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公開番号2025155453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024066423
出願日2024-03-31
発明の名称放射線治療用固定具
出願人個人
代理人個人
主分類A61N 5/10 20060101AFI20251006BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】仰臥位において肩関節の背側方向への伸展が容易となり、上肢を挙上できない場合であっても、適切な照射体位で照射部位に放射線を照射でき得る放射線治療用固定具を提供する。
【解決手段】患者が仰臥位の照射体位状で用いられる放射線治療器用固定具であって、放射線治療システムが備える寝台に搭載された天板と前記患者の背面部との間に配置可能な背面支持部と前記天板に固定可能な脚部とを備えた放射線治療用固定具。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
患者が仰臥位の照射体位で用いられる放射線治療用固定具であって、放射線治療システムが備える寝台に搭載された天板と前記患者の背部との間に配置可能な背面支持部と、
前記天板に固定可能な脚部と、を備えた放射線治療用固定具。
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
前記患者の上肢を収容可能な収容部を備える、請求項１に記載の放射線治療用固定具。
【請求項３】
前記収容部の一部または全部が前記天板と前記背面支持部との間に設けられる、請求項２に記載の放射線治療用固定具。
【請求項４】
前記背面支持部が中央部に隆起部を備えた、請求項１に記載の放射線治療用固定具。
【請求項５】
前記背面支持部が前記患者の少なくとも頸部の周囲を格納可能な頸部支持部を備えた、請求項１に記載の放射線治療用固定具。
【請求項６】
前記背面支持部が中央部に凹部を備えた、請求項１に記載の放射線治療用固定具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、放射線治療用固定具に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【】
放射線治療は、患者の腫瘍に放射線を照射する治療法である。
【０００２】
放射線治療では一般的に、以下のプロセスを経る。（１）患者の照射体位を決定し、当該照射体位に患者を固定する固定具を作製した後、固定具を使用した状態でＣＴシミュレータ等のシミュレーション装置を用いてシミュレーションを行う。次に、（２）治療計画装置と呼ばれるコンピュータ上で治療計画を作成し、検証作業を行う。最後に、（３）（１）で作製した固定具を使用して、目的とする照射体位をとり、体表マーカー、レーザー照準器、光照射野、画像照合装置等による正確なセットアップと位置照合を行った上で放射線照射を行う。
【０００３】
このように、放射線治療で照射体位を保つ役割を担うのは主に固定具であり、固定具は照射体位の再現性を高めるのに重要な役割を果たす。一連の放射線治療は複数回の照射を要するため、毎回同じ部位に放射線を同様に照射できるように照射体位の再現性が重要である。
【０００４】
放射線治療では、がんの種類や照射部位により、慣習的に用いられてきた照射体位や固定具が存在する。例えば、頭頸部癌では頭部から頸部にかけて体表を覆う面状の熱可塑性シェルが用いられる。また、肺癌・肝臓癌等で体幹部定位照射を行う際は、仰臥位で両上肢を挙上した体位を保持する固定具が用いられる。
乳癌では、主に仰臥位にて両上肢を挙上した体位、又は腹臥位にて両上肢を挙上し乳房を垂下させた体位で放射線治療が行われ、それぞれの体位に適合した固定具が存在する。
【０００５】
特許文献１では、両上肢を挙上した状態で固定するための、仰臥位用の放射線治療用固定具が開示されている。体位の固定を容易とするため、挙上した両上肢の腕を載せる左腕載せ台と、右腕載せ台と、これらの腕載せ台の間に配置された左手握り棒と、右手握り棒が左右対称に配置されている。患者は上肢を挙上してこれらの握り棒を持ち、両上肢を挙上した状態を保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第５７７０５９２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、上記特許文献１に記載されているような放射線治療用固定具を用いる場合、個々の患者の併存症や状態によっては、慣習的な照射体位や固定具を使用することが困難である場合があり、患者の固定精度がむしろ低下する可能性がある。例えば、患者が肩関節疾患や骨折等様々な併存症により上肢を十分に挙上できない場合がある。この場合、従来の放射線治療用固定具を用いて放射線治療を行うと、上肢が照射野に干渉する可能性があり、放射線治療を行うことは困難だった。
【０００８】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するため、本発明にかかる放射線治療用固定具は、患者が仰臥位の照射体位で用いられる放射線治療用固定具であって、放射線治療システムが備える寝台に積載された天板と患者の背部との間に配置可能な背面支持部と、前記天板に固定可能な脚部と、を備えたものである。
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明にかかる放射線治療用固定具は、患者が仰臥位の照射体位で用いられる放射線治療用固定具であって、放射線治療システムが備える寝台に搭載された天板と前記患者の背部との間に配置可能な背面支持部と、前記背面支持部と前記天板との間に位置し前記患者の上肢を収容可能な収容部を備えたものである。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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