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公開番号
2025160300
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025123089,2023562467
出願日
2025-07-23,2022-04-08
発明の名称
FOLR1結合剤、そのコンジュゲートおよびこれを使用する方法
出願人
ジェンマブ エー/エス
代理人
個人
,
個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20251015BHJP(有機化学)
要約
【課題】がんの治療に使用するための、FOLR1抗体、その抗原結合部分、他の結合剤およびそのFOLR1コンジュゲートを提供する。
【解決手段】重鎖可変(VH)領域および軽鎖可変(VL)領域を含む結合剤であって、前記VH領域が、重鎖可変領域フレームワーク領域に配置された相補性決定領域HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含み、前記VL領域が、軽鎖可変領域フレームワーク領域に配置されたLCDR1、LCDRおよびLCDR3を含み、前記VHおよびVL CDRが、特定の配列からなる群に示されるアミノ酸配列のセットから選択されるアミノ酸配列を有する、結合剤が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
重鎖可変(VH)領域および軽鎖可変(VL)領域を含む結合剤であって、
前記VH領域が、重鎖可変領域フレームワーク領域に配置された相補性決定領域HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含み、前記VL領域が、軽鎖可変領域フレームワーク領域に配置されたLCDR1、LCDRおよびLCDR3を含み、前記VHおよびVL CDRが、
a.それぞれ、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29および配列番号30;ならびに
b.それぞれ、配列番号31、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号34および配列番号35
からなる群に示されるアミノ酸配列のセットから選択されるアミノ酸配列を有する、結合剤。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記VH領域および前記VL領域が、
a.それぞれ、配列番号1および配列番号2;
b.それぞれ、配列番号3および配列番号4;
c.それぞれ、配列番号5および配列番号6;
d.それぞれ、配列番号7および配列番号8;
e.それぞれ、配列番号9および配列番号10;
f.それぞれ、配列番号11および配列番号12;
g.それぞれ、配列番号13および配列番号14;
h.それぞれ、配列番号15および配列番号16;
i.それぞれ、配列番号17および配列番号18;
j.それぞれ、配列番号19および配列番号20;
k.それぞれ、配列番号21および配列番号22;ならびに
l.それぞれ、配列番号23および配列番号24
からなる群に示されるアミノ酸配列セットのペアから選択されるアミノ酸配列を有し、
前記重鎖フレームワーク領域および前記軽鎖フレームワーク領域が、前記フレームワーク領域内の1~8個のアミノ酸の置換、欠失または挿入で場合により修飾されている、請求項1に記載の結合剤。
【請求項3】
前記VH領域および前記VL領域が、
a.それぞれ、配列番号1および配列番号2;
b.それぞれ、配列番号3および配列番号4;
c.それぞれ、配列番号5および配列番号6;
d.それぞれ、配列番号7および配列番号8;
e.それぞれ、配列番号9および配列番号10;
f.それぞれ、配列番号11および配列番号12;
g.それぞれ、配列番号13および配列番号14;
h.それぞれ、配列番号15および配列番号16;
i.それぞれ、配列番号17および配列番号18;
j.それぞれ、配列番号19および配列番号20;
k.それぞれ、配列番号21および配列番号22;ならびに
l.それぞれ、配列番号23および配列番号24
からなる群に示されるアミノ酸配列セットのペアから選択されるアミノ酸配列を有する、請求項1または2に記載の結合剤。
【請求項4】
前記VH領域および前記VL領域が、
a.それぞれ、配列番号3および配列番号4;
b.それぞれ、配列番号7および配列番号8;
c.それぞれ、配列番号9および配列番号10;
d.それぞれ、配列番号11および配列番号12;
e.それぞれ、配列番号15および配列番号16;
f.それぞれ、配列番号17および配列番号18;
g.それぞれ、配列番号19および配列番号20;ならびに
h.それぞれ、配列番号21および配列番号22
からなる群に示されるアミノ酸配列セットのペアから選択されるアミノ酸配列を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の結合剤。
【請求項5】
前記VH領域および前記VL領域が、
a.それぞれ、配列番号3および配列番号4;
b.それぞれ、配列番号7および配列番号8;ならびに
c.それぞれ、配列番号21および配列番号22
からなる群に示されるアミノ酸配列セットのペアから選択されるアミノ酸配列を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の結合剤。
【請求項6】
前記フレームワーク領域がヒトフレームワーク領域である、請求項1に記載の結合剤。
【請求項7】
抗体またはその抗原結合部分である、請求項1から6のいずれか一項に記載の結合剤。
【請求項8】
モノクローナル抗体、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、単一ドメイン抗体、ダイアボディ、二重特異性抗体、または多重特異性抗体である、請求項1から7のいずれか一項に記載の結合剤。
【請求項9】
前記重鎖可変領域が重鎖定常領域をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の結合剤。
【請求項10】
前記重鎖定常領域がIgGアイソタイプのものである、請求項7に記載の結合剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
配列表に関する記載
本出願に関連する配列表は、紙のコピーの代わりにテキスト形式で提供され、本明細書に参照により組み込まれる。配列表を含むテキストファイルの名称は760270_404WO_SEQUENCE_LISTING.txtである。テキストファイルは35.8KBで、2022年4月5日に作成され、EFS-Webを介して電子的に提出されている。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
葉酸受容体アルファまたは葉酸結合タンパク質としても知られる葉酸受容体1(FOLR1)は、細胞の原形質膜上で発現されるN-グリコシル化タンパク質である。FOLR1は、葉酸およびいくつかの還元型葉酸誘導体に対して高い親和性を有する。FOLR1は、細胞の内部への生理学的葉酸塩である5-メチルテトラヒドロ葉酸塩の送達を媒介する。FOLR1は、卵巣がんの大部分、ならびに多くの子宮がん、子宮内膜がん、膵がん、腎臓がん、肺がんおよび乳がんで過剰発現されるが、正常組織でのFOLR1の発現は、腎近位尿細管、肺の肺胞肺細胞、膀胱、精巣、脈絡叢および甲状腺の上皮細胞の頂端膜に制限される(Weitman S Dら、Cancer Res 52:3396~3401(1992);Antony A C、Annu Rev Nutr 16:501~521(1996);Kalli K RらGynecol Oncol 108:619~626(2008))。FOLR1のこの発現パターンは、FOLR1指向性がん治療にとって望ましい標的となる。
【0003】
FOLR1は様々ながん型に存在するが、FOLR1抗体およびFOLR1抗体薬物コンジュゲートを用いた臨床試験は、限られた成功しか収めていない。本発明は、この必要性およびその他の必要性を解決する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Weitman S Dら、Cancer Res 52:3396~3401(1992)
Antony A C、Annu Rev Nutr 16:501~521(1996)
Kalli K RらGynecol Oncol 108:619~626(2008)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書では、FOLR1抗体、その抗原結合部分および他の結合剤、ならびにこのような抗体、抗原結合部分および他の結合剤のコンジュゲートが提供される。がんおよび他の疾患を治療するためにFOLR1抗体、抗原結合部分および他の結合剤ならびにそのコンジュゲートを使用する方法も提供される。本明細書に開示される発明は、FOLR1に特異的に結合し、改善された特性を示す、FOLR1抗体、その抗原結合部分および他の結合剤ならびにそのコンジュゲートに部分的に基づく。FOLR1は、ある特定のがんの治療にとって重要かつ有利な治療標的である。FOLR1抗体、その抗原結合部分、他の結合剤およびそのコンジュゲートは、FOLR1+がんおよび他の疾患の治療におけるこのような抗体、抗原結合部分および関連する結合剤、ならびにそのコンジュゲートの使用に基づく組成物および方法を提供する。
【0006】
一部の実施形態では、重鎖可変(VH)領域および軽鎖可変(VL)領域を含む結合剤であって、VH領域が、重鎖可変領域フレームワーク領域に配置された相補性決定領域HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含み、VL領域が、軽鎖可変領域フレームワーク領域に配置されたLCDR1、LCDRおよびLCDR3を含み、VHおよびVL CDRが、それぞれ、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29および配列番号30;ならびにそれぞれ、配列番号31、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号34および配列番号35からなる群に示されるアミノ酸配列のセットから選択されるアミノ酸配列を有する、結合剤が提供される。一部の実施形態では、VHおよびVL CDRが、それぞれ、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29および配列番号30に示されるアミノ酸配列を有する。一部の実施形態では、フレームワーク領域がヒトフレームワーク領域である。
【0007】
一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号1および配列番号2;それぞれ、配列番号3および配列番号4;それぞれ、配列番号5および配列番号6;それぞれ、配列番号7および配列番号8;それぞれ、配列番号9および配列番号10;それぞれ、配列番号11および配列番号12;それぞれ、配列番号13および配列番号14;それぞれ、配列番号15および配列番号16;それぞれ、配列番号17および配列番号18;それぞれ、配列番号19および配列番号20;それぞれ、配列番号21および配列番号22;ならびにそれぞれ、配列番号23および配列番号24からなる群に示されるアミノ酸配列のペアから選択されるアミノ酸配列を有し、重鎖フレームワーク領域および軽鎖フレームワーク領域が、フレームワーク領域内の1~8個のアミノ酸の置換、欠失または挿入で場合により修飾されている。
【0008】
一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号1および配列番号2;それぞれ、配列番号3および配列番号4;それぞれ、配列番号5および配列番号6;それぞれ、配列番号7および配列番号8;それぞれ、配列番号9および配列番号10;それぞれ、配列番号11および配列番号12;それぞれ、配列番号13および配列番号14;それぞれ、配列番号15および配列番号16;それぞれ、配列番号17および配列番号18;それぞれ、配列番号19および配列番号20;それぞれ、配列番号21および配列番号22;ならびにそれぞれ、配列番号23および配列番号24からなる群に示されるアミノ酸配列のペアから選択されるアミノ酸配列を有する。
【0009】
一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号3および配列番号4;それぞれ、配列番号7および配列番号8;それぞれ、配列番号9および配列番号10;それぞれ、配列番号11および配列番号12;それぞれ、配列番号15および配列番号16;それぞれ、配列番号17および配列番号18;それぞれ、配列番号19および配列番号20;ならびにそれぞれ、配列番号21および配列番号22からなる群に示されるアミノ酸配列のペアから選択されるアミノ酸配列を有する。
【0010】
一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号3および配列番号4;それぞれ、配列番号7および配列番号8;ならびにそれぞれ、配列番号21および配列番号22からなる群に示されるアミノ酸配列のペアから選択されるアミノ酸配列を有する。一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号3および配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する。一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号7および配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する。一部の実施形態では、VH領域およびVL領域が、それぞれ、配列番号21および配列番号22に示されるアミノ酸配列を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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