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公開番号2025157514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2025124019,2021120143
出願日2025-07-24,2021-07-21
発明の名称腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、当該情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症化予測方法
出願人国立大学法人東海国立大学機構,株式会社Rhelixa
代理人個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20251007BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】腸内細菌叢に含まれる細菌の中で、特定種類の細菌に関する情報を提供することで、治療方針等の判断材料とする方法を提供する。
【解決手段】腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法により提供された情報に基づき、被検者のサイトカインストームの重症化を予測する、サイトカインストーム重症化予測方法であって、前記腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法は、糞便サンプルに含まれる細菌の種類および量を解析する解析工程と、腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合情報を提供する情報提供工程と、を含む、サイトカインストーム重症化予測方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法により提供された情報に基づき、被検者のサイトカインストームの重症化を予測する、サイトカインストーム重症化予測方法であって、
前記腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法は、
糞便サンプルに含まれる細菌の種類および量を解析する解析工程と、
腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合情報を提供する情報提供工程と、
を含む、
サイトカインストーム重症化予測方法。
続きを表示(約 88 文字)【請求項2】
腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合が少ないほどサイトカインストームが重症化すると予測する、請求項1に記載のサイトカインストーム重症化予測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願における開示は、腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、当該情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症化予測方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
人間の腸内には多種多様な細菌が生息している。多種多様な細菌が住んでいる様子が「お花畑([英]flora)」に見えることから、腸内に生息する細菌叢は「腸内フローラ」と呼ばれている。腸内フローラの種類は1000種類以上、その数は約100兆個とも言われている。細菌には、エネルギー産生;短鎖脂肪酸・ビタミン類・セロトニンなどの物質代謝;免疫調整;肥満予防;等の様々な働きがあるといわれている。
【0003】
腸内細菌叢は、例えば、16SrRNAの遺伝子(16SrDNA)の配列の違いから検出した腸内細菌叢をデータベース化し、作成した複数のデータベースを対比することで、優位な菌の種類を特定する方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6863633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、腸内細菌叢のデータベースから健康状態と関係のある菌群を抽出するための方法を提供する発明である。臨床等の現場では、腸内細菌叢に含まれる1000種類以上で約100兆個あるといわれる細菌の中で、特定種類の細菌に関する情報を提供することで、治療方針等の判断材料とできることが好ましい。
【0006】
本出願における開示は、上記従来の問題を解決するためになされた発明であり、鋭意研究を行ったところ、腸内細菌叢に含まれる細菌の中でコリンセラ(Collinsella)属の割合情報は、被検者の疾患治療の際に有用な情報であることを新たに見出した。
【0007】
すなわち、本出願における開示の目的は、腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、当該情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症化予測方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願における開示は、以下に示す、腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、当該情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症化予測方法に関する。
【0009】
(1)腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法であって、
当該方法は、
糞便サンプルに含まれる細菌の種類および量を解析する解析工程と、
腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合情報を提供する情報提供工程と、
を含む、方法。
(2)上記(1)に記載の方法により提供された情報に基づき、被検者のCOVID-19の重症化を予測する、COVID-19重症化予測方法。
(3)腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合が少ないほどCOVID-19が重症化すると予測する、上記(2)に記載のCOVID-19重症化予測方法。
(4)上記(1)に記載の方法により提供された情報に基づき、被検者のサイトカインストームの重症化を予測する、サイトカインストーム重症化予測方法。
(5)腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の割合が少ないほどサイトカインストームが重症化すると予測する、上記(4)に記載のサイトカインストーム重症化予測方法。
【発明の効果】
【0010】
被検者の糞便サンプルを解析することで得られるコリンセラ属の割合情報は、被検者の疾患治療の際に有用である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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