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公開番号
2025157247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2025105921,2023064033
出願日
2025-06-23,2016-05-27
発明の名称
HER2陽性転移性乳癌の治療方法
出願人
ジェネンテック, インコーポレイテッド
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
A61K
31/5365 20060101AFI20251007BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】一次治療においてHER2陽性の転移性または局所進行性乳癌を有する患者の治療方法を提供する。
【解決手段】タキサンによる前治療を受けている乳癌を有する患者に、抗HER2-メイタンシノイド(maytansinoid)複合体の治療有効量を投与することを含む、方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
HER2陽性の局所進行性のまたは未治療の転移性乳癌の治療方法であって、抗HER2-メイタンシノイド(maytansinoid)複合体の治療有効量を、前記乳癌を有する患者に投与することを含み、前記患者が、タキサンによる前治療を受けている、前記方法。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記投与が、前記タキサンによる前治療から6ヶ月以上経過した後に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記患者が、タキサンによる前治療及び少なくとも1つのHER2標的療法を受けている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記患者が、タキサン及びトラスツズマブによる前治療を受けている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記患者が、タキサン、トラスツズマブ、及びペルツズマブによる前治療を受けている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記前治療が、アジュバント療法で施されている、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記前治療が、非アジュバント療法で施されている、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記タキサンがパクリタキセルである、先行請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記パクリタキセルが、80mg/m2にて毎週静脈内投与されていた、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記パクリタキセルが、最短で18週間投与されていた、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年5月30日に出願された米国特許仮出願第62/168,809号の利益を、米国特許法119条の下で主張する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【0002】
配列表
本出願は、ASCII形式で配列表を含み、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ASCIIテキストファイルは、2016年5月20日に作成され、GNE-0423R1-WO Sequence_Listing.txtという名称であり、30,476バイトのサイズである。
【0003】
本発明は、HER2陽性進行性もしくは再発性局所進行性の、または未治療の転移性乳癌の治療のために、トラスツズマブ-MCC-DM1等の抗HER2-メイタンシノイド(maytansinoid)複合体を使用する方法であって、患者は、タキサンによる前治療を受けている、方法に関する。
【背景技術】
【0004】
乳癌及びHER2標的治療
乳癌は、世界中で罹患率及び死亡率の非常に大きな原因となっている。毎年、世界中で130万症例を超える乳癌が診断され、その疾患に関連する死亡は450,000件を超える(Jemal A,Bray F,Center M,et al.Global cancer statistics.CA Cancer J Clin,2011;61(2):69-90)。
【0005】
HER2(ErbB2)受容体チロシンキナーゼは、膜貫通受容体の上皮成長因子受容体(EGFR)ファミリーのメンバーである。HER2の過剰発現は、ヒト乳癌のおよそ20%に観察され(以降、HER2-陽性乳癌と称される)、これらの腫瘍に関連する侵攻性の増殖及び臨床転帰不良に関連付けられている(Slamon et al(1987)Science 235:177-182)。HER2タンパク質過剰発現は、固定腫瘍ブロックの免疫組織化学に基づく評価を使用して判定され得る(Press MF,et al(1993)Cancer Res 53:4960-70)。
【0006】
トラスツズマブ(CAS 180288-69-1、HERCEPTIN(登録商標)、huMAb4D5-8、rhuMAb HER2、Genentech)は、細胞ベースのアッセイにおいて、HER2の細胞外ドメインに高親和性で選択的に結合する(Kd=5nM)マウス抗HER2抗体(4D5)のヒト化バージョンである、組換えDNA由来のIgG1κ、モノクローナル抗体である(米国特許第5677171号、同第5821337号、同第6054297号、同第6165464号、同第6339142号、同第6407213号、同第6639055号、同第6719971号、同第6800738号、同第7074404号、Coussens et al(1985)Science 230:1132-9、Slamon et al(1989)Science 244:707-12、Slamon et al(2001)New Engl.J.Med.344:783-792)。トラスツズマブは、in vitroアッセイ及び動物の両方において、HER2を過剰発現するヒト腫瘍細胞の増殖を阻害することが示された(Hudziak et al(1989)Mol Cell Biol 9:1165-72、Lewis et al(1993)Cancer Immunol Immunother;37:255-63、Baselga et al(1998)Cancer Res.58:2825-2831)。トラスツズマブは、抗体依存的細胞性細胞傷害性、ADCCの媒介因子である(Lewis et al(1993)Cancer Immunol Immunother 37(4):255-263、Hotaling et al(1996)[abstract].Proc.Annual Meeting Am Assoc Cancer Res;37:471、Pegram MD,et al(1997)[abstract].Proc Am Assoc Cancer Res;38:602、Sliwkowski et al(1999)Seminars in Oncology 26(4),Suppl 12:60-70、Yarden Y. and Sliwkowski,M.(2001)Nature Reviews:Molecular Cell Biology,Macmillan Magazines,Ltd.,Vol.2:127-137)。
【0007】
HERCEPTIN(登録商標)は、HER2を過剰発現する転移性乳癌を有する、広範な前抗癌療法を受けた患者の治療のために1998年に承認され(Baselga et al,(1996)J.Clin.Oncol.14:737-744)、それ以来300,000名を超える患者において使用されてきた(Slamon DJ,et al.N Engl J Med 2001;344:783-92、Vogel CL,et al.J Clin Oncol 2002;20:719-26、Marty M,et al.J Clin Oncol 2005;23:4265-74、Romond EH,et al.T N Engl J Med 2005;353:1673-84、Piccart-Gebhart MJ,et al.N Engl J Med 2005;353:1659-72、Slamon D,et al.[abstract].Breast Cancer Res Treat 2006,100(Suppl 1):52)。2006年にFDAは、HERCEPTIN(登録商標)(トラスツズマブ、Genentech Inc.)を、HER2陽性、リンパ節転移陽性乳癌を有する患者のアジュバント治療のためのドキソルビシン、シクロホスファミド、及びパクリタキセルを含む治療レジメンの一部として承認した。
【0008】
抗体標的療法の代替的なアプローチは、抗原発現癌細胞へ細胞傷害性薬物を特異的に送達するために抗体を利用することである。抗体-薬物複合体、すなわちADCは、非常に強力な細胞傷害剤が結合しているモノクローナル抗体である。ADCは、全身的に投与された抗腫瘍腫治療薬に腫瘍選択性を付与するための新規アプローチを示す。腫瘍特異的なかつ/または過剰発現されている表面抗原を利用して、ADCは、非常に強力な細胞傷害剤の腫瘍細胞への送達に焦点を当てて設計される。このアプローチは、かかる薬剤に対して、遊離薬物としてのそれらの投与によって達成され得るものよりも好ましい治療濃度域を作り出す可能性がある。
【0009】
抗有糸分裂薬のメイタンシンの誘導体であるメイタンシノイドは、ビンカアルカロイド薬と同様な方法で微小管に結合する(Issell BF et al(1978)Cancer Treat.Rev.5:199-207;Cabanillas F et al.(1979)Cancer Treat.Rep,63:507-9。DM1は、自然発生のエステルアンサミトシンP3に由来するチオール含有メイタンシノイドである(Remillard S,Rebhun LI,Howie GA,et al.(1975)Science 189(4207):1002-1005.3;Cassady JM,Chan KK,Floss HG.(2004)Chem Pharm Bull 52(1):1-26.4)。関連する植物エステルのメイタンシンは、化学療法剤として、およそ800人の患者に2.0mg/m2の用量で3週間毎に単回投与して、または3日間連続で投与して試験されている(Issell BF,Crooke ST.(1978)Maytansine.Cancer Treat Rev 5:199-207)。前臨床的活性にもかかわらず、臨床現場におけるメイタンシンの活性は、安全に送達され得る用量では適度なものであった。用量制限毒性(DLT)は、吐き気、嘔吐、及び下痢(多くの場合、便秘が続く)からなる胃腸関連のものであった。これらの毒性は、用量依存性であり、スケジュール依存性ではなかった。末梢神経障害(主として感覚)が報告されており、既存の神経障害を有する患者において最も明白であった。肝トランスアミナーゼ、アルカリホスファターゼ、及び総ビリルビンの潜在性一過性評価が報告されている。衰弱、無気力、神経不安、及び不眠症を含む全身毒性は一般的であった。あまり一般的ではない毒性には、注入-部位の静脈炎及び軽度の骨髄抑制が含まれた。狭い治療濃度域のために、1980年代にはさらなる薬物の開発が断念された。
【0010】
HER2-陽性乳癌の治療のための新規の抗体-薬物複合体(ADC)である、トラスツズマブ-MCC-DM1(T-DM1、トラスツズマブエムタンシン、アド-トラスツズマブエムタンシン、KADCYLA(登録商標))は、MCCリンカーを介してリシン側鎖においてトラスツズマブに結合された細胞傷害性薬剤DM1(チオール-含有メイタンシノイド抗-微小管剤)で構成され、約3.5の平均薬物負荷(薬物対抗体比)を有する。腫瘍細胞上で発現したHER2に結合した後、T-DM1は、受容体-媒介性内部移行を経て、DM1を含有する細胞傷害性カタボライトの細胞内放出、及びその後細胞死がもたらされる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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