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公開番号2025160193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025111162,2022517858
出願日2025-06-30,2020-09-23
発明の名称浸透促進剤を含有する脂質ベシクル組成物
出願人ディーディーエス リサーチ インク.
代理人弁理士法人清原国際特許事務所
主分類A61K 47/10 20170101AFI20251015BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】対象の皮膚に化合物を送達する方法を提供する。
【解決手段】1以上の二相性脂質ベシクルの有効量を対象の皮膚に局所的に塗布することを含む、前記対象の皮膚に化合物を送達する方法であって、二相性脂質ベシクルが、(i)前記化合物、および(ii)約10以下の親水性-親油性バランス(HLB)を有する1以上の非イオン性界面活性剤を含む1以上の浸透促進剤を含み、約10以下のHLBを有する前記1以上の非イオン性界面活性剤が、ジエチレングリコールモノオレイルエーテル、ソルビタンモノパルミテート、またはポリオキシエチレン(4)ジラウレートを含む、方法である。
【選択図】図1A-1
特許請求の範囲【請求項1】
a)ベシクル形成脂質を含む脂質二重層を各々含む、脂質ベシクル、
b)二相性脂質ベシクル中に捕捉され、および1以上の界面活性剤によって安定化された、水中油型エマルジョン、
c)脂質二重層および/または水中油型エマルジョンの中に捕捉された、1以上の化合物、
d)脂質二重層および/または水中油型エマルジョンの中に捕捉された、1以上の浸透促進剤を含む、二相性脂質ベシクル組成物であって、ここで、1以上の浸透促進剤は、約10以下の親水性-親油性バランス(HLB)を有する1以上の非イオン性界面活性剤である、二相性脂質ベシクル組成物。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記二相性脂質ベシクル組成物は、化粧品組成物であることを特徴とする、請求項1に記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項3】
前記二相性脂質ベシクル組成物は、医薬組成物であることを特徴とする、請求項1に記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項4】
前記二相性脂質ベシクル組成物は、前記1以上の化合物の局所送達のためのものであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項5】
前記二相性脂質ベシクル組成物は、前記二相性脂質ベシクルの懸濁液を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項6】
前記1以上の浸透促進剤は、前記二相性脂質ベシクルの前記水中油型エマルジョン中に捕捉されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項7】
前記水中油型エマルジョンは、約0.5wt%~約9wt%、約0.5wt%~約8wt%、約0.5wt%~約7wt%、約1wt%~約6wt%、約1wt%~約5wt%、約1wt%~約4wt%、約1wt%~約3wt%、または、約1wt%~約2wt%の、前記1以上の浸透促進剤を含む、請求項6に記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項8】
前記1以上の浸透促進剤は、前記脂質二重層中に捕捉されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項9】
前記脂質二重層は、約10wt%、約9wt%、約8wt%、約7wt%、約6wt%、約5wt%、約4wt%、約3wt%、約2wt%、約1wt%、約0.5wt%、または、約0.1wt%の、1以上の皮膚浸透促進剤を含むことを特徴とする、請求項8に記載の二相性脂質ベシクル組成物。
【請求項10】
前記1以上の浸透促進剤は、前記二相性脂質ベシクルの、前記脂質二重層と前記水中油型エマルジョンとの両方の中に捕捉されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の二相性脂質ベシクル組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、同時係属中の2019年9月23日に提出されたアメリカ合衆国仮特許出願62/904,606号、および2019年9月23日に提出されたアメリカ合衆国仮特許出願62/904,584号の優先権の利益を主張し、これら両方の内容は、引用によってその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
本発明の技術は、全般的に、治療化合物の局所送達のための脂質ベシクル製剤に関連し、ここで脂質ベシクル製剤は、HLBが10以下の1以上の界面活性剤など、1以上の浸透促進剤を含む。
【背景技術】
【0003】
皮膚のバリア特性は、ほとんどの外部物質が身体の中へと浸透することを防ぐ。ほとんどの薬物の特性は、浸透性の好適範囲外にあり、従って、治療上有用であるためには、何らかのタイプの促進剤を必要とする。皮膚のタンパク質送達を制御している主なバリアは、皮膚の最外層、角質層(SC)である。哺乳類の皮膚において、SC(10~20μm厚)は、二重層に組織された架橋ケラチンと細胞間脂質を含む、死んだ角質細胞から成る。SCの下は、生きている上皮(50~100μm)であり、および、より深くは、真皮(1~2mm)であり、真皮は、真皮表皮接合部のすぐ下に、薬物吸収のための豊かな毛細血管床を含有している。皮膚を通る受動的な送達にとって許容される分子のサイズ限界は、一般的に、500Da未満である。この分子量以上の分子が無傷の皮膚から単独で浸透することは、極めて稀である。
【0004】
皮膚の中への、または皮膚を通る薬物拡散を容易にするために、様々な送達アプローチが開発されてきた。皮膚を通る促進された浸透は、物理的方法(例えば、マイクロニードル、熱アブレーション)、電気的方法(例えば、エレクトロポレーション、イオントフォレシス)または、化学的方法(例えば、化学的促進剤)によって達成される場合があった。皮膚を通る薬物浸透を促進するための物理的および電気的な方法の使用は、大小の分子の送達を促進することにある程度の成功を示したが、認められるまでには、まだ大きなハードルがある。タンパク質送達のためにいくつかの非侵入的な送達ビヒクルが、主として脂質ベースで、開発されており、リポソーム、トランスファーソーム、ニオソーム、および固体脂質ナノ粒子などがある。しかし、他の侵略的な技術と比較して、これらの送達システムは、様々な皮膚層の中へ限られた量のタンパク質しか送達することができなかった。
【0005】
米国特許第5,853,755号と米国特許第5,993,851号は、二相性脂質ベシクル組成物およびそれらの調製の方法を記載する。米国特許第5,993,852号は、免疫抗原の経皮投与のための二相性脂質ベシクル組成物を記載する。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、
a)ベシクル形成脂質を含む脂質二重層を各々含む、脂質ベシクル、
b)二相性脂質ベシクル中に捕捉され、1以上の界面活性剤によって安定化された、水中油型エマルジョン、
c)脂質二重層および/または水中油型エマルジョンの中に捕捉された、1以上の化合物、および、
d)脂質二重層および/または水中油型エマルジョンの中に捕捉された、1以上の浸透促進剤を含み、ここで、1以上の浸透促進剤は、親水性‐親油性バランス(HLB)が約10以下の、1以上の非イオン性界面活性剤である、二相性脂質ベシクル組成物を含む。
【0007】
本出願は、また、
a)ベシクル形成脂質を含む脂質二重層を含む、脂質ベシクル、
b)二相性脂質ベシクル中に捕捉され、および1以上のポリカチオン性界面活性剤を含む、水中油型エマルジョン、および、
c)脂質二重層および/または水中油型エマルジョンの中に捕捉された、1以上の化合物を含む、二相性脂質ベシクル組成物を含む。
【0008】
本出願は、また、本開示の二相性脂質ベシクルを調製する方法をさらに含み、該方法は、
a)水中油型エマルジョンの油性成分を水中油型エマルジョンの水性成分と混合することによって1以上の界面活性剤を含む水中油型エマルジョンを調製する工程であって、ここで、水中油型エマルジョンの油性成分および/または水性成分は、1以上の界面活性剤を含む、工程、
b)ベシクル形成脂質を水以外の許容可能な溶媒中に可溶化する工程、
c)1以上の化合物と1以上の浸透促進剤とを工程a)の油性成分および/または水性成分、および/または、工程b)の可溶化されたベシクル形成脂質に添加する工程、
d)可溶化されたベシクル形成脂質に水中油型エマルジョンを添加する工程、および、 e)脂質形成ベシクルを含む脂質二重層と二相性脂質ベシクル中に捕捉された水中油型エマルジョンとを含む二相性脂質ベシクルを形成するのに効果的な混合条件下で、水中油型エマルジョンと可溶化されたベシクル形成脂質とを混合する工程を含む。
【0009】
本出願はまた、本開示の二相性脂質ベシクル組成物を皮膚または粘膜に局所的に投与することによって、1以上の化合物を対象に送達する方法をさらに含む。
【0010】
本出願はまた、本開示の二相性脂質ベシクル組成物の有効量を、それを必要とする対象の皮膚または粘膜に投与する工程を含む、1以上の化合物の局所送達を改善する方法を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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