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公開番号2025159472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-21
出願番号2024062056
出願日2024-04-08
発明の名称医療器具、及び医療器具の製造方法
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人
主分類A61L 29/06 20060101AFI20251014BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】強い抗菌作用を示しうる、抗菌剤を練り込んだ医療器具、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】抗菌剤練り込み型シリコーンを含む樹脂成形部を備えた医療器具であって、前記樹脂形成部の表面粗さRaが2.0μm以上である、医療器具。さらに前記医療器具を製造する方法であって、少なくともシリコーン及び抗菌剤を含む樹脂成形部を形成する樹脂成形部形成工程と、前記樹脂形成部の表面の全てあるいは一部を研磨する、表面研磨工程と、を備える医療器具の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
抗菌剤練り込み型シリコーンを含む樹脂成形部を備えた医療器具であって、前記樹脂成形部の表面の少なくとも一部の表面粗さＲａが２．０μｍ以上である、医療器具。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記抗菌剤が、銀イオンを発生させる抗菌性金属微粒子である、請求項１に記載の医療器具。
【請求項３】
前記医療器具は、チューブまたはカテーテルである、請求項１または２に記載の医療器具。
【請求項４】
請求項１に記載の医療器具を製造する方法であって、少なくともシリコーン及び抗菌剤を含む樹脂成形部を形成する樹脂成形部形成工程と、前記樹脂成形部の表面の少なくとも一部を研磨する表面研磨工程と、を備える、医療器具の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、医療器具、及び医療器具の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
血管、消化器官、泌尿器官等に挿入するカテーテル等のシリコーンを含む樹脂成形部を備えている医療器具には、抗菌性が求められる。そこで、抗菌性を付与するため、例えば、シリコーンカテーテルに抗菌剤を練り込み、導入することが行われている。抗菌剤としては、銀系抗菌剤が用いられている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１７／０１３９１１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
抗菌剤を導入した抗菌剤練り込み型シリコーンカテーテルは、抗菌性、具体的には、ＪＩＳ規格Ｚ２８０１の抗菌性試験により測定される抗菌活性値が低く、実用上十分な抗菌性を示すことが困難である。
【０００５】
本発明は、強い抗菌作用を示しうる、抗菌剤を練り込んだ医療器具、及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
［１］抗菌剤練り込み型シリコーンを含む樹脂成形部を備えた医療器具であって、前記樹脂成形部の表面の少なくとも一部の表面粗さＲａが２．０μｍ以上である、医療器具。
［２］前記抗菌剤が、銀イオンを発生させる抗菌性金属微粒子である［１］に記載の医療器具。
［３］前記医療器具はチューブまたはカテーテルである［１］または［２］に記載の医療器具。
［４］［１］～［３］のいずれかに記載の医療器具を製造する方法であって、少なくともシリコーン及び抗菌剤を含む樹脂成形部を形成する樹脂成形部形成工程と、前記樹脂成形部の表面の少なくとも一部を研磨する表面研磨工程と、を備える医療器具の製造方法。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、抗菌性がより高められた、抗菌剤を導入した抗菌剤練り込み型医療器具、及び医療器具の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施例で作製した医療器具の表面の電子顕微鏡写真（ＳＥＭ）ある。図１の左図は比較例であり、右図は実施例である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［医療器具］
本発明の第一態様の医療器具はシリコーンを含む樹脂成形部を備えた医療器具である。前記樹脂成形部には抗菌剤が練り込まれて導入されている。
具体的な医療器具の種類としては、例えば、カテーテル、チューブ（例えば、透析用チューブ、ドレーンチューブ等）、内視鏡に用いられるＯリング等が挙げられる。
【００１０】
樹脂成形部は、医療器具の全体を形成する基材であってもよいし、医療器具の少なくとも一部を構成する基材であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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