとも1種のワックス成分を0.1~10質量部配合してなることを特徴とするゴルフボール用樹脂組成物が開示されている。
【0007】
特許文献5には、(A)(a-1)オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸との二元共重合体、(a-2)オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸との二元共重合体の金属イオン中和物、(a-3)オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸とα,β-不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体、及び、(a-4)オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸とα,β-不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体の金属イオン中和物からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)分子中に、炭化水素鎖、カチオン性部位及びアニオン性部位を有する化合物とを含有するゴルフボール用樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2004-524418号公報
特開2002-219195号公報
特開2004-180725号公報
特開2001-348467号公報
特開2013-78563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
アイオノマー樹脂を用いたゴルフボールは、反発性が高く、飛距離が大きいゴルフボールが得られるが、耐久性が十分とは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、反発性を実質的に低下させることなく、耐久性が改善されたゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールは、コアと、前記コアの外側に位置する少なくとも一層のカバーとを有するゴルフボールであって、前記少なくとも一層のカバーが、エチレン及び/又は炭素数3~20のα―オレフィンに由来する構造単位(A)と、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基を有する構造単位(B)を必須構成単位として含む共重合体(P)中の、カルボキシル基及び/又はジカルボン酸無水物基の少なくとも一部が、周期表1族、2族、又は12族から選ばれる少なくとも1種の金属イオンで中和されているアイオノマー樹脂を1種以上含むカバー用組成物から形成され、前記カバー用組成物の動的粘弾性を下記条件で測定して得られる0℃での損失弾性率E’’が3.40×10
7
Pa以下であることを特徴とする。
<測定条件>
測定モード:正弦波引張
測定温度範囲:-100℃~100℃
昇温速度:4℃/分
加振周波数:10Hz
測定歪み:0.05%
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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