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公開番号2025158404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060908
出願日2024-04-04
発明の名称ゲート制御型ダイオードおよび電子回路
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 8/50 20250101AFI20251009BHJP()
要約【課題】本開示は、ゲート制御型ダイオードにおいて、他の主要電気的特性への悪影響を抑制しながら、ゲートパルス幅の許容範囲を拡大することを目的とする。
【解決手段】ゲート制御型ダイオード110は、第1活性領域RA1における複数の第1トレンチ51内に酸化膜6を介して埋め込まれたダイオードゲート電極と、第2活性領域RA2における複数の第2トレンチ52内に酸化膜6を介して埋め込まれたアノード電極と、隣り合う2つの第1トレンチ51の間、および隣り合う2つの第2トレンチ52の間において、N-型半導体基板1の表層に形成され、アノード電極と電気的に接続されるP型チャネル層2と、第1活性領域RA1におけるP型チャネル層2の表層に形成されたN+型層4と、を備える。第1活性領域RA1の面積は、第1活性領域RA1の面積と第2活性領域RA2の面積の合計の20%以上80%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面に形成された活性領域と、
前記半導体基板の前記第1主面とは反対側の主面である第2主面に形成された第1導電型のカソード層と、
前記カソード層と前記半導体基板との間に形成された第1導電型のバッファ層と、を備え、
前記活性領域は、平面視において第1活性領域と第2活性領域とに区分され、
前記第1活性領域における前記半導体基板の前記第1主面に周期的に形成された複数の第1トレンチと、
前記複数の第1トレンチ内に酸化膜を介して埋め込まれたダイオードゲート電極と、
前記第2活性領域における前記半導体基板の前記第1主面に周期的に形成された複数の第2トレンチと、
前記複数の第2トレンチ内に酸化膜を介して埋め込まれたアノード電極と、
前記複数の第1トレンチのうちの隣り合う2つの第1トレンチの間、および前記複数の第2トレンチのうちの隣り合う2つの第2トレンチの間において、前記半導体基板の表層に形成され、前記アノード電極と電気的に接続される第2導電型のチャネル層と、
前記第1活性領域における前記チャネル層の表層に形成された第1導電型の層と、を備え、
前記第1活性領域の面積は、前記第1活性領域の面積と前記第2活性領域の面積の合計の20%以上80%以下である、
ゲート制御型ダイオード。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記アノード電極はペアIGBTのコレクタ電極に接続され、
前記ダイオードゲート電極に入力されるダイオードゲート制御信号がオフになってから、前記ペアIGBTのゲート電極に入力されるゲート信号がオンになるまでの遅延時間は0以上である、
請求項1に記載のゲート制御型ダイオード。
【請求項3】
前記ダイオードゲート制御信号のパルス幅は0μs以上50μs未満である、
請求項2に記載のゲート制御型ダイオード。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のゲート制御型ダイオードと、
前記ゲート制御型ダイオードのアノード電極に接続されたIGBTであるペアIGBTと、
前記ペアIGBTのゲート電極にゲート信号を供給する第1信号源と、
前記第1信号源と独立してダイオードゲート信号を出力する第2信号源と、
前記ゲート信号と前記ダイオードゲート信号とに基づき、前記ダイオードゲート制御信号を作成する制御回路とを備える、電子回路であって、
前記制御回路は、
前記ゲート信号が入力されるNOTゲートと、
前記NOTゲートの出力を一方入力とし、前記ダイオードゲート信号を他方入力とするANDゲートと、を備え、
前記ANDゲートの出力が前記ダイオードゲート制御信号である、
電子回路。
【請求項5】
前記ダイオードゲート信号のパルス幅は0μs以上50μs未満である、
請求項4に記載の電子回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ゲート制御型ダイオードに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の図7Aおよび図7Bには、N-型カソードドリフト層、N-型カソードドリフト層に縦方向で隣接するP-型アノード層、P-型アノード層とは反対側においてN-型カソードドリフト層と縦方向で隣接するN+型カソード層を備えるゲート制御型ダイオードが示されている。
【0003】
このようなゲート制御型ダイオードは、アノード側に設けられたゲートのオン/オフ動作により、アノード側のキャリア濃度がコントロールされる。例えば、MOSFETがnチャネルの場合、ダイオードが導通動作の時、ゲートには負の電圧が印加されてオフ動作となり、MOSFETのチャネルにホールが蓄積し、N-型半導体基板1にホールが注入され、導通損失が低減される。
【0004】
ダイオードがリカバリー動作前の時、ゲートに正の電圧が印加されてオン動作となり、MOSFETのチャネルに電子が蓄積し、アノードPN接合が短絡するか、またはN-型半導体基板1に電子が注入されることにより、リカバリーロスが低減される。
【0005】
一方、ダイオードのリカバリー動作前に、ゲートパルス幅で表されるゲートのオン時間が長くなると、アノード側に空乏層が伸びてしまい、導通ロスが増加するという問題がある。ゲートパルス幅が短くなると、リカバリーロスの低減効果が抑えられてしまうため、ゲートパルス幅の許容範囲が狭いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-90026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、ゲート制御型ダイオードにおいて、他の主要電気的特性への悪影響を抑制しながら、ゲートパルス幅の許容範囲を拡大することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のゲート制御型ダイオードは、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の第1主面に形成された活性領域と、半導体基板の第1主面とは反対側の主面である第2主面に形成された第1導電型のカソード層と、カソード層と半導体基板との間に形成された第1導電型のバッファ層と、を備え、活性領域は、平面視において第1活性領域と第2活性領域とに区分され、第1活性領域における半導体基板の第1主面に周期的に形成された複数の第1トレンチと、複数の第1トレンチ内に酸化膜を介して埋め込まれたダイオードゲート電極と、第2活性領域における半導体基板の第1主面に周期的に形成された複数の第2トレンチと、複数の第2トレンチ内に酸化膜を介して埋め込まれたアノード電極と、複数の第1トレンチのうちの隣り合う2つの第1トレンチの間、および複数の第2トレンチのうちの隣り合う2つの第2トレンチの間において、半導体基板の表層に形成され、アノード電極と電気的に接続される第2導電型のチャネル層と、第1活性領域におけるチャネル層の表層に形成された第1導電型の層と、を備え、第1活性領域の面積は、第1活性領域の面積と第2活性領域の面積の合計の20%以上80%以下である。
【発明の効果】
【0009】
本開示のゲート制御型ダイオードは、他の主要電気的特性への悪影響を抑制しながら、ゲートパルス幅の許容範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
前提技術に係るゲート制御型ダイオードの断面図である。
前提技術に係るゲート制御型ダイオードを含む電子回路の回路図である。
前提技術におけるペアIGBTのゲート信号およびダイオードゲート信号の波形を示す図である。
実施の形態1に係るゲート制御型ダイオードの平面図である。
図4のZ-Z´線に沿ったゲート制御型ダイオードの断面図である。
第1シーケンスに用いられるゲート制御型ダイオードおよびその周辺構成の回路図である。
第1シーケンスにおけるダイオードゲート信号、およびペアIGBTの波形を示す図である。
第2シーケンスに用いられるゲート制御型ダイオードおよびその周辺構成の回路図である。
制御回路の具体的な構成を示す図である。
第2シーケンスにおけるペアIGBTのゲート信号、ダイオードゲート信号、およびダイオードゲート制御信号の波形を示す図である。
ペアIGBTのゲート信号、およびダイオードゲート制御信号の波形を示す図である。
ゲート制御型ダイオードの順方向電流、カソード‐アノード間電圧、およびダイオードゲート制御信号の波形を示す図である。
規格化されたErecとTwとの関係を、第1活性領域の面積割合ごとに示す図である。
順方向電流およびカソード‐アノード間電圧の波形を示す図である。
図14の一部を拡大した図である。
リカバリーパワーの波形を示す図である。
実施の形態1に係るゲート制御型ダイオードについて、リカバリー動作中の電子分布の解析結果を示す図である。
前提技術に係るゲート制御型ダイオードについて、リカバリー動作中の電子分布を示す図である。
図17の点線部を拡大した図である。
図18の点線部を拡大した図である。
本実施の形態のゲート制御型ダイオードについて、リカバリー動作中の電流分布を示す図である。
前提技術のゲート制御型ダイオードについて、リカバリー動作中の電流分布を示す図である。
Erecのdt依存性を示す図である。
実施の形態1の第1変形例に係るゲート制御型ダイオードの断面図である。
実施の形態1の第2変形例に係るゲート制御型ダイオードの断面図である。
実施の形態1の第3変形例に係るゲート制御型ダイオードの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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