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公開番号2025158989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025123745,2021521253
出願日2025-07-24,2019-10-17
発明の名称拡張焦点深度眼内レンズ
出願人アルコン インコーポレイティド
代理人個人,個人,個人
主分類A61F 2/16 20060101AFI20251009BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】拡張焦点深度眼内レンズを提供する。
【解決手段】オプティックゾーンと、オプティックゾーンに形成され、且つ複数の焦点に入射光線の焦点を合わせるように構成された変調表面プロファイルと、を含む眼内レンズであって、変調表面プロファイルがオプティックゾーンのベース表面プロファイルで組み込まれる、眼内レンズである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
オプティックゾーンと、
前記オプティックゾーンに形成され、且つ複数の焦点に入射光線の焦点を合わせるように構成された変調表面プロファイルと
を含む眼内レンズであって、
前記変調表面プロファイルが前記オプティックゾーンのベース表面プロファイルで組み込まれる、眼内レンズ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記複数の焦点が、前記複数の焦点の少なくとも1つが距離焦点に対して近視的に位置し、且つ前記複数の焦点の少なくとも1つが距離焦点に対して遠視的に位置するように、距離焦点に関して対称形であるスルーフォーカス変調伝達関数を生じる、請求項1に記載の眼内レンズ。
【請求項3】
前記複数の焦点が最大近視焦点及び最大遠視焦点を含み、且つ
前記最大近視焦点及び前記最大遠視焦点がそれぞれ前記距離焦点から.75~1.5ジオプターの範囲内である、請求項2に記載の眼内レンズ。
【請求項4】
前記複数の焦点のそれぞれが1つ又はそれ以上の相当する最も近い焦点を有し、且つ
前記複数の焦点のそれぞれが1ジオプター以下で前記1つ又はそれ以上の相当する最も近い焦点から分離される、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
【請求項5】
前記変調表面プロファイルが修正正弦波プロファイルであり、且つ
前記修正正弦波プロファイルが前記眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、
前記修正正弦波プロファイルが、振幅パラメーター、周期パラメーター及び位相定数パラメーターを含むパラメーターの組合せによって定義され、且つ
前記振幅パラメーター及び前記周期パラメーターが前記放射位置の関数である、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
【請求項6】
前記変調表面プロファイルが三角形プロファイルであり、且つ
前記三角形プロファイルが前記眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、
前記三角形プロファイルが複数の三角形ピーク及び複数の間隔を含み、
前記ピークのそれぞれが振幅及び幅を有し、
前記間隔のそれぞれが幅を有し、
前記振幅が前記複数のピークのそれぞれに関して同一であり、
前記放射位置が増加すると前記複数のピークのそれぞれの幅が減少し、且つ
前記放射位置が増加すると前記複数の間隔のそれぞれの幅が減少する、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
【請求項7】
前記三角形プロファイルが前記眼内レンズの中心部分で平坦な部分を含む、請求項6に記載の眼内レンズ。
【請求項8】
前記変調表面プロファイルが正弦波プロファイルの二乗であり、且つ
前記正弦波プロファイルの二乗が前記眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、
前記正弦波プロファイルの二乗が、振幅パラメーター、周期パラメーター及び位相定数パラメーターを含むパラメーターの組合せによって定義され、且つ
前記正弦波プロファイルの二乗が符号関数成分を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
【請求項9】
オプティックゾーンと、
前記オプティックゾーンの複数の表面領域と
を含む眼内レンズであって、前記複数の表面領域のそれぞれが、焦点距離に相当する度数を有し、
前記複数の表面領域が第1の表面領域及び第2の表面領域を含み、
前記第1の表面領域が、第1の焦点距離に相当する第1の度数を有し、
前記第1の度数が、ピーク性能を有するスルーフォーカス変調伝達関数にさらに相当し、且つ焦点ズレが、前記ピーク性能のパーセンテージに相当し、
前記第2の表面領域が、第2の焦点距離に相当する第2の度数を有し、
前記第2の焦点距離が、少なくとも前記焦点ズレによって前記第1の焦点距離から相殺され、且つ
前記複数の表面領域のそれぞれが面積を有し、且つ前記複数の表面領域の間で入射光線を分割するように構成される、眼内レンズ。
【請求項10】
前記第1の表面領域が第1の半径及び第1の面積をさらに有し、
前記第2の表面領域が、前記第1の表面領域から瞳孔の明所視開口に相当する第2の半径まで延在し、且つ
前記第2の表面領域が、前記第1の面積と等しい第2の面積を有する、請求項9に記載の眼内レンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼内レンズ(IOL)などの眼用レンズ、より特に拡張焦点深度眼内レンズに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの眼には、眼の瞳孔に入る光の焦点を網膜上に合わせることが意図される角膜及び水晶体が含まれる。しかしながら、眼は種々の屈折異常を示し得、その結果、光の焦点が正確に網膜上に合わせられなくなり、そして視力が低下し得る。眼球収差は、近眼、遠視、又は正乱視を引き起こす比較的単純な球面及び円柱異常から、例えばヒトの視界にハロ(halo)及びスターバースト(starburst)を引き起こす可能性のある、より複雑な屈折異常までの範囲に及ぶことが可能である。
【0003】
種々の眼球収差を修正するために、長年にわたって多くの治療介入が開発されてきた。これらとしては、眼鏡、コンタクトレンズ、レーザー角膜切削形成術(LASIK)又は角膜移植などの角膜屈折手術、及び眼内レンズ(IOL)が挙げられる。近眼、遠視及び乱視の診断、並びに治療のための球面円柱眼鏡及びコンタクトレンズの特定化も十分確立されている。
【0004】
白内障手術又はヒトの天然水晶体置換の間、天然水晶体が出された時に失われる視力を補うために、典型的に眼内レンズ(IOL)が患者の眼に移植される。外科医にとっての白内障手術の最適結果は、患者が処置後に20/20視力(20/20 vision)を経験し、そして追加的な治療介入が必要とされないということである。正視眼を達成するための決定要因の1つは、眼の内側の水晶体の正確な配置である。正視眼を達成するための他の要因は、手術前の測定、外科的技術、IOLの設計及び外科的経験である。現在のIOLの設計は、眼の中の約.1mmの領域内でIOLを配置することを外科医に要求する。すなわち、誤差許容は±.05mmである。患者の視力は、治療された眼における適度の術後後遺屈折異常によって悪影響を受け得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、水晶体配置及び外科的技術における変動が処置の結果に及ぼす影響を減少するための拡張焦点深度IOLを提供するシステムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、眼内レンズを提供する。眼内レンズは、オプティックゾーン(optic zone)と、オプティックゾーンに形成され、且つ複数の焦点に入射光線の焦点を合わせるように構成された変調表面プロファイルとを含み、変調表面プロファイルはオプティックゾーンのベース表面プロファイルで組み込まれる。
【0007】
明らかに排他的でない限り、互いに組み合わせられてもよい追加的な実施形態において、複数の焦点が、複数の焦点の少なくとも1つが距離焦点に対して近視的に位置し、そして複数の焦点の少なくとも1つが距離焦点に対して遠視的に位置するように、距離焦点に関して対称形であるスルーフォーカス変調伝達関数を生じる眼内レンズ;複数の焦点が最大近視焦点及び最大遠視焦点を含み、且つ最大近視焦点及び最大遠視焦点がそれぞれ距離焦点から.75~1.5ジオプターの範囲内である眼内レンズ;複数の焦点のそれぞれが1つ又はそれ以上の相当する最も近い焦点を有し、且つ複数の焦点のそれぞれが1ジオプター以下で1つ又はそれ以上の相当する最も近い焦点から分離される眼内レンズ;変調表面プロファイルが修正正弦波プロファイルである眼内レンズ;修正正弦波プロファイルが眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、且つ修正正弦波プロファイルが、振幅パラメーター、周期パラメーター及び位相定数パラメーターを含むパラメーターの組合せによって定義される眼内レンズ;振幅パラメーター及び周期パラメーターが放射位置の関数である眼内レンズ;変調表面プロファイルが三角形プロファイルである眼内レンズ;三角形プロファイルが眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、三角形プロファイルが複数の三角形ピーク及び複数の間隔を含み、ピークのそれぞれが振幅及び幅を有し、且つ間隔のそれぞれが幅を有する眼内レンズ;振幅が複数のピークのそれぞれに関して同一であり、放射位置が増加すると複数のピークのそれぞれの幅が減少し、且つ放射位置が増加すると複数の間隔のそれぞれの幅が減少する眼内レンズ;三角形プロファイルが眼内レンズの中心部分で平坦な部分を含む眼内レンズ;変調表面プロファイルが正弦波プロファイルの二乗である眼内レンズ;正弦波プロファイルの二乗が眼内レンズの中心に対して放射位置の関数であり、正弦波プロファイルの二乗が、振幅パラメーター、周期パラメーター及び位相定数パラメーターを含むパラメーターの組合せによって定義され、且つ正弦波プロファイルの二乗が符号関数成分を含む眼内レンズ。
【0008】
本開示は、眼内レンズをさらに提供する。眼内レンズは、オプティックゾーンと、オプティックゾーンの複数の表面領域とを含み、複数の表面領域のそれぞれは焦点距離に相当する度数を有し、複数の表面領域は第1の表面領域及び第2の表面領域を含み、第1の表面領域は、第1の焦点距離に相当する第1の度数を有し、第1の度数は、ピーク性能を有するスルーフォーカス変調伝達関数にさらに相当し、そして焦点ズレは、ピーク性能のパーセンテージに相当し、第2の表面領域は、第2の焦点距離に相当する第2の度数を有し、第2の焦点距離は、少なくとも焦点ズレによって第1の焦点距離から相殺され、そして複数の表面領域のそれぞれは面積を有し、且つ複数の表面領域の間で入射光線を分割するように構成される。
【0009】
明らかに排他的でない限り、互いに組み合わせられてもよい追加的な実施形態において、第1の表面領域が第1の半径及び第1の面積をさらに有し、第2の表面領域が、第1の表面領域から瞳孔の明所視開口に相当する第2の半径まで延在し、且つ第2の表面領域が、第1の面積と等しい第2の面積を有する眼内レンズ;複数の表面領域が、第3の表面領域をさらに含み、第1の表面領域が第1の半径及び第1の面積を有し、第2の表面領域が、第1の表面領域から第2の半径まで延在し、第2の表面領域が、第1の面積と等しい第2の面積を有し、第3の表面領域が、第2の表面領域から瞳孔の薄明視開口に相当する第3の半径まで延在し、第3の表面領域が、第2の面積と等しい第3の面積を有し、且つ第3の表面領域が、第3の焦点距離に相当する第3の度数を有する眼内レンズ;焦点ズレがピーク性能の45~75パーセントに相当し、且つ第2の焦点距離が、焦点ズレの1.5~2.5倍によって第1の焦点距離から相殺される眼内レンズ;焦点ズレがピーク性能の50パーセントに相当し、且つ第2の焦点距離が、焦点ズレの2倍によって第1の焦点距離から相殺される眼内レンズ;第2の焦点距離が近視方向で第1の焦点距離から相殺される眼内レンズ;第2の焦点距離が近視方向で第1の焦点距離から相殺され、且つ第3の焦点距離が遠視方向で少なくとも焦点ズレによって第1の焦点距離から相殺される眼内レンズ。
【0010】
本明細書に記載される全てのシステムが、本明細書に記載の全ての方法によって使用されてよく、また逆も同様である。前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本質的に例示的且つ説明的であり、本開示の適用範囲を制限することなく本開示の理解を提供することを意図していることは言うまでもない。その点に関して、本開示の追加の態様、特徴、及び利点が、以下の詳細な説明から当業者には明らかとなるであろう。
(【0011】以降は省略されています)

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